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ロレックスのシリアルナンバーと製造年について&製造年一覧表

2019-10-07 11:00

こんにちは。エバンス仕入れ担当の大貫です。

最近は価格の高騰が著しいロレックス。ロレックスの場合、近年のモデルを除き、シリアル番号がわかれば、おおよその年式・製造年が確認できるため、非常に便利な番号となっています。 ご存じの方も多いと思いますが、今回シリアルナンバーと製造年の関係について、いま一度調べなおしてみました。

ロレックスのシリアルナンバーとは

ロレックスの本体には、基本的にモデルやシリーズの共通番号であるリファレンスナンバー(Ref.)と、個体一つ一つに存在する固有番号のシリアルナンバー(Ser. )の2つが刻印されています。

リファレンスナンバー(リファレンス番号)とは、例えば現行品のエクスプローラーⅠの場合、「Ref.214270」となり、同型のエクスプローラーⅠは、全て同じリファレンス番号となります。一方シリアルナンバー(シリアル番号)は、各個体ごとに番号が異なっているため、ロレックス全商品において、シリアルナンバーが重複することは基本的にありません。 もちろん国際保証書にも記入されています。

そのためシリアル番号から、おおよその製造年が確認(2010年以前のモデルのみ)できたり、盗難や紛失時の照合に役立ちます。モデルによっては、このシリアル番号の違いだけで、販売価格が大きく異なります。

ロレックス デイトナ 希少P品番モデル
デイトナ Ref.16520 “P3”シリアル /生産末期の希少モデル

ロレックスのシリアルナンバーから分かる製造年

ロレックスが公式に発表しているわけではありませんが、シリアル番号から、おおよその年代がわかります。1927年から1987年前半は数字のみ。1987年から2010年頃まではアルファベット+6桁数字のシリアル番号となっています。

ロレックスのシリアルナンバーによる製造年一覧

独自調査で作成しました。正確なものではありませんので、目安・参考程度にご覧ください。1987年以降のシリアル番号においては、1年を四半期に分け、一~四期で表示しています。

製造年 シリアル番号 トピックス
1926年 20xxx~  
1927年 23xxx~  
1928年 25xxx~  
 1929年 28xxx~  
 1930年 29xxx~  
 1931年    
 1932年    
 1933年 30xxx~  
 1934年 31xxx~  
 1935年 34xxx~  
 1936年 36xxx~  
 1937年 40xxx~  
 1938年 43xxx~  
 1939年 71xxx~  
 1940年 90xxx~  
 1941年 10xxxx~  
 1942年 14xxxx~  
 1943年 23xxxx~  
 1944年 26xxxx~  
 1945年 30xxxx~  
 1946年 36xxxx~  
 1947年 45xxxx~  
 1948年 54xxxx~  
 1949年 59xxxx~  
 1950年 65xxxx~  
 1951年 70xxxx~  
 1952年 73xxxx~  
 1953年 79xxxx~  
 1954年 90xxxx~ 100万個製造となり、一度リセットとなる
 1955年 30xxx~  
 1956年 13xxxx~  
 1957年 21xxxx~  
 1958年 35xxxx~  
 1959年 40xxxx~  
 1960年 51xxxx~  
 1961年 64xxxx~  
 1962年 76xxxx~  
 1963年 89xxxx~  
 1964年 98xxxx~  
 1965年 11xxxxx~  
 1966年 12xxxxx~  
 1967 年 15xxxxx~  
 1968年 175xxxx~  
 1969年 19xxxxx~  
 1970年 224xxxx~  
 1971年 258xxxx~  
 1972年 289xxxx~  
 1973年 32xxxxx~  
 1974年 356xxxx~  
 1975年 386xxxx~  
 1976年 411xxxx~  
 1977年 45xxxxx~  
 1978年 50xxxxx~  
 1979年 57xxxxx~  
 1980年 643xxxx~  
 1981年 691xxxx~  
 1982年 738xxxx~  
 1983年 786xxxx~  
 1984年 833xxxx~  
 1985年 881xxxx~ ステンレスに904L鋼が採用され始める
 1986年 929xxxx~  
1987年(三期) R000001~ 先頭がアルファベット表記となる
1989年(一期) L000001~   
1990年(三期) E000001~  
1991年(二期)~1992年 X000001~  
1991年(四期) N000001~  
1992年(四期) C000001~  
1993年(三期) S000001~  
1994年(二期) W000001~  
1996年(二期) T000001~  
1997年(三期)  U000001~ 夜光がトリチウムからルミノバへ
1998年(四期)  A000001~ ガラス6時位置に王冠マークが入り始める
2000年(一期) P000001~  
2001年(三期) K000001~  
2002年(三期) Y000001~  
2003年(三期) F000001~ 2004年新作からルーレットシリアルに切替り始める
2005年(二期) D000001~  
2006年(二期) Z000001~  
2007年(三期) M000001~ 夜光がルミノバからクロマライトへ
2008年(三期)~2010年 V000001~  
2010年(一期)~2012年 G000001~  
2010年(一期)~ ランダム 番号がランダムに8桁表示へ 製造年が判別不能となる
※一期(1~3月)、二期(4月~6月)、三期(7月~9月)、四期(10月~12月)

 


ロレックス製造年一覧の補足

先頭がアルファベットに切り替わった当初の1987年から1991年までは、「R・L・E・X」と、ROLEXの文字を意識したナンバリングとなっております。O(オー)が採用されなかったのは、0(ゼロ)と混同しないようにするための様です。

2010年から2012年までは、G品番とランダム品番が混在。2012年発表のノンデイト仕様のサブマリーナ(Ref.114060)は、G品番からスタートしていますので、G品番とランダム品番は、約2年ほど並行して作られていたことになります。


ランダム・シリアルについて

2010年頃から、これまでのアルファベット + 6桁数字の組み合わせから、数字とアルファベットをランダムに組み合わせた8桁へ変更。そのため、これまで確認できていた、「おおよその製造年」がわからなくなっています。

既に長い間、ランダムシリアルが続いていますが、今のところ文字列の法則性はなく、調べる方法が無いのが現状です。

なお、上記ナンバリングのOと0のように、ランダム・シリアルでも、“O(オー)”は使用されていません。また同様の理由で、現時点ではB(B≒8)とI(I≒1)」もありません。


ロレックスのリファレンスナンバー、及びシリアルナンバー刻印位置

後述するルーレット・シリアル以外のモデルでは、ブレスレットを外した際のケース側面位置にリファレンスナンバー、及びシリアルナンバーが刻印されています。12時側にリファレンスナンバー、6時側にシリアルナンバーが確認できます。

ロレックスのリファレンス番号位置
12時側刻印「16623」=ヨットマスター
ロレックスのシリアル番号位置
6時側刻印「F769**」=2003~04年頃製造


ルーレット・シリアル

2004年頃から2006年頃にかけてガラス内側のインナーリングにシリアル番号が刻印されるようになり、これまではブレスレットを外す必要があったものが、簡単にシリアル番号が確認できるようになりました。ルーレット状に番号が入るため、通称“ルーレット・シリアル”と呼ばれます。

ロレックスのルーレットシリアル位置

修理によるケース交換の場合のシリアルナンバーに関して

ケースに大きな損傷やダメージがある場合、ケース自体が日本ロレックスで交換されることがあります。その際は、これまでの番号はなくなり、新たに別のシリアル番号が刻印されたケース(裏蓋の内側に、元のシリアル番号が刻印されます)となってしまいます。

修理を行った時期によって対応が変わりますが、 ケース交換された時計は、 シリアル番号の刻印が、「3」または「4」から始まる数字だけだったり、最近ではアルファベットが使用されるなど、年代で変わります。

2021年7月の状況では、シリアル番号がWに変更(元のシリアル番号は“R”)。
モデルナンバーの頭に“M”が入ります。

交換により綺麗な状態に戻りますが、売却の際に査定額が大きく下がる場合がありますので、ご注意ください

 

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