「時計の新たな可能性:ウブロ ビッグバン」2013年8月16日
2013-08-16 14:27
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ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
本日はウブロのビッグバンをご紹介いたします、2005年に発表され瞬く間にウブロを時代の寵児としたビッグバンの魅力とはいかなるものだったのでしょうか。
時を遡ること約40年、1972年にオーデマピゲのロイヤルオークが世に現れラグジュアリースポーツと言うカテゴリーが確立されたことで多くのメーカーがそれに続き、その最後発ともいえる1980年にMDM(現ウブロ)は設立されました。
他の多くがロイヤルオークと同様に薄型のステンレスを材質を用いて、仕上げで立体感を求めたのに対して、ウブロはゴールドケースにラバーベルトという当時としては考えもつかないアプローチで成功を収めました。
時は流れ2004年、ジャン・クロード・ビバーを迎え入れたウブロは、約半年の期間でビッグバンを作り上げました。
フュージョン(融合)をコンセプトに掲げたビッグバンは、様々な素材の組み合わせが無数のバリエーションを生み出し、新生ウブロの華々しいスタートに相応しいモデルとなりました。
べゼルのセラミック、ミドルケースのゴールド、ケースサイドに張り出したオレイユリングのグラスファイバー、そして創業時からウブロのキーアイテムとなっているラバーベルト、それらが渾然一体となりビッグバンを作り上げています。
ミドルケースをオレイユリングで挟み込む構造など、パーツを細かく分割にする事によって構築的なデザインが可能となり、パーツ毎の品質の高さが製品全体の高級感に直結している事実も手にする事で実感していただけます。
また、ケース部品数が多くなる事で懸念される防水性能については、ミドルケース単体で完結した構造を持っているため、機能を決して犠牲にしない考えが徹底されています。
裏蓋はグラスバックが採用され、搭載されるCal.HUB4100の姿を見る事が出来ます。ラジューペレ社の機械をベースにしながらも、ローター等にはウブロならではのデザインが施されています。
創業当時から採用されるラバーベルトは開発に3年もの期間を要した言われ、その心地よい装着感は優れた設計のバックルと共に、時計全体の品質を盤石なものとしています。
モデルをいたずらに増やさない単一プロダクトに則った一貫した製品開発、ビッグバンを舞台に繰り広げられる様々な素材のフュージョンは、時計の新たな可能性を示唆し、更なる進化を続けて行く2000年代を象徴する傑作モデルと言えるでしょう。