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ロレックスの文字盤交換、費用と期間について調べてみました。

2020-03-17 11:00

ロレックスの楽しみ方の一つとして、文字盤の交換を行うことが出来ます。
長年愛用してきたロレックスのイメージチェンジとして、購入当時に迷っていた文字盤に交換してみたり、天然石やダイヤモンドがポイントの豪華な文字盤を選んでみたりと、文字盤のバリエーションが豊富なロレックスだからこそ、楽しめるサービスであると言えます。

そこで今回は、知っているようで知らないロレックスの文字盤交換、そのルールと交換に必要となる費用や期間について調べてみました。

ロレックス文字盤交換の仕組み

それではロレックスの文字盤交換ですが、どのような手順やルールで行うものなのでしょうか?

そのルールをシンプルに表現するならば、カタログに存在する(した)デザインは再現可能、という事になります。現在または過去に、同一の型番(Ref.)で製造されていた文字盤の種類であれば交換が可能です。

これは、ロレックスの型番(Ref.)設定の方法が、時計の形状と素材によって決定される為、他の多くのメーカーのように、文字盤の種類が型番(Ref.)に影響を与えないことによるものといえます。

文字盤交換の依頼は、各地の日本ロレックスのサービスセンター、またはロレックスブティックなどを通して可能で、時計を持ち込み、見積り後に交換作業に取り掛かるといった流れです。なお、文字盤交換を行った際、元の文字盤は返却されますので、将来的に再び戻すことも可能です。

*(追記)2021年1月現在、文字盤交換に伴う旧文字盤の返却については、原則交換代金の40%の費用が必要となります。
一部、旧文字盤の返却費用がかからないケースとして、バーインデックスからダイヤインデックス文字盤やシェル文字盤など、高額な文字盤への交換を行った場合であります。また旧文字盤の返却を希望しない場合は、30%の割引が適用されるようです。

しかし、現在と同じ文字盤へ交換を行った場合には、元の文字盤は返却されません。これは、ロレックスがパーツのみの販売は行わない(ベルトは除く)という原則に則り、修理などで交換したパーツ同様に、文字盤もメーカーで回収される決まりとなっています。

ロレックス文字盤、実際の交換費用と期間について。

それでは、実際に文字盤交換を行う場合、どれくらいの費用と期間が必要となるのか、モデルや文字盤の種類で色々と調べてみましたのでご紹介いたします。★2020年2月時点での情報となります。

レディス デイトジャスト Ref.179174を、シェル文字盤に交換する場合。

文字盤 193,000円
針(元の文字盤種類によっては交換が必要)
オーバーホール 60,000円~
合計 253,000円+税~

レディス デイトジャスト Ref.79173を、10ポイントダイヤ文字盤に交換する場合。

文字盤 250,000円
針(元の文字盤種類によっては交換が必要)
オーバーホール 60,000円~
合計 310,000円~+税

レディス デイトジャスト Ref.179171を、メテオライト文字盤に交換する場合。

文字盤 409,000円
針(元の文字盤種類によっては交換が必要)
オーバーホール 60,000円~
合計 469,000円~+税

メンズ デイトジャスト Ref.116234Gを、シルバー文字盤に交換する場合。

文字盤 45,000円
針 9,600円(要交換)
オーバーホール 45,000円~
合計 114,600円~+税

エクスプローラⅡ Ref.216570を、白文字盤から黒文字盤に交換する場合。

文字盤 45,000円
針 12,300円(要交換)
オーバーホール 70,000円~
合計 127,300円~+税

デイトナ Ref.116508を、グリーン文字盤に交換する場合。(追記あり)

*(追記)2020年10月現在、日本ロレックスでRef.116508のグリーン文字盤への交換対応は行っておりません。
文字盤 63,000円
針(元の文字盤種類によっては交換が必要)
オーバーホール 80,000円~
合計 143,000円~+税

デイトナ Ref.116509を、メテオライト文字盤に交換する場合。

文字盤 500,000円
針(元の文字盤種類によっては交換が必要)
オーバーホール 80,000円~
合計 580,000円~+税

追記事項

上記が一般的な交換費用で、オーバーホールが不要で文字盤の交換のみで対応可能な場合は、文字盤代に工賃24,000円~+税のみ加算され、納期は約2週間です。

一方で、ある程度の年数が経過した時計は、オーバーホールを含めた作業(直近にメーカーでの修理歴が無いなどの場合)となり、上記の合計金額が必要になってきます。また、納期は通常は約一ヶ月、国内に文字盤の在庫が無い場合には三ヶ月ほど期間がかかるようです。

また、Ref.116508のグリーン文字盤のように、並行市場でも人気が高い文字盤は世界的に在庫不足が続いており、入荷までに半年程かかる状況のようです。

針交換の扱いについては、交換後の文字盤と針のデザイン(夜光の有無など)の組み合わせが、適合するならば流用可能ですが、新たに交換する文字盤との組み合わせが適合しない場合は必ず交換になります。

上記の例ですと、Ref.216570は白文字盤と黒文字盤では、針の意匠が異なるため交換が必要になります。またデイトジャストなどでも、バーインデックスは針に夜光が入りますが、ダイヤインデックスやローマンインデックスには夜光無しの針である必要が出てきますので、これらの文字盤交換の際には針交換が必須となります。

ロレックスの中でも文字盤交換がNGのモデル

文字盤交換のルールについてお話ししてきましたが、同じモデルであれば何でも交換が可能かというと、全てが対応可能という訳ではありません。

一例をあげると、サブマリーナデイトのステンレスモデルは黒文字盤のRef.116610LNとグリーン文字盤のRef.116610LVがありますが、これは相互に交換が不可のモデルです。理由としては型番(Ref.)末尾のアルファベット異なり、これにより別モデルという扱いになります。

デイトナ Ref.116500LNの文字盤交換について。

それでは末尾まで同じ型番(Ref.)のデイトナのステンレスモデルRef.116500LNではどうか、絶大な人気を誇るRef.116500LNには白文字盤と黒文字盤がライナップされています。

これは型番(Ref.)が同じだから交換出来そうですが、メーカーの回答は交換不可でした。理由としては、Ref.116500LNは白文字盤と黒文字盤、それぞれ別のモデルとして存在しており、相互に交換用の文字盤の設定が無い為とのことです。

なお、旧型のRef.116520については、現在でも白文字盤と黒文字盤の文字盤交換は可能です。

最後に

文字盤交換について色々と調べてみましたが、文字盤自体はシンプルなもので5万円程度から選ぶ事が出来ます。オーバーホールに合わせたタイミングであれば、取付工賃も掛からずに交換が可能なこともあり、積極的に利用してみたいサービスに感じました。

一方で、天然石などの文字盤は高額なもの多く、気軽に交換をしようというケースは少いように思いますが、モデル自体が生産終了で手に入らない場合などは、文字盤交換を行うことで理想の一本を手にすることも出来るのではないでしょうか。

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