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時計好きは知っている!ニックネームを持つ腕時計(ロレックス編 Part 2)

2021-02-12 11:30

エバンス オンラインショップ担当の大貫です。

前回のブログ『時計好きは知っている!ニックネームを持つ腕時計(ロレックス編 Part 1)』ではロレックス・GMTマスターのみをご紹介しましたが、もちろん、それ以外にもロレックスは多くのニックネームが存在します。

ロレックス・サブマリーナーのニックネーム

前回ご案内した通り、ニックネームが多いモデルは「GMTマスター」シリーズですが、ロングセラーであるサブマリーナーにもユニークな愛称が付けられています。もちろん、ロレックス公式ではありませんので、ご注意ください。

“ハルク”

【サブマリーナー デイト 116610LV】

比較的最近の愛称となる「ハルク」は、マーベルでおなじみのグリーン・モンスター「超人ハルク」から。クリーンベゼルとグリーンダイアルの組み合わせの116610LVを指します。

分かりやすく「グリーンサブ」とも呼ばれます。

サブマリーナー “ハルク”

“カーミット”

【サブマリーナー デイト 16610LV/126610LV】

グリーンベゼル×ブラック文字盤のサブマリーナ。その色合いから、セサミストリートのキャラクター「カーミット」の愛称が付けられています。日本ではあまり使われてきませんでしたが、2020年に“ハルク”が生産終了し、“カーミット”が復活したことで、日本でも定着しつつあります。

サブマリーナー “カーミット”
(2020年に発表された126610LVは、“スターバックス”の愛称が付きました)

“トリプルゼロ”

【サブマリーナ デイト 168000】

1980年~1987年頃まで生産された「16800」と1988年〜2010年まで生産された「16610」の間、ごく短い期間に製造された謎のサブマリーナ。当時は5桁の型番が基本でしたが、こちらは現行モデルと同じ6桁表示となっており、0が3つ並んだ型番から、“トリプルゼロ”と呼ばれます。型番以外は、デザインの違いはありません。

サブマリーナー “トリプルゼロ”

ロレックス・デイトナのニックネーム

“ポールニューマン”

【デイトナ(ヴィンテージ)】

1963年~1988年に製造された手巻き式クロノグラフ搭載のデイトナ。その一部モデルに見られる特徴的なインダイアル・デザインの「ポールニューマン」ダイアル。

レース時に好んで着用していたというアメリカ人俳優のポールニューマン氏の影響により人気となり、今ではヴィンテージ市場において非常に高額で取引されています。 別名「エキゾチック・ダイアル」。

デイトナ “ポールニューマン”ダイアル
こちらがノーマル文字盤

“パトリッツィ(ブラウン アイ)”

【デイトナ 16520】

旧デイトナ(Ref.16520)のインダイヤルがブラウンに変色した個体を「パトリッツィ」、または「ブラウンアイ」と呼ばれます。ブラック文字盤のみに起こる変色で、1993年〜1997年頃に生産された一部の個体、特にS、W番に多く見られます。

「ブラウンアイ」は見た目から分かると思いますが、『パトリッツィ』の名称は、アンティコルムの創業者であり、世界的な時計研究家として知られるオズワルド・パトリッツィ氏が2005年に記したレポートから取られています。

デイトナ “パトリッツィ”

“逆6(ギャクロク)”

1989年から2000年まで生産されていたデイトナ Ref.16520の前半に製造されていた“逆6”モデル。12時間計の「6」表記が逆さの文字盤を指します。

左側がデイトナ Ref.16520 “逆6” モデル

ロレックス・その他のシリーズ

“ブラックアウト”

【エクスプローラーⅠ  14270/214270】

14270の“ブラックアウト”

1990年から1991年頃に生産されたエクスプローラーⅠ(Ref.14270)の初期生産品(E番、X番の一部)にみられる個体で、 3・6・9のインデックスに、白ではなく、黒いラインが入るものが「ブラックアウト」。希少モデルです。

また、現在生産されているエクスプローラーⅠにおいて、2016年のマイナーチェンジ前のモデルも「ブラックアウト」と呼ばれるようになっています。

左側がエクスプローラーⅠ Ref.214270の“ブラックアウト”

“ポーラー”

【エクスプローラーⅡ 16550/16570】

「南極」を意味するポーラー( Polar )。当時のロレックスの広告で南極探検家が装着した時計として広告を打ち出していたことや、南極のように白い文字盤のイメージから名付けられたと言われています。

日本ではまだまだマイナーな呼び方かも知れません。

エクスプローラーⅡ “ポーラー”

“キャンディ”

【ヨットマスター  116695SATS】

様々なカラーストーンを使用し、 カラフルな飴玉を敷き詰めたようなポップなカラーリングが特徴の豪華な宝飾を施したヨットマスター「キャンディ」。

ベゼルにはダイヤモンド、カラーサファイア、ツァボライトを使用しており、非常に高額ながら人気のモデルです。

ヨットマスター “キャンディ”

“プレジデント”

【デイデイトシリーズ】

“プレジデント”

“大統領”のニックネームを持つデイデイト。その名の通り歴代のアメリカ大統領が愛用してきたことに由来します。

半円状のコマがつながる特徴的なブレスレットが『プレジデント・ブレスレット』。ゴールドやプラチナ素材のモデルのみに採用されており、レディースのデイトジャストなど他のモデルにも使われていますが、『プレジデント』と言えば、ロレックスの最上位モデルである「デイデイト」を指します。

“ホリコン”

【デイトジャストシリーズ】

“ホリコン”

日本では、『彫りコンピューター』。略して“ホリコン”と呼ばれています。ロレックスのロゴが刻印された文字盤で、正式名称は「ジュビリー」文字盤。5連の“ジュビリーブレスレット”との混同しやすいため、いつしか“コンピューター”ダイアルと呼ばれるようになっています。当初はプリントで描かれた模様でしたが、1990年代後半にエンボスが深いものに代わり、前者を「プリントコンピューター」、後者を「彫りコンピューター」と呼ぶことがあります。

“プリントコンピューター” ダイアル

“サンダーバード”

【デイトジャスト 16264/16263】 他

“サンダーバード”

デイトジャストのバリーションの一つで、ゴールド素材で作られた両方向回転ベゼルが特徴(写真はホワイトゴールド素材のベゼル)。アメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」に由来。隊長であるドン・フェリス大佐の引退記念として作られたモデルと言われています。

“バブルバック”

【オイスター パーペチュアル(ヴィンテージ)】

“バブルバック”

1945年に誕生したロレックスの自動巻き機構「パーペチャル」。従来のケースに搭載した際、ローターの厚み分を裏蓋を膨らませ、スペースを取るようにしたことで、泡(バブル)のようなイメージから“バブルバック”と呼ばれるようになりました。

他にもまだあるロレックスの愛称


他にも「青サブ」や「赤サブ」、「赤シード」、「ファット4」、「スマーフ」、「200タキ」、「APHダイアル」、「ベータ(またはベータ・クォーツ)」、「ウィンブルドン」などなど、ロレックスに関してはまだまだニックネームが存在します。

みなさんはいくつご存じでしたか?

ロレックス編 Part 1とPart 2と、2度に分けてご案内しましたが、ロレックス以外のニックネームをまとめた、<ロレックス以外のブランド編 >も近日公開予定です。こちらも是非お楽しみに。

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