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ヨットマスター徹底比較!②

2021-06-08 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日は前回に引き続き、ヨットマスター徹底比較の第二弾です。
今回は金無垢に特化したお話をさせていただきます。

Ref.116655とは

2015年に登場した、エバーローズゴールドとベゼルにサンドブラスト(艶消し)仕上げと数字と目盛りはレイズド(艶有り)仕上げのブラックセラミックを合わせ、特筆すべきはこのモデルから初出となったロレックス社特製のラバーベルト”オイスターフレックス”を装備した、まったく新しい金無垢ヨットマスターです。(上写真)

オイスターフレックスとは、ラバーの中に薄い金属の板が内臓されていて、装着した際にしなやかに腕の形に沿ってくれる非常に付け心地のいい、同社初めてのラバーブレスレットです。更に内側に薄いラバーを折り曲げて形成されたやわらかいクッションを備えており、直接肌に触れる部分を極力少なめにして汗などでかゆくなるなどのアレルギーが起こりにくい作りになっています。

ラバー特有の匂いもなく、シンプルな中にデザイン性を持たせ、時計本体とクラスプ(留め金)にも完全にマッチした、ラバー=ゴムというカジュアル感は一切感じさせないさすがロレックス!と唸らせる一本に仕上がっています。
私自身、2015年のRef.116655初入荷時にひとつブログ記事を書いたのですが、それより詳しくおもしろい記事がございますので、お時間がございます時にお読みいただければ幸いです。・・・「ロレックス「オイスターフレックス ブレスレット」を解説/評判、サイズ展開、破損事例を紹介」

2019年には新しいキャリバーCal.3235を搭載したRef.126655が発表され(上写真)Ref.116655(他のコンビモデルと変わらず、キャリバーはCal.3135)はディスコンとなりましたが、大きさや見た目はまったく違いがなく、現在の新型すべてに印字されているSWISSとMADEの間にロレックスの王冠のマークが入った文字盤に変わった以外は全て同じです。
Ref.16622の時にも感じたことですが、新生金無垢ヨットマスターRef.116655”ヨットマスター40”は、2015年の発表当初から完成されたデザインだったということですね。

(※ここでも以前にお話した優秀キャリバーCal.3235が出て来ましたね。詳しくは2月の私の記事・・・「サブマリーナ徹底比較!②」をご覧になってみてくださいね。)

Ref.226659とは

2019年、ロレックス愛好家待望のホワイトゴールド無垢のヨットマスターが誕生しました。しかもRef.126655と大きく違いを持たせるためか、40mmサイズではなく、2mmアップの”ヨットマスター42”としての登場です。(上写真)

見た目はRef.126655とほぼ変わらず、キャリバーも同じCal.3235搭載、前述した”オイスターフレックス”ロレックス社特製ラバーベルトに、Ref.126655から採用されているクラスプ(留め金)”グライドロックエクステンションシステム”も備わった心躍る一本に仕上がっています。

このシステムは左右にスライドさせるだけで約2.5mmずつの微調整ができる画期的な仕組みで、(モデルにより約2mmのものもあります)グライドロックエクステンションシステムは、2008年発表のロレックス最強モデルRef.116660が初出で、以降に登場したダイバーズモデルすべてに採用されています。(下写真)

デイトナRef.116519LNもそうですが、ホワイトゴールドとオイスターフレックス(白×黒)の組み合わせって、本当に魅力的で心惹かれるカラーリングですし、何より場所や洋服を選ばない万能モデルとして活躍してくれますよね。

今現在ヨットマスター42はホワイトゴールドのみのつくりですが、近い将来、イエローゴールドとオイスターフレックスのヨットマスターが仲間入りするのを心待ちにしているのは私だけではないはずです。
”ヨットマスター42”。これからも楽しみなモデルのひとつですね。

ヨットマスターⅡとは①

2007年に突如登場した、ベゼルに大きな”YACHT-MASTER Ⅱ”の刻印がなければ、一見ヨットマスターとはわからない一際異彩を放つモデルです。(上写真)

青く輝くセラミックベゼルを備え、文字盤は真っ白で見慣れないデザイン、針は赤く二本もあるといった具合に、今までにない斬新な雰囲気ですよね。ひとつひとつをよく見てみると、0~10の数字しか見当たらず、デイトナのようにクロノグラフ特有の目盛りはないのに、リューズの上下にプッシュボタンがある。
実はこれ、10分間を計測できる、ロレックス社初のカウントダウンウォッチなのです。

使い方は大変画期的なのにすごく簡単で、まずはベゼルを左に回し、6時位置にあるYACHT-MASTER Ⅱの文字を3時位置に持って来ます。その後、4時位置にあるボタンを一度押すと、ロックが外れリューズが動かせる状態になります。
次に、ねじ込み式リューズを開けてリューズを回しますと、計測したい時間を正三角形の針で合わせることができます。目盛りを合わせ終わりましたら、ベゼルのYACHT-MASTER Ⅱの文字を6時の元の位置に戻し、リューズを締めて2時位置のボタンを一度押せば真ん中の赤い針が作動して、一周すると(一分を計測)正三角形の針が10を示していた場合、9の位置まで針が動き、カウントダウンを致します。計測がおわりましたら、一度2時位置のプッシュボタンを押すと赤い針が止まり、4時位置のプッシュボタンでリセットです。(下写真が詳しい説明の動画です)

この機能はもともと、ヨットレースの計測のために作られたもので、このようなカウントダウン機能搭載のモデル全般が”レガッタクロノグラフ”と呼ばれています。レガッタの起源は14世紀頃のイタリア・ベネチアで開催されていた、ゴンドラ競漕で、現在ではボート・カヌー・ヨットなどの競技会をそう呼びます。ここ日本でも、130年以上前からレガッタと関わりがあり、日本大学・立教大学・明治大学の日立明三大学レガッタという大学ボート競技が最も有名です。

レガッタは欧米では盛んなスポーツで、時計業界でも様々なメーカーがレガッタ機能搭載モデルを発表しており、とりわけ有名なのがパネライですよね。想像ですが、ロレックス社の長い歴史の中で、何度か技術陣たちがレガッタクロノグラフモデルの製作を提案して、取り組んで、ようやくついに納得のいく腕時計ができあがったのではないでしょうか。長年、堅実路線で時計界をリードして来た同社の渾身の作品だと私自身は感じています。

ヨットマスターⅡとは②

2007年発表のヨットマスターⅡですが、今現在の素材バリエーションはイエローゴールド無垢のRef.116688、ホワイトゴールド無垢・Ref.116689、2011年に発表されたピンクゴールドとステンレスコンビ・Ref.116681、2013年発表のオールステンレス・Ref.116680の四種類です。(上写真)

前述した通り、ベゼルは鮮やかな青いセラミックですが、ホワイトゴールド無垢のRef.116689のみ、ベゼルがプラチナで、オールシルバーの統一感あるデザインとなっています。

2011年にはホワイトゴールド製のシルバーの針がブルーコーティング針へと変更になり、2017年にベンツ針へと変更された際にまたシルバー色へと戻り今に至ります。(Ref.116681のベンツ針はピンクゴールドに、Ref.116688のベンツ針はイエローゴールドへと変更)

2007年当時のキャリバーはCal.4160で、これはデイトナのクロノグラフCal.4130をベースにして長い歳月をかけて完成させたムーブメントです。2013年にCal.4161へと変更されたのですが、これはロレックス社が35,000時間(約三年十ヶ月)の時間をかけて開発・完成させた、360個もの部品から成るヨットマスターⅡのみに搭載されている傑作キャリバーです。

シンプルな機能性と堅牢性を兼ね備えた、ロレックス社渾身の一度見たら忘れないセンセーショナルな大胆モデル、それがヨットマスターⅡなのです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。二回に渡ってお伝えして来たヨットマスターについて、特にⅡのことは知らないことも多かったのではないでしょうか。
私自身ロレジウムを愛用していたことがあるので、今回は思い入れの強い記事のひとつとなりました。

現在、ヨットマスターⅡのご用意はないのですが、今回ご紹介した他モデルは在庫があるものもございます。ご興味のある方は私までご連絡いただいて、お店にお越しいただけるのであれば是非、一度お手に取って比較なさってみていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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