「赤土の王者 ”ラファエル・ナダル × リシャール・ミル ”」2017年12月5日
2017-12-05 19:24
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こんにちは、銀座エバンスの稲田でございます。
寒さも本格的になってきました。
みなさまお出掛けの際にはあたたかい服装で、風邪などにご注意くださいね。
みなさまお出掛けの際にはあたたかい服装で、風邪などにご注意くださいね。
さて、本日はめったに入荷しないレアブランド、”リシャール・ミル”から ”ラファエル・ナダルコレクションRM35-02” をご紹介いたします。
まず、ラファエル・ナダルとは。
スペイン出身のプロテニス選手で、2017年の今年、全仏オープンテニスで前人未到の10度目の優勝を成し遂げた、スポーツに疎い私でもその名を知っている凄い人物です。
全仏オープンテニスとは、全豪オープン、ウィンブルドン、全米オープンの中のひとつで、世界四大のテニスのトーナメント大会のことです。
2005年、ナダルは初出場の全仏オープンで優勝。2008年にはウィンブルドン、2009年に全豪オープン、2010年、全米オープンと次々に優勝をかっさらい、24歳の若さでなんと、すべての場所でメジャータイトルを手にする”キャリアグランドスラム”を達成した、類稀なる才能の持ち主なのです。
テニスのコートは、芝でできているグラスコート、アスファルトのハードコート、土のクレーコート、カーペットや人工芝のインドアコート、これら四種類に分かれます。
ナダルは、土のクレーコートで圧倒的な強さを発揮する選手で、まさかのクレーコート81連勝という快挙を遂げています。
そのため、付いた愛称は”赤土の王者”。土のスペシャリスト、超人ナダルとも呼ばれる彼は、まるで教本のようにエレガントな美しいプレーをするロジャー・フェデラーとライバルとして戦い続け、万能選手である最強王者、フェデラーとの2強時代から、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレーが加わった4強(ビック4)と呼ばれる時代を生きて来ました。
そして2016年、全豪オープンでの一回戦敗退、終盤では左手首負傷のため欠場を余儀なくされ、10月には遂に、治療に専念するため残りのシーズンを全て打ち切る決意をします。
ビック4の時代は10年以上も続き、このことにより今度こそひとつの時代がおわった…という考えがファン達の頭をよぎりました。
私もナダルの怪我のニュースは知っていて、心配していました。もしかしたら引退も有り得るかもと。
私もナダルの怪我のニュースは知っていて、心配していました。もしかしたら引退も有り得るかもと。
ところが今年2017年。我らが赤土の王者は1月に全豪オープンで準優勝、その後どんどん調子を上げ、他3大会で優勝。そして6月、彼自身が一番重要だとする全仏オープンでテニス界史上初、10度目の優勝を見事飾ったのです!
そんな彼の才能をいち早く見抜き、彼のためだけに世界のどこにも存在しない、唯一無二の腕時計を作ろうという壮大な夢を、ある一人の天才は思い描きます。
王者である彼の力強いプレーを邪魔することなく、かつ正確な時を刻む、強靭な腕時計づくり。
その夢を言葉や計画だけじゃなく、現実のものにしてしまった人物こそ、ウォッチコンセプターの名にふさわしいリシャール・ミル、その人なのです!
※ リシャール・ミルという偉大な人物については、2年前の私のブログで詳しく紹介しています。
ウォッチコンセプターの意味もよくわかりますので、どうぞ合わせてご覧ください。
…「ウォッチ・コンセプター“リシャールミル”」
ウォッチコンセプターの意味もよくわかりますので、どうぞ合わせてご覧ください。
…「ウォッチ・コンセプター“リシャールミル”」
ラファエル・ナダルと、リシャール・ミルとの出逢いは今から約10年前の2008年。
一番最初の対談でリシャール・ミルは、ナダルには時計を着ける習慣がないため、彼に使ってもらえるよう可能な限り軽い時計を作ろうと考えたそうです。
一番最初の対談でリシャール・ミルは、ナダルには時計を着ける習慣がないため、彼に使ってもらえるよう可能な限り軽い時計を作ろうと考えたそうです。
その2年後の2010年にナダルの名を冠した記念すべき初代“RM027”が誕生。
彼のために開発したこの最初のモデルには、トゥールビヨンが搭載されており、その重さなんと約20g、世界一軽量なトゥールビヨンでした。
RM027はカーボンという優れた弾性と強度を持つ素材が採用されており、ナダルの力強いプレーで起きるその衝撃、手首への物凄い振動にもビクともせず、200Gの衝撃に耐える性能を王者自ら試合で示してみせました。
”G”とは重力の単位のことで、加速度を示します。例えばスカイダイビングで1G、世界最速のジェットコースターが5.5G、レッドブル・エアレース(世界最高の技術を持つレースパイロット達によるスポーツのこと)で10Gですので、テニスの衝撃って本当に凄まじいんですね…!
”G”とは重力の単位のことで、加速度を示します。例えばスカイダイビングで1G、世界最速のジェットコースターが5.5G、レッドブル・エアレース(世界最高の技術を持つレースパイロット達によるスポーツのこと)で10Gですので、テニスの衝撃って本当に凄まじいんですね…!
世界限定50本のこのモデルは、もし今見つかれば途方もないプレミアがつくことでしょう。
その翌年の2011年、RM027からトゥールビヨン機構を取り除いたシンプルなRM035を発表。
実はこのモデル、東日本大震災のチャリティーオークションの目玉となり、日本赤十字社を通して復興支援のため全額寄付されたことで、当時話題沸騰となりました。
その落札金額なんと、8,190,000円。
それもそのはず、本来赤であるはずの“RM035”の文字が白、となっており、世界で唯一のナダルのプロトタイプだったのです。
数年前、エバンスにも一本だけ入荷をしましたが、瞬く間に完売となりました。(上の写真がRM035です)そして私はこのモデルから、リシャール・ミルのナダルコレクションを知ったのです。
そして今回ご紹介するのはRM35-02。
この鮮やかな赤が、まさに赤土の王者の腕を飾るに相応しい、このモデル。
この鮮やかな赤が、まさに赤土の王者の腕を飾るに相応しい、このモデル。
ケースは見事なまでに赤く染め上げられたレジンを含んだクォーツファイバー層から成っており、レッドクォーツと呼ばれます。レジンとは樹脂のことで、リシャール・ミルが特別に開発させた真っ赤なレジンをシリコンに浸透させ、特殊な機械を用いて各層の繊維を45度ずつずらしながら積み重ねるという非常に高度な技術を要する製法でケースを形成しています。そして、特別な圧力鍋で120度の熱処理を行うのです。この素材は、耐衝撃性の他、紫外線に強く、非アレルギー性という優れた特性があります。
そして初代ナダルモデルの25倍、5000Gもの加速に耐える、まさに時計業界で唯一無二の最強モデル、それがRM35-02なのです!
そして初代ナダルモデルの25倍、5000Gもの加速に耐える、まさに時計業界で唯一無二の最強モデル、それがRM35-02なのです!
ナダルコレクションとは、軽量・耐衝撃性の代名詞というだけでなく、イノベーションを起こしたモデル、すなわち時計界においてまったく新しい技術や考え方を取り入れ、社会に大きな変化をもたらした、奇跡の腕時計です。
それまで、リシャール・ミルの名を知らなかった人々も、このナダルコレクションの発表により注目をし始め、何千万もする腕時計なのに、時計愛好家達はお金を惜しまず手に入れる。
それほどの魅力が、いや魔力ともいえるこのナダルコレクションの一本がまさか、エバンスに今あって実際に見ていただけるのです!!
それほどの魅力が、いや魔力ともいえるこのナダルコレクションの一本がまさか、エバンスに今あって実際に見ていただけるのです!!
どうかみなさま、この奇跡の一本をその目で確認してみてください。
こちらのモデルは顧客様からのご委託品です。今を逃すと次回はないと言っても過言ではありません。
こちらのモデルは顧客様からのご委託品です。今を逃すと次回はないと言っても過言ではありません。
ご興味のある方は是非、一度私稲田までご連絡ください。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。