BASEL WORLD 2012:番外編 vol.3
2012-03-12 00:44
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こんにちは、福永です。
前回に続き、バーゼルワールドの会場の様子をご紹介いたします。
広大な会場の中にはメジャーブランドの他にも、アカデミー(AHCI)と呼ばれる独立時計師達が集うブースがあり、こちらはメジャーブランドの華々しい雰囲気とは一転して、職人個々の手作り感ある展開となっています。
アカデミーは現在の量産体制が整えられた時計産業とは異なる、小規模生産・個人工房レベルでの時計作りを生業とする、生粋の時計職人の国際的組織として1989年に結成されました。
メンバーとしてはフランソワ・ポール・ジュルヌをはじめスヴェン・アンデルセン、フランク・ミュラー、ヴィアネイ・ハルター、そしてコーアクシャル脱進機の発明で有名なジョージ・ダニエルズなど30数名が名を連ねます。
その中でも、最近注目を集めているのが日本人初のアカデミー準会員入りを果たした菊野昌宏氏ではないでしょうか。
昨年アカデミー入りを果たした菊野氏は、日本人時計師としては初の永久カレンダー・トゥールビヨンの展示に加え、不定時法を用いる和時計を腕時計で作り上げた事で世界を驚かせました。
また、アカデミーに出展するには会員二人の推薦が必要となっており、菊野氏に関してはアカデミー会長とフィリップ・デュフォーが推薦人として手を挙げる程の実力の持ち主として、今後の更なる活躍が期待されます。
バーゼルワールドでは時計以外にも、関連商材が数多く展示されているのも特徴です。
絢爛豪華なワインディングマシーンも多く展示され、世界的な時計の人気は冷めやらぬ印象を受けます。
会場内には休憩、飲食スペースも多く取られていますが、定番のファストフードに加えて寿司も人気が高いようです。今や世界中あらゆる国で親しまれる寿司は、ここバーゼルでも欠く事の出来ないメニューのようです。