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オメガの007時計~「スペクターとコマンダー」 NATOストラップが似合う限定ボンドウォッチ2種 2020年11月30日

2020-11-30 10:30

今回のエバンスブログはOMEGA(オメガ) から、映画007シリーズにちなんだ2本の腕時計をご紹介。2015年の限定「スペクター(SPECTRE)」と2017年の限定「コマンダーウォッチ(Commander’s Watch)」。ともにNATOストラップが良く似合うダイバーズウォッチです。

追記)話題の2020年新作「007エディション」が入荷、最終ブロックにてご紹介しています。

 

この2本について

007スペクター007コマンダー

今回の2本 ■シーマスター300 「スペクター」 2015年限定 (233.32.41.21.01.001) ■シーマスター ダイバー300M 「コマンダーウォッチ」 2017年限定 (212.32.41.20.04.001)

スペクターもコマンダーも、それぞれ7007本の限定モデルなのですが、その位置づけが異なります。スペクターは、映画の中で着用された時計と同型のモデル。コマンダーは映画自体と連動していない007ロゴが入った時計。「着用モデル」と「記念コラボ」といったことになります。

さらに、スペクターは映画に向けて市販モデルの仕様を変えたという特別バージョン。それまでは、市販品のまま着用される事が多く、スペクターで初めて特別仕様の映画登場モデル(と同型)が限定モデルとして販売されることとなりました。

 

007?

007シリーズは、1962年から50年以上続くスパイアクション映画。2021年10月公開予定の新作で25作目となる人気シリーズです。「007」は、イギリス秘密情報部 (MI6) の工作員であり、殺しのライセンスを持つ主人公「ジェームズ・ボンド」のコードネームに由来します。2020年10月に亡くなったショーン・コネリーから、現在のダニエル・クレイグまで、6人の俳優がボンドを演じており、様々な時計が着用されてきました。

 

007歴代の時計

007に登場したロレックス1007に登場したロレックス2

(007に登場したロレックスの例 ■1、ロレックス サブマリーナRef.6538 写真は1950年代品 ■2、ロレックス サブマリーナ Ref.5513 写真は1970年代後半品 ■3、ロレックス クロノグラフ (プレ デイトナ) Ref.6238 写真は1950年代品 ■4、ロレックス サブマリーナ Ref.16610 写真は1989年頃品)

007の時計ことボンドウォッチ。腕元を彩るだけでなく、時にはノコギリやレーザーカッターなど実際の時計にはないギミックも登場し、映画を盛り上げてきました。

初期には、ロレックス(サブマリーナRef.6538やRef.5513、プレ デイトナRef.6238等)が7作品ほどに登場し、他にグリュエン、ブライトリングのトップタイム、ハミルトンのパルサーなどが映画の中で着用されていたようです。

1970年代後半から1980年代中頃には、セイコーのデジタル時計やテレビウォッチ、ダイバーズウォッチ等が5作品で活躍。その後、タグホイヤーのナイトダイバーやロレックス サブマリーナ(Ref.16610)も登場。1995年以降の8作品では、オメガのシーマスターシリーズから時計が選ばれています。

原作小説でのボンドはロレックスということもあり、「真のボンドウォッチは、ロレックスか?オメガか?」で007ファンの意見は割れるのだとか。

 

NATOストラップ?

007スペクターのNATOストラップ007コマンダーのNATOストラップ

(スペクターとコマンダーのNATOストラップ。OMEGA独自のNATOストラップを使用している)

今回の2本で採用されている「NATOストラップ」は、ナイロン製の腕時計ベルト。英国国防省の官給品向けに、フェニックス(PHOENIX)社が作っていた軍用の時計ベルトが元祖です。NATO(北大西洋条約機構)軍での装備品ナンバーから「NATO G10 ストラップ」と呼ばれるようになりました。

1964年の第3作「007 ゴールドフィンガー」で、ショーン・コネリーがROLEX サブマリーナ(Ref.6538)に、黒&グレー※ストライプ(&細い赤ライン)のNATOベルトを着用していたことから「ボンド仕様」「JB仕様」として広く知られるようになりました。
(※グレーでなく、オリーブグリーンという説もあるそう)

 

オメガと007

007に登場したオメガ1007に登場したオメガ2

(007に登場したオメガの時計 例 ■1、シーマスター ダイバー300M(2531.80)、■2、シーマスター プラネットオーシャン600M(2201.50) ■3、シーマスター アクアテラ(231.10.39.21.03.001) ■4、シーマスター300 “スペクター”(233.32.41.21.01.001)

1995年の「007ゴールデンアイ」以降、007の時計がオメガに変わったのには、2つの理由があるそう。この映画から登場した5代目俳優のピアース・ブロスナンがオメガのアンバサダーだったこと、衣装デザイナーが海軍出身のボンドにオメガのダイバーズウォッチが合っていると判断したことが影響したようです。

シーマスター300m クォーツ(2541.80)から始まり、ダイバー300m(2531.80など)、プラネットオーシャン600m(2201.50など)、アクアテラ(231.10.39.21.03.001など)、シーマスター300″スペクター”といったモデルが、8作品の中で登場しています。

ここからは今回の2モデルをご紹介します。

 

スペクター

スペクタースぺクターと元モデル

(■ロリポップ秒針が目を惹く「スペクター」 ■右のベースモデルと比較するとOMEGAロゴが大きく特別感がある)

こちらの「スペクター」は、2015年の映画「007スペクター」で登場した特別仕様。スペクターは、ボンドの敵であり最大の秘密犯罪組織のこと。著作権の問題で、映画の中では34年ぶりの復活だったそう。

スペクターモデルのベースとなったのは、2014年に発表された「シーマスター300 マスターコーアクシャル」。1957年の名作「シーマスター300」の復刻モデルです。セラミックベゼルにリキッドメタル(ジルコニウムベースの合金)の数字や、15,000ガウスの超高耐磁ムーブメント(Cal.8400)を採用、レトロな外観に最新の技術を組み込んだハイブリッドな復刻シーマスターでした。

 
スぺクター(裏蓋とムーブメント)スペクター付属

(■シースルーバックでありつつ、驚異の高耐磁を実現している「マスター コーアクシャル」ムーブメント ■特別ボックスに交換用ブレスレットや工具等の付属品)

スペクターでは、そのステンレス素材のモデルをベースに、0~11の数字が入った両回転ベゼル、ロリポップ針と呼ばれる先の丸い秒針などに変更。中でも文字盤の12の数字をなくし大きめになったロゴマークとボンド仕様のNATOストラップで、元モデルと異なる存在感を醸し出します。

もちろん、007映画の中でもこのスペクターと同じ時計が大活躍。交換用ブレスレットを始めルーペや工具など、限定モデルならではの付属品も充実しています。

シーマスター300 スペクター

「OMEGA シーマスター300 マスターコーアクシャル “スペクター”限定 (一覧ページへ)
(2015年、限定7007本、41mmサイズ、自動巻き、15,000ガウス耐磁、交換ブレスレット等が付属)

 

コマンダー

コマンダー(007の針)コマンダーと元モデル

(■007付きの秒針が時を刻む「コマンダーウォッチ」 ■元モデルと違いベゼルが2色。赤い部分はラバー)

こちらの「コマンダーウォッチ」は2017年のモデル。コマンダーは「中佐」を意味します。ジェームズ・ボンドが英国の海軍中佐出身で、007映画の3作品に制服姿で登場していることにちなんだ限定モデルです。

コマンダーウォッチのベースとなったのは、2011年に発表された「シーマスター ダイバー300M」。波模様のないフラットな文字盤に変わり、セラミックベゼルを採用したモデルで、黒文字盤も登場。このダイバー300Mは、2018年にモデルチェンジを行っており、こちらは先代モデルとなります。(→参考:当社ブログ:先代と現行の新旧比較)

 
コマンダー(裏蓋とムーブメント)コマンダー付属

(■シースルーバックからは階級章をイメージした007仕様のローターも見える ■特別ボックスにブレスレット、工具、バッジが付属)

コマンダーでは、定番モデル(青、黒)にはなかった、白文字盤とシースルーバックを採用、英海軍カラーの青・赤・白でまとめられています。007ロゴが入った秒針のカウンターウェイト部分、付属のバッジなど、各部に007や海軍のイメージを反映。3色ストライプのNATOストラップで軍用感を出しつつ、爽やかな雰囲気に仕上がっています。

ムーブメントはコーアクシャルムーブメント(Cal.2507)で、ローターはジェームズ・ボンドの階級章を模した仕様。こちらのモデルもブレスレットが付属しますので、付け替えて楽しむことができます。

シーマスター ダイバー300M コマンダーウォッチ

「OMEGA シーマスター ダイバー300m コーアクシャル ”コマンダーウォッチ” (中古)」(SOLD OUT)
(2017年、限定7007本、41mmサイズ、自動巻き、交換ブレスレット・工具・ピンバッジが付属)

 

魅力の2本、どうぞ。

スペクター着用例コマンダー着用例

(腕周り16.5cmのスタッフが着用してみました)

007にちなんだ2種類のシーマスター、いかがだったでしょうか?復刻版の特別仕様とレギュラーモデルのアレンジ版。周りからは判りにくいかもしれませんが、実は映画にも出た特別仕様という「スペクター」、パッと見た人に007ウォッチと分かりやすい「コマンダー」。ともにストライプのNATOストラップがいい仕事をしていますね。

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追記:2020年新作「007エディション」入荷!

2020年新作 007エディション007エディションと現行シーマスター ダイバー300

(■布製の特別ケースが付属 ■現行ダイバー300 (210.30.42.20.01.001) とは異なる雰囲気を醸す)

ところで、2021年10月に公開延期となった最新作「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」に登場する「シーマスター ダイバー300M ”007エディション”」が既に発売されているそう。現行のダイバー300mをベースに、主演ダニエル・クレイグや映画スタッフたちの意見を取り入れ、チタン製のケースやメッシュベルト、アルミ製ダイアルやベゼルなど、随所にヴィンテージ&ミリタリー感があふれる新作007ウォッチとなっています。こちらはスペクターとは違い限定ではないのものの、入手が難しい1本となっています。

2020年新作 007エディション2020年新作 007エディション

その「007エディション」の未使用品が当店に入荷いたしました。ヴィンテージ感のある趣きでいい感じです。

2020新作 007エディション

「OMEGA ダイバー300M マスタークロノメーター “007エディション”(未使用品)」(SOLD OUT)
(2020年新作、42mmサイズ、15,000ガウス耐磁)

 

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