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「日本人時計師がおくる “オーデマピゲ ミレネリー4101” 15350OR」2015年9月4日

2015-09-05 11:09

(※本文中のリンクは、サイトリニューアルのためリンク切れになっていることがございます。予めご了承ください。)

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
少し蒸し暑い日があったり、雨だったりと安定しない天気が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
日差しの強い日もありますので、お出掛けの際はみなさまお気をつけくださいね。

本日はオーデマピゲの芸術的なクラシカルコレクション、“ミレネリー4101”をご紹介致します。


モデル名に付いている“4101”とは、このミレネリーのためだけに製作されたキャリバーのナンバーです。
時計の心臓部分にあたるテンプを見ながら時刻を確認することができ、テンプと文字盤とのバランスも
素晴らしく、そのつくりは立体的になっています。
裏蓋も文字盤側と同じ大きさのガラスで大きく開いており、シンプルな構造のため、
金のローターの彫金(オーデマ家とピゲ家のそれぞれの紋章)が映えて見事です。


ガラスは無反射コーティングされ、ムーブメントにはペルラージュ仕上げの上に、ロジウムコーティングが
なされています。
ステンレスモデルに至っては、電解処理によるアンスラサイト・グレーのコーティングが採用されました。
これは、「時計は精度だけではなく、美しさも大切」だと語る日本人時計師のとおり、後程お伝えする
すごい方のこだわりの結晶なんです。
というのはこのアンスラサイト・グレーのコーティング、大変難しいそうで、
コーティングの上に金メッキを掛けたりするのは手順が難しく、またロジウムコーティングに比べ、
厚みが増す為、穴を大きく開けたりと手間も技術も通常の何倍も必要となるとのこと。
単に時計という概念ではなく、芸術作品として彼は考えて製作したことがうかがえます。

※ステンレスモデルは現在SOLD OUTの為、ご注文承ります。↓↓↓

ケースデザインはオーデマピゲのデザイナーである
オッタヴィオ・ガルシアによるものです。
ミレネリーという時計の形をつくるにあたり、ミュージアム
コレクションと呼ばれている時計達の初期モデルを徹底的に
研究し、遂にイタリア、ローマのコロッセオの形にインスピレーションを得て、オーバルのフォルムに決定したそうです。

そして先程も少し触れましたが、このモデルを語るのに欠かせない人物、日本人時計師の
「浜口尚大(はまぐちたかひろ)さん」。
みなさん、彼をご存知でしょうか。

まずはル・ロックルという町についてお話いたします。
以前、“コルム”のご紹介でラ・ショー・ド・フォンという町のお話をしたのを覚えていらっしゃいますか?
ル・ロックルは、そのラ・ショー・ド・フォンと一緒に世界遺産に認定された、隣の町です。

スイスのジュラ山脈のふもとにあるル・ロックルは時計作りの盛んな町で、ここから様々な
天才時計師達がうまれました。
現在でもカルティエやユリスナルダン等の工房があり、この伝統的な町ル・ロックルでトゥールビヨン等、
複雑機構を専門とするルノー・エ・パピという工房があります。
そのルノー・エ・パピで唯一の日本人として、浜口さんは在籍していました。
ここではオーデマピゲだけでなくブライトリングやリシャールミル等のムーブメントの設計・開発を
なさっていたそうです。

ルノー・エ・パピは世界初の自動巻きトゥールビヨンを開発した、ジュリオ・パピとドミニク・ルノー
という二人の天才時計師によって1982年に設立され、1992年にオーデマピゲの傘下に入ります。
浜口さんは2008年にルノー・エ・パピからオーデマピゲ本社に移り、最初に製作したのが
今回ご紹介する“ミレネリー4101”なのです。

こちらは2011年発表ですが、実は以前から浜口さんはもうすでに新生ミレネリーのプロトタイプを
開発していて、2006年にミレネリーMC12というモデルが発表されていました。
このモデルはイタリアのスポーツカー、マセラッティのエンジンにインスピレーションを得て製作、
素材にカーボンやアルミ等を採用し、話題を呼びました。
このプロトタイプが浜口さんの二作目というから驚きですし、なにより実習中に、
ルノーエ・パピさんご本人より直々に一緒に働かないかと声を掛けられ、入社をしたそうです。

浜口さんはなんと、超複雑時計のトゥールビヨンクロノグラフを得意とし、現在ではオーデマピゲの
ムーブメント設計・開発の責任者です。
そして本当にすごいのは小さな部品や歯車を、まずは緻密に頭の中で組み立ててイメージし、
そこからPCで図面化、設計に入るそうです。

本当にすごい日本人時計師、我が日本の誇りであり、宝です!


この話を踏まえてもう一度ご覧になってみてください。
浜口尚大さんの魂がこもったこの時計。
日本人らしい細やかで正確で芸術的なつくり。
少しこのモデルを好きになっていただけたのではないでしょうか。
素材はステンレスのものもあり、レディースモデルも展開しています。
パートナーと、ペアで着けて。人と一味違ったモデル、絵になりますよね。

まずは一度お手にとっていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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