エバンス オンラインショップ担当の大貫です。
皆さんは、“時計の愛称”なんてことを考えたことはありますか?もちろん時計扱う者として、個人的に付けている愛称は数知れず。モデルによっては社内で呼称する愛称もあります。
時計には型番(リファレンス)の他に商品名、モデル名がありますが、一部のモデルには、愛好家からつけられたニックネームがあり、いつしか世間に広まってきました。
特に人気の高いロレックスはその傾向が顕著に出ており、過去数々のモデルに“ニックネーム”が付けられてきました。海外では非常に多いのですが、今回は比較的メージャーなもので、国内で呼ばれているニックネームや愛称を取り上げたいと思います。
ロレックス・GMTマスターのニックネーム
ロレックスの中でも比較的多様な愛称がついているモデルが「GMTマスター」シリーズ。ヴィンテージから現行モデルまで、幅広いネーミングが付けられていますので、その一部をご紹介して参ります。
もちろん、ロレックス公式ではありませんので、ご注意ください。
“ペプシ”
【GMTマスターⅡ 126710BLRO】 他
もちろん炭酸飲料『ペプシ』のカラーリングで、GMTマスター・赤青ベゼルの愛称です。現行モデルである126710BLROの他に、過去の赤青ベゼル全般に呼称されます。
“コーク”
【GMTマスターⅡ 16710】
上記「ペプシ」同様に赤黒ベゼルのGMTマスターに使用される愛称で、『コーク』、もしくは『コカ・コーラ』とも呼ばれます。もちろんイメージカラーからです。分かりやすいですね。 『コーク』の方が一般的です。
“バットマン”
【GMTマスターⅡ 116710BLNR/126710BLNR】
海外での愛称が、いつの間にか日本でもで定着した『バットマン』。黒いスーツに青いマントのイメージです。映画ではなく、アメコミの印象からだと思います。モデル的にはオイスターブレスの116710BLNR(生産終了)と、ジュビリーブレス126710BLNRで使われますが、今のところ区別はありません。
“ルートビア”
【GMTマスター 16713/126711CHNR】 他
日本では馴染みのない名称ですが、これもアメリカの炭酸飲料メーカー『ルートビア』のイメージカラーから。以前は茶×金、現在は茶×黒のベゼルのGMTマスターの愛称となています。
『ペプシ』や『コーク』、『ルートビア』など、なぜか炭酸飲料ブランドが付けられますね。
“ファットレディ”
【GMTマスターⅡ 16760】
GMTマスターⅡのファーストモデルである「Ref.16760」。のちのロングセラーモデルとなる「Ref.16710」と比べて厚みのあるケースが特徴の『ファットレディ』。生産数が少なく、非常に希少なモデルとして認知されています。
ベゼルのカラーは赤/黒の『コーク』のみ。当時GMTマスターでは青/赤ベゼルの『ペプシ』と、黒ベゼルが存在し、GMTマスターⅡの専用カラーリングとして赤/黒ベゼルが発売されました。
“藤壺(フジツボ)”ダイアル
【GMTマスター&サブマリーナ(ヴィンテージモデル)】
1970年代から1980年代にかけて生産されていた文字盤の名称で、別名『ニップルダイアル』。日本では『藤壺(フジツボ)』が一般的です。円錐状の特徴的なインダイアルを備えた文字盤で、GMTマスターやサブマリーナのコンビモデルや、ゴールドモデルに見られます。
“スティック”ダイアル
文字盤にプリントされてる[GMT-MASTER Ⅱ]の【II】の上下の横棒が無い(「II」でなく「||」)個体で、棒状(スティック)に見えることから名付けられています。16710の一部(D番、Z番、M番)に存在し、生産数が少ないモデルです。
他にも116710LNの一部モデルにも存在します。
他にもあるGMTマスターのニックネーム
今回はGMTマスターだけでしたが、まとめてみると意外とありました。他にもGMTマスターでは『ブルーベリー』や『ピンクパンサー』、『コンコルド』、『ロングE』などのニックネームがあります。
皆さんはいくつご存じでしたでしょうか。GMTマスター以外(デイトナやサブマリーナーなど)のニックネームをまとめた、<ロレックス編 Part 2>も近日公開予定です。お楽しみに。