機械好きの方へお勧めの『パワーリザーブインジケーター』搭載モデル
2025-07-15 11:00
ブログをご覧いただきまして誠に有難うございます。
今年の梅雨は雨が少なく、先月末から真夏のような暑さが続いています。銀座も暑いですので、お出かけの際は熱中症にお気を付けください。
本日はブレゲの「クラシック」をご案内させて頂きます。

ブレゲ
ブレゲとは、「アブラアン=ルイ・ブレゲ 」によって1775年のフランス・パリに設立された老舗時計ブランドです。
創始者のアブラアン=ルイ・ブレゲは、1801年に特許を取得した超複雑機構『トゥールビヨン(姿勢差や重力によって生じる誤差を解消する為に秒を調節する心臓部を籠に入れて1分間に1度回転させる構造)』の発明を筆頭に当時数々の開発を行い、時計の進化を200年早めたと言われる天才時計職人です。
その後、ブレゲ社は1999年にスウォッチグループの傘下となりますが、伝統的な技法は現代に受け継がれ多くの時計ファンを惹き付けます。現在ではご愛用者は世界中に拡がっており、世界5大時計ブランドの一角を担う高級ブランドへと成長を遂げています。
クラシック
「クラシック」はブルースチール製のブレゲ針やコインエッジを始めとしたブレゲの伝統的な特徴を備えたコレクションです。シンプルなモデルからトゥールビヨンまでとバリエーションは豊富に取り揃えられています。
下画像の左側がブレゲ針です。針の先に穴を空けることで文字盤上の数字などの読み取りが容易となっています。オリジナリティ溢れたデザインもさることながら、このような実用的な面も高評価の要因です。そして右側の画像はコインエッジと呼ばれるブレゲの伝統的な装飾方法です。貨幣の縁の刻みをデザインした溝がケースサイドに施されています。時計内部だけではなく外装にも手を抜かないという創始者の強いこだわりを感じます。


本日ご案内している「5907BB」は2001~2013年頃まで生産されていたロングセラーです。ケースサイズ34mmと近年ではやや小振りですが、着用時における袖口の納まりも良いため、カジュアルからフォーマルまで幅広い状況での対応が可能となっております。
尚、搭載している「パワーリザーブインジケーター」とは、リューズで巻き上げて蓄えられたゼンマイの残量を目に見える形(メーター)で表示する機能です。形状は直線タイプもありますが扇形が一般的となっています。
又、メーターは文字盤の表側に配置されているモデルが多いのですが、こちらはシースルーバックとなっている裏側に配置されています。目で見て愉しめるということで、機械好きの方には大変好評の仕様となっています。

ちなみに、ゼンマイを完全に巻き上げた状態で96時間ほど動き続けます。日数で換算すると4日というのは中々高性能です。
様々な機能や高い技術が備わっていると当然コストも上がってしまいますが、18金ホワイトゴールド製であることも考慮すると、決して価格と仕様のバランスは悪いわけではございません。
高級ラインの機械式をお探しで、尚且つ実用的な性能機能にもこだわってみたい方に是非お勧めしたい1本です。
その他のお勧めモデル

こちらはドイツの高級時計ブランド、ランゲ&ゾーネの代表作「ランゲ1」です。文字盤3時側に扇型のメーターが配置されています。尚、ドイツ語でABは空っぽを、AUFはゼンマイが完全に巻き上がった状態を意味します。
又、このモデルはパワリザーブとビッグデイト、時刻、秒針のそれぞれの機能が重ならないように計算されて美しく配置されています。デザインにもこだわってみたい方には是非一度お試し頂きたいモデルです。

スイスの老舗時計ブランドIWCの「ポートフィノハンドワインド」です。ゼンマイをフルに巻き上げておけば8日間動き続ける腕時計です。パワーリザーブインジケーターの数字は0~8日となっており時間ではなく日数で表記されています。
ムーンフェイズも備えていますので、多機能モデルをご検討中の方にお勧めです。
まとめ
手巻き時計の場合、ゼンマイを巻き上げていくと最後には巻き止まりがあり、それ以上巻き上げたりはしないのですが、そこから更に力を入れて巻き上げようとするとゼンマイが切れてしまいます(自動巻きは一定量巻き上げると空回りする構造となっていますのでそのような心配はございません)。
例えばパワーリザーブインジケーター を確認しながらであれば、そのようなトラブルも防げる為、手巻き時計には重宝される機能となっています。
今回ご案内したモデルは全体のごく一部となりますので、機会がございましたらまたご案内をさせて頂きたいと思います。