2019年に発表された「ヨットマスター40 Ref.126655」。エバーローズゴールドケース&セラミックベゼルに、人工ラバー製の「オイスターフレックス」ブレスレットを組み合わせた40mmモデルです。70時間パワーリザーブの新世代ムーブメントを搭載します。

ロレックス ヨットマスターの概要

1992年に誕生した「ヨットマスター」。ヨットクルージングで洋上のバカンスを楽しむ富裕層向けとして開発されました。サブマリーナに似たデザインですが、船上での着用を想定していることもあり、防水性能はエクスプローラーやデイトジャストと同様に100m防水となっています。
当初はゴールドモデルのみで展開。その後、1997年にステンレスとイエローゴールドのコンビである「ロレゾール」仕様(メンズのみ2004年から)が登場。1999年には、文字盤とベゼルプレートにプラチナを採用したステンレス×プラチナの「ロレジウム」が誕生しました。ヨットマスターは、ラグジュアリーモデルという位置づけでもあり、現在までオールステンレス仕様の生産はありません。

2015年に、超弾性メタルブレードに人工ラバー(エラストマー)をコーティングし、しなやかな装着感を実現した「オイスターフレックス ブレスレット」をいち早く採用。2019年に新サイズとなる42mmモデル、2023年にチタン素材のモデルが発売されるなど、新しい素材や仕様のヨットマスターも登場しています。
また、ロレックスのスポーツモデルでは唯一といえる複数サイズの展開がある点も特徴です。過去には40mm、34㎜、29㎜サイズを展開。現在は、素材によってサイズ展開は異なりますが、42mm、40mm、37mmの3サイズのヨットマスターが存在します。
ロレックス ヨットマスター40 Ref.126655の特徴
2019年にリリースされたヨットマスター「Ref.126655」。ムーブメントの変更によるモデルチェンジが主で、外観は前モデル(Ref.116655)とほとんど変更ありません。

外装は、華やかなエバーローズゴールドと高級感あるセラミックの組み合わせ。ベルトは、スポーティーなオイスターフレックス ブレスレットとなります。ダイアルはマットな「ブラック」とダイヤが敷き詰められた「パヴェダイヤモンド入り」の2種類が存在します。
ケースの「エバーローズゴールド」は、ロレックスが独自開発した18金ゴールド素材。ピンクゴールドにプラチナを配合することで、酸化による変色を防ぐ特徴があり、長年にわたり美しい発色を保ちます。

ベゼルインサートは、耐傷性や耐蝕性に優れ、紫外線の影響を受けにくい「セラクロム」と呼ばれるセラミック製。立体的なベゼルは、浮き出た数字や目盛り部分にポリッシュ仕上げ、背景部分にサンドブラスト仕上げが施され、他のスポーツモデルとは異なる高級感があります。
また、ヨットマスターでは、サブマリーナ等で採用されている潜水時間を計測できる逆回転防止ベゼルでなく、セーリング時間の計測を容易にする両方向回転ベゼルを備えています。

ベルトは「オイスターフレックス ブレスレット」。柔軟性のあるチタン・ニッケル合金製ブレードをしなやかなエラストマー(人工ラバー)で覆うことで、メタルブレスレットに匹敵する耐久性や信頼性を実現しています。ブレスレットの内側には、フィット感を高めるための縦方向クッションシステムも採用し、装着感を向上。バックル部分には、約2.5mmごとに約15mmまでの延長が工具不要で行えるグライドロックエクステンションを備えます。
ムーブメントは、70時間パワーリザーブの新世代ムーブメント Cal.3235を搭載しています。
ロレックス ヨットマスター40 Ref.126655のスペック
- ケース素材:エバーローズゴールド
- ベゼル素材:セラミック/エバーローズゴールド
- ベルト素材:エラストマー(内部にチタン・ニッケル合金製ブレード)
- ケースサイズ:直径40mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3235 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:クロマライト
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス ヨットマスター40 Ref.126655の製造年
2019年(ランダム番)~
ロレックス ヨットマスター40 Ref.126655のムーブメント
自動巻き-Cal.3235(ロレックス自社製ムーブメント)

パワーリザーブ:約70時間
クロノメーター: 〇
ハック機能:〇
駆動タイプ:自動巻き
振動数:28,800振動/時
ムーブメントは新世代ムーブメントと呼ばれるCal.3235を搭載。従来のパラクロム製ヘアスプリングや、パラフレックス・ショック・アブソーバーに加え、独自開発の「クロナジー・エスケープメント」により、よりエネルギー効率と耐磁性を高めています。70時間のロングパワーリザーブを備え、より信頼性を高めた仕様となっています。
また、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)のクロノメーター認定を受けており、2015年にはロレックス独自の新規格「高精度クロノメーター」の導入により、クロノメーターよりも厳しい検査基準を設けています。
