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ロレックス「オイスターフレックス ブレスレット」を解説/特徴、評判、サイズ展開、破損事例を紹介

2020-06-12 11:00

エバンス オンラインショップ担当の大貫です。今回はロレックスの異色ブレスレット「オイスターフレックスブレスレット」についてご紹介したいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、「オイスターフレックスレット」と聞いて、どんなブレスレットを想像するでしょうか。発表された際は違和感がありましたが、慣れとは恐ろしいもので、今では当たり前のようになっています。

オイスターフレックス ブレスレットとは

ロレックス独自のストラップ「オイスターフレックス ブレスレット」。『ブレスレット』との名称ですが、 下記の画像の様な“ラバーベルト風”ストラップのことです。 デイトナやヨットマスターのゴールドモデルに採用されており、非常にハイスペックなストラップになっています。

初出は、2015年に発表されたヨットマスター40のRGモデル(Ref.116655)。その後にデイトナのレザーベルトに代わり、オイスターフレックスブレスレットが採用。2020年時点ではゴールドモデルのみ採用されています。

ヨットマスター40 Ref.116655

オイスターフレックスブレスレットの特徴

一見ラバーベルトですが、名前はオイスターフレックス“ブレスレット”。実はブレスレットで、ちゃんと金属が入っています。しなやかな 超弾性メタルブレード に人工ラバー(エラストマー)をコーティングしている為、ラバーベルトのような見た目になっています。

内部の金属部分はチタン・ニッケル合金製。この金属は非常に柔軟性がありフレキシブル。耐久性に優れるハイテク素材のエラストマー(人工ラバー)でコーティングした状態では、触り心地もラバーベルトそのもの。 実際に触ってみても金属のブレードが入っているとは思えません。

オイスターフレックスブレスレットは、メタルブレスレットに匹敵する堅牢性・信頼性を確保しつつ、メタルブレスレットに匹敵する丈夫さと、ラバーの快適性を併せ持つスポーティなベルトとして人気です。

バックル部分は、これまでのオイスターブレスレットと同様の構造となっていますので、装着性は申し分ありません。より装着感を高めるために、オイスターフレックスブレスレットの内側には、特許を取得した“縦方向クッションシステム”が備わり、重量のある時計本体をしっかりと安定させる工夫がされています。


劣化や破損事例

オイスターフレックスブレスレットが出始めて2020年で約5年。中古品も取り扱ってきましたが、今のところ劣化したオイスターフレックスブレスレットには出会っていません。通常のラバーの場合、5年経てば硬化したり、細かなひび割れが出てくるものですが、さすがはロレックスが使用するハイテク素材。耐久性は抜群です。

ただ、“劣化”といった事例はありませんが、破損事例は見られましたので、ご紹介したいと思います。

ストラップの内側には、一体化したクッションシステムが備わっていますが、実はこの部分は非常に薄く、千切れてしまうことがあります。時計を着脱する際、身に着けているリングやブレスレットに引っ掛けたり、時計ケースの中から、バックルを開けず、無理やりケースから抜こうとすると、摩擦で破損してしまった。という事例がありました。

時計店で展示するように、ディスプレイスタンドで保管している状態も同様に注意が必要ですね。ともあれ適切に使用すれば非常に丈夫で快適なオイスターフレックスブレスレット。あと5年、10年くらい経てば、本当の真価が見えてくると思います。


サイズ調整方法とサイズ展開

サイズの調整方法としては、クラスプ内の微調整で10mm程(ヨットマスターの場合は15mm)の調整が可能。デイトナの場合は、クラスプ部の「イージーリンクシステム」によって約5mmの変更が容易にできます。そのためモデルにかかわらず、約15mmの微調整は可能で、それ以上の変更の場合はベルトの交換が必要となります。

以前のデイトナでは、レザーストラップが使用されており、サイズが合わない場合は一式交換となりました。レザーベルトはスモール、レギュラー、ラージのサイズ展開のみでしたが、オイスターフレックスブレスレットの場合は、非常に細かなサイズバリエーションがあります。

ベルトの裏側をみると、アルファベットが刻印されています。このアルファベットでサイズを確認します。現状5つのサイズ展開があります。

D = 45mm

E = 55mm

F = 65mm

G = 75mm

H = 85mm

当初の刻印は、“ E-D ”や“ E-E ”など『E-〇』となっていましたが、近年では、アルファベット1文字で表示されています。

腕回りを想定した組み合わせ

実際の腕回りを想定した組み合わせです。ご参考にしてみてください。なおバックルの形状の関係で、ベルトは6時側を短くするのが基本となります。

組合せ 最小サイズ 最大サイズ
D+E 150mm 165mm
D+F 160mm 175mm
E+F 170mm 185mm
E+G 180mm 195mm
F+G 190mm 205mm
F+H 200mm 215mm
G+H 210mm 225mm

※ 時計のサイズによって腕回りは異なってきますので、参考程度にしていただければ幸いです。


ストラップの価格(片側)

オイスターフレックスブレスレットの場合は日本ロレックスにおいて、片側だけの交換が可能です。ただ一応は「ブレスレット」。それなりの価格はしますでので、片側だけで購入できるのはありがたいのではないでしょうか。

確認したところ交換に掛かる費用は以下の通り。5種のサイズはいずれも価格は同一とのことでした。(2024年1月現在)

交換時の税込価格ブレスレット(片側):39,600円 + 取付技術料:3,300円 = 合計:42,900円


オイスターフレックスブレスレットの評判

現状は一部のゴールドモデルに採用されているオイスターフレックスブレスレット。性能は申し分なく、評判も良いものです。なので、今後は他のモデルにも採用されてくるのではないかと、個人的には考えています。

できればオイスターブレスレットとの付け替えができるようになれば、面白いと思います。今後が楽しみです。

オイスターフレックスブレスレットの商品一覧

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