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「伝統と革新が融合した伝説時計 “ランゲ1 ムーンフェイズ”」 5月17日

2016-05-17 21:18

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こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
日中は蒸し暑い日が増えましたね。みなさま体調に気をつけてお過ごしくださいね。

さて、本日は前回に引き続きランゲ&ゾーネから ランゲ1 ムーンフェイズをご紹介致します。

“ランゲ1”。
この“1”という数字の意味をみなさんご存知でしょうか。

第二次世界大戦後の1948年、ソビエト連邦占領地区内にあったランゲの会社が、強制的に国有化となってしまいます。A.ランゲ&ゾーネというブランド自体が、まさか消滅してしまったのです。
それから40年余り経った1990年12月17日。
前回のブログでたくさんお話したランゲの創始者、フェルディナント・アドルフ・ランゲの曾孫(ひまご)にあたるウォルター・ランゲが、「A.ランゲ&ゾーネ」を復興させました!
この名前を再び商標登録したのは、偉大な創始者の成し遂げた偉業を私たちが忘れることのないよう敬意を表し、後世に残すためと私は考えます。アドルフ・ランゲという神ともいえる人物がいなければ、今のドイツ製の腕時計ブランドも、A.ランゲ&ゾーネも存在しないのですから。

ゾーネはドイツ語で“息子”を意味し、A.ランゲ&ゾーネは“アドルフ・ランゲとその息子たち”という意味を持ちます。こんなにあたたかい名前のついたブランドを、私は他に知りません。
私はこのブログを書くにあたりランゲの歴史に少しずつ触れてみて、ドイツ特有の質実剛健なイメージは次第に薄れ、アドルフのつくった時計を息子たちが大切に受け継いでいる、暖かいブランドだということを感じるようになりました。
ランゲ1の“1”という数字は、復興後第一号製作モデルの「1」で、更にこのモデルはA.ランゲ&ゾーネというブランドの代名詞であり代表作、すなわち「No.1」の「1」という意味なんです。


第二次世界大戦後の約40年間ずっと、A.ランゲ&ゾーネというブランドで再び最高級の時計を製作するという大きな野望を抱いていたウォルター・ランゲ。
1989年11月、ついに東西ドイツが統一した後、時計ブランドの経営者としての実績をもつドイツ人の“ギュンター・ブリュームライン”と共に彼はすぐに新しい工房設立の計画を立てます。
この時のウォルター氏の言葉が大変印象的なので、みなさまにお伝えします。
「あの頃はまだ何もありませんでした。製作する時計もなければ、売る時計もない。従業員もいないし、社屋もない、工作機械もない。あったのは、再びドイツ・ザクセンで世界最高の時計を製作するという“思い”だけだったのです」

復興後初めての特許となったのが、今回ご紹介するモデル、“ランゲ1”に搭載されているアウトサイズデイト(ビックデイト)です。ランゲ&ゾーネではランゲ1を一番最初に製作し、1994年に復興第一弾コレクションとして発表したのは、サクソニア、トゥールビヨン・プール・ル・メリット、アーケード、ランゲ1の4モデルです。このうち3モデルにアウトサイズデイトが搭載されています。
中でもとりわけ目を引くランゲ1は、それ自体が時計史を塗り替える、伝統と革新が見事に調和したモデルでランゲ&ゾーネの代表作として、内外で多数の賞を受賞しています。
アドルフの残した時計づくりの伝統を最も色濃く継承し、ランゲ1こそA.ランゲ&ゾーネの時計技法を象徴する存在であり、ブランドの顔として君臨しています。

アウトサイズデイトは、今では多くのモデルに欠かせない特長であり、機能性に優れた時計を製作するというブランドの永遠の理念を具現化するシンボルです。
創始者アドルフも完璧な時計というものを追い求め、時計の精度向上や視認性の改善、操作性の簡易化などを目指し、時計の開発にあたるという理念が現在、その息子たちと弟子たちに受け継がれているのです。
アウトサイズデイトのメカニズムは、通常のデイト表示よりも三倍大きく、一の位の丸いディスクと十の位の十字プレートがそれぞれ独立して回転し、文字盤上の金の枠の中で一桁ずつ表示させる仕組みです。
この機構の原型となったのは、前回ブログ→「アドルフ・ランゲの意志を継ぐ伝統時計 “ランゲ&ゾーネ1815”」でお伝えした“ゼンパー・オーパー”の五分時計です。
アドルフ・ランゲの息子たちは見事、創始者アドルフの師グートケスの偉業を現代に蘇らせたのです。


伝説として語り継がれる代表作“ランゲ1”には、3/4プレート、熟練の技術者の手彫りによる彫金を施したテンプ受け、ビス留め式ゴールドシャトンなど伝統的要素だけでなく、大きなアウトサイズデイトをあえて中心からはずして配した“オフセンター”という革新的な技法を採用しています。
この独創的なデザインは、一目でランゲ1と分かるものになっていますし、独特の調和感を生み出している素晴らしい作品です。
そして、今回ご紹介するランゲ1にはムーンフェイズが搭載されており、ムーンディスクが本物の月と同じように常に動き続ける設計です。ディスクの素材には金無垢を採用しており、従来の一日に一度か二度だけ進む方式ではなく、一度正しく設定しておけば122年以上も正確に表示し続ける特別な機構なのです。

また、文字盤に表示されている“AUF”と“AB”の文字は、ドイツ語で「上昇と下降(UP&DOWN)」を意味し、シンプルなパワーリザーブの表記となっています。
この表記も伝統的要素のひとつで、懐中時計やマリンクロノメーターなどのヴィンテージウォッチに搭載されていました。(1879年にA.ランゲ&ゾーネが取得した特許です)
ちなみに“DOPPELFEDERHAUS”とは、二つの香箱という意味で「ツインバレル」であることを示しています。


二回に渡りお伝えしてきたランゲ&ゾーネ。
いかがでしたでしょうか。

ランゲ&ゾーネでは、1994年の復活第一号コレクション以降、稀少かつ画期的で二度と同じものは製作されることのない限定モデルをいくつか発表しています。
そしてこのブランドでは「一次組立と二次組立」があり、まずムーブメントになる数百個の部品を組み立てて調整し、次になんと今組み立ておわったばかりのムーブメントを分解して洗浄、そして精緻な部品に表面仕上げや艶出しの最終的な仕上げを施すのです。
この作業の理由として、一度組み立てを行った際、わずかな傷や微細なゴミが付着してしまう可能性が少しでもあるためだそうです。このように二度組方式をすべての時計において実施しているブランドは、世界中どこを探しても存在しません。
そのため限定生産ではないレギュラーモデルでも、生産本数が極端に少ないのです。

この稀少で機能美溢れる素晴らしい作品、“ランゲ1ムーンフェイズ”。
是非一度みなさまにご覧になっていただきたいです。
たくさんのご来店、心よりお待ち申し上げております。

銀座エバンス

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