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旧世代と新世代。ROLEX(ロレックス) エアキング 5桁型番Ref.14000と現行Ref.116900 2021年11月29日

2021-11-29 11:00

今回のエバンスブログは、「ロレックス(ROLEX) エアキング(Air-King)」をご紹介。皆さんは「エアキング」と聞いてどのタイプを思い浮かべますか? 34mmサイズのシンプルな旧世代モデル(既に生産終了)と40mmサイズでスポーティーな新世代(現行)モデル、大きく2種類があるのです。

(追記2022年3月30日)新作「エアキング」(Ref.126900)が発表されました。前作=Ref.116900の基本デザインを踏襲しつつ、リューズガード、70時間の新ムーブメントなどの変更が行われました。当記事では、2022新作が登場する以前の40mm径「Ref.116900」と、さらに前の34mm世代を比較しています。
 
(さらに追記2022年5月) 新作「Ref.126900」が当店に入荷、先代Ref.116900と新旧比較いたしました。→ブログ記事ページへ

 

今回の時計(1990年頃品と現行モデル)

旧世代のエアキング Ref.14000現行エアキング Ref.116900

(■今回の時計(1)「1990年頃のエアキング Ref.14000 (生産終了品)」 ■今回の時計(2)「現行のエアキング Ref.116900」)

今回のブログでご紹介するのは、1990年頃のエアキングRef.14000と現行モデルであるエアキングRef.116900。5桁型番のRef.14000は34mmサイズのシンプルな1本。Ref.116900はミルガウスのケースを採用した現代的な40mmサイズのスポーツモデルとなります。

 

エアキング 歴史の概略

歴代のエアキング1歴代のエアキング2

(歴代のエアキングから ■ 1、1960年代後半(Ref.5500) 2、2000年代初め(Ref.14000M) ■ 3、2000年代後半(Ref.114210) 4、2016年以降の現行(Ref.116900))

「エアキング(Air-King)」は、ロレックスのペットネーム(愛称)でありモデル名。1940年代に使い始められ、現存するペットネームとしてはロレックス最古と言われています。ここで、エアキングの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

1940年代 “AIR-KING”名が入った手巻きオイスター(Ref.4365やRef.4925)が誕生。
1958年頃 「オイスターパーペチュアル エアキング(Ref.5500)」が誕生。
(”Air-King”ロゴはこの時代に採用)
1990年頃 5桁型番のエアキング(Ref.14000やRef.14010等)が誕生。
(風防がサファイアガラスとなり、ムーブメントがCal.3000に)
2001年頃 改良型ムーブを搭載した5桁型番が誕生。
(Ref.14000M Ref.14010M)
2007年頃 6桁型番のエアキング(Ref.114200 Ref.114210)が誕生。
(クロノメーター認定を取得、文字盤のバリエーションがさらに増える)
2014年頃 文字盤から”Air-King”が消え、エアキングは生産終了に。
2016年 スポーツ系モデルとして、新たにエアキングRef.116900が誕生。

2014年以前と2016年以降で、大きく性格を変えたエアキング。34mmサイズの小ぶりでシンプルなエントリーモデルだった時計が、生産中止の約2年後に、40mmサイズのスポーティーなプロフェッショナルモデルになるという、ロレックスでは珍しい大胆な路線変更を行ったモデルなのです。
(過去ブログ「ロレックス エアキングとは」でもその歴史をご紹介しています)

ここからは、生産中止前の「旧世代」と復活後の「新世代」モデル、それそれの特徴をご紹介します。旧世代のエアキングを代表して「5桁型番のRef.14000 (黒バー)」(ちょっと古いですが)と、新世代のエアキング=現行「Ref.116900」を見ていきます。

 

[34ミリ径] 旧世代のエアキング(Ref.14000)

旧世代のエアキング Ref.14000旧世代のエアキング Ref.14000

(■オイスターパーペチュアル エアキング Ref.14000 黒文字盤 バーインデックス ■横からの見た目ももすっきり。厚さは約11.3mm。)

上の写真の時計が「5桁型番 Ref.14000」のエアキング。この型番が誕生した1990年頃の個体となります。

このモデルから、ムーブメントは19,800振動/時から28,800振動/時に高振動化したCal.3000となり、風防がプラスティックからサファイアクリスタルガラスに変わりました。

この頃はまだ、クロノメーター認定を取得しておらず、ダイアル6時上に”CHRONOMETER CERTIFIED”表記もなく、明確にエントリーモデルとしての位置付けでした。なお、ダイアル6時上に入っている表記「PRECISION」は”正確”を意味します。

 
旧世代のエアキング ベゼルの種類旧世代のエアキング 文字盤の種類

(■5桁型番のエアキングはベゼルが2種類存在し、型番が異なる。 スムース=Ref.14000、エンジンターンド=Ref.14010 ■Ref.14000のダイアル例 ブルー×369アラビア シルバー×バー ピンク×369アラビア)

こちらのベゼルは、つるっとしたスタンダードなもの。細かな刻みの入ったエンジンターンドべぜル仕様(Ref.14010)もありました。

文字盤は他に、青、シルバー、ピンクなどが存在、インデックスはエクスプローラーIのような3,6,9アラビアなども存在しましたが、6桁型番ほどの多彩さはなかったようです。

ケースサイズは、34mmで男性にも女性にも使えるサイズ感。こちらは黒文字盤にバーインデックスで、オンでもオフでも合わせやすそうな1本です。

 
腕に乗せてみました:女性にも大きすぎないサイズ感オイスターパーペチュアルの現行ラインナップ

(■着用例:女性にも大きすぎない34mmサイズ (時計はRef.14000M) ■Air-Kingの文字が消えても「オイスターパーペチュアル」は健在。現在は5サイズで、左から28mm、31mm、34mm、36mm、41mm 出典:ロレックス公式サイト https://www.rolex.com/ja/watches/configure.html#/oyster-perpetual/m124300-0001/model

ここで改めて気になったのが、当時のエアキングとオイスターパーペチュアルの違い。どうやら「34mmサイズでステンレス素材のオイスターパーペチュアルにはAir-Kingの文字が付いていた※」ということだったようです。
(※例外も存在します。=6桁型番のホワイトゴールドベゼル仕様Ref.114234は、Air-kingロゴ付きだった)

当時のロレックスでは、廉価版的な立ち位置だったエアキング。日付を排したシンプルさ、34mmの程よくコンパクトなサイズ感で、長く愛用する人が多い「使える」1本であり「最初のロレックス」に最適なモデルといった印象です。

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[40ミリ径] 新世代のエアキング(Ref.116900)

新世代(現行)エアキング新世代(現行)エアキング

(■2016年発表、エアキング 現行モデル Ref.116900 ■耐磁モデル「ミルガウス」と同じケースを採用し、40mmサイズとなった)

2016年に誕生した新しい「エアキング Ref.116900」。「1930年代の航空の黄金期にオマージュを捧げる」をコンセプトに掲げる「スポーツ系(プロフェッショナル)」モデルです。40mmサイズに大型化し生まれ変わったこちらは、インパクトのあるデザインとなり大変な驚きをもって迎えられました。

金属の3,6,9に5分ごとのプリントのインデックスなどで印象の強いダイアルに、ミルガウス同様の2重ケースに包まれたムーブメントを採用。視認性や耐磁性を備えたパイロットウォッチスタイルとなりました。ダイアルも黒一色だけの展開で、プロフェッショナル向けモデルらしい雰囲気となっています。

ところで、この個性的なダイアルにはルーツを噂される計器があります。

旧世代のエアキング Ref.14000 エアキング Ref.116900 ダイアルエアキング Ref.116900 ダイアル

(エアキングRef.116900のダイアル ■明るいグリーンにイエローという色使いも特徴的 ■3,6,9や5~55の数字に夜光塗料は施されていない(ダイアルの夜光は12時位置の三角マーカーのみ))

ジェット&ロケットエンジンを搭載した、2010年代の速度記録挑戦車「ブラッドハウンドSSC」に装備されたロレックス製のクロノグラフ計器がそれ。当時、ロレックスもスポンサーに名を連ねていて、2016年の新エアキング発表というのも比較的近いタイミングだったと思われます。

(参考1、Watch LIFE NEWS (PowerWatch誌)サイトの記事「エアキングのデザインモチーフとなったと思われるブラッドハウンドSSCのクロノグラフ」。参考2、ブラッドハウンド(Bloodhound)によるYouTube動画 「Inside Andy Green’s 1,000mph office」。2分38秒位から計器の紹介あり。)

ただ、その頃の挑戦は一旦頓挫、ロレックスはスポンサーを終了し、公式サイトにもその情報は掲載されていません。そのため、この関係性は噂レベルなのですが、それにしても似ている感じです。

そして、こちらのエアキング。ミルガウスと共に残された「旧世代ムーブメント(Cal.31XX系)」搭載のモデルです。ここ数年でロレックスの各モデルが、新世代ムーブメント(Cal.32XX系)にチェンジしており、2022年のモデルチェンジ(or 生産終了?)の最有力候補と噂されているのです。(参考:当社ブログ →「発表直前!2022年の新作ロレックス予想」)

 
男性スタッフが腕に乗せてみました新世代(現行)エアキング 横から

(■着用例:スーツスタイルにも悪くない感じ。「サブマリーナ(Ref.116610LN)と比べると心持ち重みを感じるのですが、意外と着用感はいいです」 ■厚みは約13.1mm。見るからに分厚いといった感じはしない。)

他のロレックスとはどこか違う雰囲気の新世代エアキングですが、「旧世代より高級感がある。」「兄弟分のミルガウスよりは価格が安く買いやすい。」といった声や、「個性的なデザインが気に入った。」という熱心なファンも多くいらっしゃるようです。

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長く使えそうな旧世代、要注目な新世代

新旧のエアキングいかがだったしょうか?

オイスターぺーペチュアルの兄弟としての旧世代エアキング。キングらしさはどこ?という話はありますが、シンプルデザイン&34㎜のサイズ感で、非常に使いやすい印象のモデルです。

かたや、ミルガウスの派生モデルとなった新世代エアキング。個性的なルックスで賛否両論ありますが、2022年春頃には大きな注目を浴びるかもしれない、今後が気になるモデルです。

長く楽しめる相棒として旧世代エアキングを愉しむ。今後の人気上昇を期待しつつ新世代エアキングを探してみる。どちらも良さそうな気はします。

 

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