「価値の在り処:パネライ ルミノール1950 PAM00663」 2017年3月21日
2017-03-21 16:52
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ブログをご覧の皆さまこんにちは、銀座エバンスの福永です。
本日はパネライのルミノール1950 PAM00663をご紹介いたします。
”パネライ”このフレーズを耳にして、時計に少しでも興味をお持ちの方であれば、誰もが思い描く時計の姿があると思います。大きく厚く、そして迫力ある独特なデザインの認知度の構築において、他が到底追いつけない徹底したスタイルを維持する事こそが、パネライの価値を高める有用な手段となっています。
パネライのルーツを辿れば、1860年イタリア・フィレンツェで創業した精密機機器メーカーであり時計販売店にまで遡ります。その後はイタリア海軍の装備品をはじめ軍需専門メーカーとなったため、東西冷戦終結後は業績不振に陥り1993年に打開策として民生用に時計販売を開始しました。軍用スタイルを転用し、基本設計が半世紀程前のものでありながら当時は存在自体が珍しい事もあり、粗削りな雰囲気を持ち独自な空気を纏う時計は一部の熱狂的なファンの心を掴むに至りました。
1997年からはヴァンドームグループ(現リシュモングループ)傘下に入り、クオリティを向上させ高級時計市場で確固たる地位を確立し、
パネライにとって転換期は多くあれど、一方で大枠となるスタイルは一貫し、
今回ご紹介のPAM00663は、軍用時計として開発された背景を色濃く投影することで、パネライの積み上げてきた歴史を今に体現したモデルです。
このモデルを印象付ける要素は多々ありますが、一番のポイントと言えば独自の色合い持つブラウンダイヤルではないでしょうか。1930年代の製品に見られた特徴である、
また、通常のサファイアクリスタルではなく、あえてプレキシガラス風防を用いることで、サファイアクリスタルに比べ僅かに透明感が低く、さらに微妙に針やインデックスを歪めて見せる効果が、自然なヴィンテージらしさの演出に繋がっています。
搭載されるムーブメントはP.3000、こちらのモデルのように47mm径の大型モデル、主に30年代~50年代の復刻モデルに採用されています。
パネライ自社開発ムーブメントのP.2000系統の流れを汲み、フリースプラングテンプをダブルブリッジで支える設計は、堅牢さと高精度を両立しています。また二つの香箱を積み三日間のパワーリザーブを備え日常的な使いやすさを体感して頂けます。
裏蓋から全体を見渡す事の出来るムーブメントはシンプルでありな
パネライの時計作りの歴史を感じ取れるディテールを満載したPAM00663、世界限定は1000本となっています。決して一般受けはしないであろうモデルですが、本当に好きな方の手に渡れば良いという考え方であれば、その生産本数も妥当なのかもしれません。気になる方はタイミングを逃さず、この機会にご検討下さいませ。
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