ブレゲ タイプXX 「アエロナバル」と「トランスアトランティック」
2023-09-12 11:30
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9月に入りましたが、まだまだ毎日暑すぎます!!「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を信じ、もう少しと信じ、この猛暑に向き合って行きたいと思います。夏休みが終わっていつもと違った疲れを感じやすいと思いますので、しっかり休みながらまた秋のレジャーを楽しみたいですね。
今回は、どこか似ている、どこが違う?ブレゲのタイプXXのモデルをピックアップいたします。現在は生産が終了し、中古市場でしか見ることは出来ない名品の一つとなります。
ブレゲ
ブレゲは、天才時計技師として腕時計の歴史に名を刻んだ「アブラアン‐ルイ・ブレゲ」の名を冠した名門ブランドです。
ブレゲの歴史はとても深く、創業は1775年フランス・パリ。時計の歴史を200年早めたとも言われる、アブラアン‐ルイ・ブレゲ によって生み出された最も古い歴史を持つ時計メーカーの一つです。
彼は「パーペチュアルカレンダー」「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」や「ブレゲひげゼンマイ」、「 パラシュート耐衝撃機構 」といった現代の高級腕時計に搭載されている複雑機構を開発し、現在の腕時計に備わる機構の約70%を発明・改良したと言われています。さらには装飾においても、文字盤のギヨーシェ彫り、ブレゲ針、ブレゲ数字などの、ブレゲの生み出した特徴的な外装にも、現代の時計における定番が多く存在しています。
彼が自分の名前を冠して創立したブランド「ブレゲ」は、現在でもパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネとともに世界5大時計と呼ばれ、超一流メーカーとして時計界に君臨しています。
創業時の時計は腕時計ではなく懐中時計が主流で、主な顧客はフランスの貴族たちでしたが、ブレゲの時計はフランス以外もヨーロッパの多くの王侯貴族やエリート達に賞賛を浴び、愛用されました。そして1810年にはナポリ王妃からの依頼により世界初の腕時計を発明しました。
ブレゲの愛用者の中にはイギリスのビクトリア女王やイタリアの作曲家ロッシーニ、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ナポリ王妃、ロシア皇帝アレクサンドル、イギリス国王ジョージ4世といった著名人もいたとされています。
代表的なモデルには文字盤が特徴的なトラディション、ドレスタイプのクラシック、スポーティーなマリーン、タイプXX、エレガントなクイーン・オブ・ネイプルズ などのコレクションがあります。
アエロナバル
アエロナバルの名前の由来は 、「海軍航空隊」です。フランス海軍航空部隊のために1950年代に設計されたのがパイロット時計「タイプXX(トゥエンティ)」 。その後1955年に海軍航空部隊(アエロナバル)の為の時計として完成しました。その後時を経て1995年に復刻したのが、タイプXXアエロナバルです。マットブラックの文字盤はタイプXXをより忠実に再現することに成功しています。
この時計には、飛行中の連続した時間計測のために必要とされる、通常のクロノグラフ機能にプラスして、クロノグラフ作動時にリセットボタンを押すと、瞬時にゼロにリセットして再計測を行う「フライバック機能」が搭載されています。
また文字盤がマットブラックに対してベゼルやブレスレットが艶のある鏡面に仕上げられていてそのバランスは、ブレゲ愛好者に高い人気を誇っています。
トランスアトランティック
1998年、フランス軍の航空部隊用として開発された「タイプXX(トゥエンティ)」 を現代風にアレンジした“トランスアトランティック”。 6時位置にデイト機能が追加されより実用的になっています。またベゼルに艶は無くサテンの仕上げになったことによりフレンチミリタリーの上品さが表れています。
ブレスレットについてはアエロナバルもトランスアトランティックも、どちらも金属のブレスレットと革のベルトの2タイプの作りがありますが、こちらのトランスアトランティックのブレスレットはセンター部分もサテン仕上げとなっています。
タイプXX アエロナバルとトランスアトランティック 共通のおすすめポイント
パイロットウォッチ、ミリタリーウォッチでありながら、現代の色々なシーンにも幅広く対応できる万能な一本。そんな上品さや優雅さを感じられるのは、ブレゲならではのデザイン、ブレゲを象徴するブレゲ針にケースサイドのフルート模様(コインエッジ装飾)もさりげなく採用されているのも理由のひとつです。ブレゲを愛用する人により一層満足感を与えます。
またどちらもケースサイズは39mmと決して大きすぎないので、長年愛用出来る時計の必要ポイントにもなります。堅牢ながらもエレガントなブレスレットはバックルまで流れるようにまとまり、装着性を高めます。
時計を知れば知るほど、そしてブレゲを知れば知るほど、ブレゲの魅力に引き込まれてしまう方は数多くいると思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。