エバンスブログ

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パネライ「PAM01037 ルミノール ルナロッサ クロノ フライバック」

2023-08-01 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日はパネライから「ルミノール ルナロッサ クロノ フライバック PAM01037」のご紹介です。

ルナロッサとは

アメリカズカップに挑戦するイタリアのセーリングチームのことです。
1851年より四年毎に行われているアメリカのヨットレース「アメリカズカップ」にルナロッサが参加を決めたのは、1997年のことでした。ルナロッサチームは起業家であるパトリツィオ・ベルテッリと世界的なヨットデザイナーのジャーマン・フレールとの出会いがはじまりです。

ちなみに、パトリツィオ・ベルテッリとは、あの「PRADA プラダ」の経営者であるミウッチャ・プラダの旦那さんです。1977年から経営に参加をし、2003年から今年1月までCEOを務め現在はプラダ役員として在籍されています。

そしてジャーマン・フレールとは、大変著名な造船技師であり、これまで1300隻以上のヨット設計に携わっています。ロレックスの話になりますが、ロレックス社がサポートしている競技セーリングのヨットクラブに、ジャーマン・フレール設計のヨットが多く存在するそうです。少し前の私の記事「PAM00669 ラジオミール フィレンツェトゥールビヨン GMT チタニオ」でもお話した通り、(ロレックス社製の搭載しているラジオミールが存在する!)ロレックス社との知られざる繋がりをまた発見することができましたね。

ルナロッサの功績

2000年、ルナロッサチームはニュージーランドの主要都市であるオークランドで開催された”ルイヴィトンカップ”で見事優勝し、最終決戦に出場します。最後の優勝は惜しくも逃してしまいましたが、49の予選レースのうち、38もの記録的な勝利を手にしました。2003年には、三年前に敗北したニュージーランドチームに再び挑戦、新しいチームである有名なスイスの”アリンギ”とも対戦。この年はアリンギの優勝となりました。

2007年、スペインの都市であるバレンシアで開催されたアメリカズカップでは、準決勝でアメリカのオラクルチームを破り決勝戦には出場できたものの、優勝はアリンギチームとなりました。

2015年には一度撤退をしましたが、2017年、チャレンジャーオブレコードとして6回目の挑戦をしました。この年の優勝はニュージーランドで、2021年の2月、ニュージーランドで開催された”プラダカップ”でルナロッサは見事優勝を飾り、アメリカズカップ進出が決定しました。そして来年2024年秋、バルセロナで開催予定の第37回アメリカズカップにも、ルナロッサ・プラダ・ピレリチームはエントリー済です。前回のヨットのデザインは真っ黒なボディによく映える、プラダの赤、ピレリの黄色、堂々と記されたパネライロゴがものすごくかっこよくて、試合だけでなく個人的にはデザインも本当に楽しみですし、今後も続々登場する記念モデルにも注目したいです。

2019年、ルナロッサは”ピレリ”チームとパートナーを組み、このチームのために4つの特別なモデルを発表しました。(ピレリはイタリアの大手タイヤメーカーです)サブマーシブル、ルミノールGMT、ルミノールクロノフライバック、ルミノールレガッタです。すべてのモデルに共通するのはブラックコーティングが施された真っ黒なセラミックケース(裏蓋も真っ黒なチタン)、ルナロッサカラーである赤いメモリや針が採用されており、特筆すべきは後述するその文字盤です。

特徴ある風合いのダークグレーカラーの文字盤は、ヨットの帆(セイルクロス)でできており、シェル(貝殻)やメテオライト(隕石)のように、ひとつとして同じ文字盤はなく、見ていて飽きることのない特別感を味わっていただけます。そして今回ご紹介するのが、この特別モデルのうちのひとつ、「ルミノール ルナロッサ クロノ フライバック」です。

いろいろなルナロッサ

実はルナロッサは、パネライだけでなくIWC、ウブロにも存在します。
IWCは私が大好きな”GST”から2002年に世界限定2000本で発表されており、ビックバンルナロッサは世界限定1000本、現在はどちらも完売です。(下写真)また、プラダ社が販売しているルナロッサの名の付いた香水が有名で、パワフルでフレッシュ、それでいて繊細な香りだそうです。オーシャン・ブラック・カーボン・スポーツ・オードトワレというラインナップで発売中です。

その他、ルナロッサコラボで確認できたのはTシャツやキャップ、アディダスコラボのスニーカーなどで、スニーカーは白・黒・シルバーがあり、後ろの真ん中に一本赤ラインが入っているシンプルなデザインで、特に黒はパネライやウブロ、ルナロッサのヨットを想起させ、個人的にすごく欲しい一足です。これからのコラボ商品もとても楽しみですね。

ルナロッサの行っている活動についても少し触れておきます。昨年2022年の4月に、Ogyre(オジャイレという世界中の様々な港で活動する漁師たちのコミュニティ)と三年間のパートナーシップ(サステナビリティパートナー:環境や経済などに配慮した持続可能な活動のこと)を組み、海に廃棄された”海洋ごみ”を回収するという取り組みを行っています。 収集されたごみは、きちんと計量して記録されます。Ogyreでは来年2024年までに1,534,000kg(イタリアにある闘技場”コロッセオ”をペットボトルでいっぱいにした場合のコロッセオ約7個分!)の海洋ごみを除去する目標を掲げています。

この取り組みは、プラダグループの理念である「持続可能性戦略」(地球・人々・文化に長期的な成長と発展をもたらす目的)に基づいたルナロッサの重要な活動のひとつなのです。

モデル詳細

裏蓋にはチタニウムにDLCを施したもの、ケースはブラックセラミックです。DLCとは、Diamond-Like Carbon(ダイヤモンドライクカーボン)のことで、表面にナノレベルの薄い膜を作り、衝撃や摩耗に強くする加工です。(上写真)

少し掘り下げますと、ダイヤモンドとグラファイトの両方の素材結合(アモルファス構造)を併せ持つ”炭素”を主成分としている為その名が付いています。
この加工を施すことで、衝撃や摩耗だけでなく赤外線にも強くなり、耐腐食性や耐アレルギー性も高まります。オールブラックは文字盤の雰囲気にもピッタリですよね。

そして特筆すべきは文字盤の素材です。実は、ルナロッサ=ヨットなのですが、まさかのヨットの「帆」に使われている素材を文字盤に採用しているのです!
長年いろいろな文字盤を見てきましたが、ヨットの帆(セイルクロス)文字盤にははじめて出会いました。

調べてみると、セイルクロスでできているバックや財布、ポーチやベルト、アクセサリーまでいろいろありました。セイルクロスの性質は、軽くて耐久性を兼ね備えた高密度繊維で、経年変化も楽しめる素材です。今回ご紹介するのは文字盤なので触ることはできないのですが、海を身近に感じて頂ける、ヨット好きにはたまらない作品だと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。ルナロッサについて、少しご興味を持っていただけましたでしょうか。PAM01037、世界限定1036本のうちの一本がここエバンスにありますよ。

下の写真をご覧いただくとわかりやすいのですが、箱も一番の特徴である”セイルクロス”パターンになっており、特別感を醸し出しています。このモデルは色味が控えめなため、実際に手に取ってみて初めて良さが分かると思います。

この記事をご覧になって気になられた方は是非、私までお声掛け下さいね。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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