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「抜群のカラーコンビネーション:ロレックス ヨットマスター40 ”ダークロジウム” Ref.116622」2017年2月21日

2017-02-21 19:21

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こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
少しずつですが寒過ぎる日が減ったように思います。
あたたかい春が一日でも早く来て欲しいですね。

さて、本日はロレックスからヨットマスター40 ダークロジウム のご紹介です。

1992年。ヨットを所有しているセレブ達のための腕時計がロレックスのコレクションに加わります。
その名もヨットマスター。それまで金無垢のみの生産で、1999年に今回ご紹介するステンレスとプラチナのコンビネーションモデルを発表、当時はメンズ・ボーイズ・レディースの3サイズの展開で大変話題となりました。このヨットマスターのための名称「ロレジウム」はそれまでのYGやPGのコンビネーションを指す”ロレゾール”を凌ぎ、抜群の知名度を誇っています。

現在でもプラチナとのコンビはこのヨットマスターしか存在せず、他の素材とはまた違う高級感を持っており、プラチナの無垢は高額で何よりその重量がネックとなる方が多いですが、コンビだと価格も重量も半分以下になりお求めやすいのです。惜しくもプラチナ文字盤のロレジウムとレディースロレジウムは生産終了となってしまいましたが、これからロレックスの伝説として語り継がれていくことでしょう。

現行モデルは、2012年頃発表の青文字盤と、2016年発表の今回ご紹介するダークロジウム文字盤の二種類です。昨年発表のダークロジウムと一緒に登場したRef.116621ブラウンも、新鮮味がとても印象的なモデルです。SS/PGとブラウンの組み合わせはデイトジャストにもありますが、ヨットマスターになると特にベゼル部分の素材の良さが際立ち、今までに見たことのない魅力を感じます。

ちなみにダークロジウムとスカイブルーの組み合わせカラーの初出は、2015年のRef.114300オイスターパーペチュアルからです。このモデルは今回の文字盤とは違い、インデックスの上に小さなスカイブルーの四角を12ポイント配し、グレーという暗く見えがちな文字盤がただその色が入るだけで突然華やぎ、高級感の中に遊び心を感じます。スカイブルーといっても薄いものや濃いものがある中、このダークロジウムに抜群に合う色味を選んだロレックスというブランドが秀逸過ぎて感動すら覚えます。遠目からでもハッキリと見える視認性も併せ持ち、何度見ても飽きないカラーコンビネーションだと私は思います。

文字盤色の”ロジウム”とは、硬度が高く、耐熱性・耐酸性を持つ装飾品にも採用されている大変高価な素材です。その素材やそれぞれの含有量と作業工程は非公開ですが、ロレックスはムーブメントはもちろんのこと、文字盤や針ですらも設計から製造まですべてにおいて完全自社生産です。
これらの作業のほぼ全工程は専門の職人による手作業によるもので、2015年にはクロノメーターを再定義しました。

クロノメーターとは、COSCと呼ばれるスイスの検定局が認めた時計のみ与えられる称号です。
COSCでは、15日間に渡り5つの姿勢差とそれぞれ異なる温度下において精度と安定性の厳しいテストが行われ、それらのテストに合格した時計だけにクロノメーター認定証が発行されます。
このCOSCより更に厳しい条件下でのテストをロレックス社は行い、より高い精度や耐衝撃性をもつ腕時計を我々に届けているのです。

その昔、各地にあった時計製造メーカーは独自のクロノメーターを自由に発行することができました。
そのため、この証明書を悪用する業者がたくさん現れたそうです。
そんな時代の中、ロレックス社はまずCOSCに自社製の時計を認めてもらい、(1930年代のことです)
そして更なる向上を図るため、1950年代には自社での規定を再設定、その証の「Superlative Chronometer=最上級クロノメーター」の文字を堂々と文字盤に記し今日に至ります。

そして2015年には新たにクロノメーターの再定義をし、現在でも時計に対して通常では直面しない過酷なテストを行っています。我々が使用する上であらゆる状況下においても時計が動くことを保証するための様々な厳格なテストです。
現行のオイスターパーペチュアルと名の付くモデルすべてが水や埃、衝撃、圧力に強い設計となっています。防水テストでは、時計の一つ一つが水中に入れられ、実際の10%も上回る水圧にさらされます。
ヨットマスターに限らず100m防水となっている時計はすべて、それ以上の防水を持つことが証明されているのです。

また、動作テストでは人間の腕の形(多関節アームといいます)をしたロボットが、昼夜を問わず絶えず動き続け、我々の日常の動きをシュミレーションしています。このロボットは数年間の動きをたったの一週間で終えるそうで、これらのテストに耐えた時計のみが、晴れてロレックスのクロノメーターの称号を得ることができるのです。
素材のステンレスには904Lスチールが採用され、この素材はロレックスのデザインや用いるゴールドとの相性が抜群で、完璧に調和します。宇宙工学や化学の世界でのみ用いられるこの904Lは、堅牢かつ耐衝撃性を持ち、研磨をすると素晴らしい輝きを放ちます。

実際私はこれまでに4本のロレックスを愛用しましたが、どれも素晴らしい精度と耐久性を備え、他のブランドに戻れないくらい大変満足しています。しかもロレックスのすごい所は、新作や新色が発表される度に更に進化しているという所です。
歴史を大切にしながら、現代に生きる私達のための設計、何年経っても古さを感じさせないデザイン。
特に今回ご紹介するダークロジウムのガンメタリックな色味に、ハッとするような斬新なスカイブルーの色を、今度はインデックスにではなく針と大切なモデル名に採用した粋なデザインには、本当に心を鷲掴みにされました。これだからロレックスはやめられないと心から思います。

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