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猛暑の夏!腕時計の簡単デイリーケア

2024-08-12 11:00

こんにちは。いつもエバンスブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今年は暑い!本当に暑い日が続く猛暑の夏ですね。屋外で少し歩いただけでもすぐにジワジワと汗ばんでしまいます。雨が降れば湿度が上がってジメジメと肌もベタつく感じです。そんな肌に腕時計はたえず接触してます。そのため汗や皮脂、埃などの汚れも付きやすく、気付かぬうちに汚れが蓄積されているなんてこともあります。

汗ばんだ日の帰宅後、時計を外したら腕が黒く汚れていた! なんて経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは時計に付着していた汚れが、汗で染み出て腕に付いているのです。

汚れはそのまま放置してしまうと、錆、腐食の原因にもなります。また、肌の弱い方はかぶれてしまうこともありますので注意が必要です。大切な時計を長持ちさせるためにも、肌トラブルを避けるためにも、時計を清潔に保つことが必要です。

そこで、本日は『猛暑の夏!腕時計の簡単デイリーケア』をご紹介します。どなたにでも出来る簡単なお手入れ法ですので、ぜひ習慣化していただきたいと思います。

時計の外装素材 ~ステンレス~

高級時計の外装には様々な素材が使われていますが、一般的によく知られているのが「 ステンレス 」ではないでしょうか。

例えば、ステンレスは『stain(ステン) – less(レス)』=『錆びない』という名のとおり、錆びにくい素材です。しかしながら、表面に汗や皮脂汚れなど、酸性やアルカリ性分が長時間接触していると、その部分だけ錆びることがあります。

錆は腐食の一種です。 この錆や腐食というのは非常に厄介で、素材本来の機能が保たれず、強度や耐久性が低下してしまいます。更には時間とともに徐々に広がり悪化します。外観上も変化し、元々の造形が保たれず美観も損なってしまいます。

この厄介な錆や腐食の発生を防ぐには、金属表面の水分や湿気、汚れを取り除き、きれいな状態を保つことが最も重要です。

ご愛用の腕時計の機能と美観保持のため、こまめに毎日のお手入れを心掛けましょう。清潔を保つことで大きくリスクを回避できます。

時計全体を柔らかい布で拭きましょう

時計を外したら、傷を付けないよう乾いた柔らかい布で、時計全体を丁寧に拭きましょう。 特にメガネ拭きなどのマイクロファイバーのクロスや、セーム革がオススメです。

左:マイクロファイバークロス      右:セーム革

<マイクロファイバークロス> ナイロンやポリエステルの極細繊維で作られています。柔らかく傷がつにくいため、ガラスや金属などの拭き取りに最適です。繊維の凹凸により油脂や手垢、埃等の汚れ、汗など湿気の拭き取りに効果的です。

<セーム革> 鹿革を油でなめし加工したもので、超微粒子コラーゲン繊維質により構成されています。 鹿革は皮革の中でも通気性、保湿性がとても高く非常に優れており、油脂汚れやホコリを取り除くには最高の素材です 。人工の素材より一層、繊維組織がきめ細かく滑らかなので、カメラレンズや貴金属の磨きにも用いられます。

なお、マイクロファイバークロスはもちろん、セーム革も洗うことが出来ますので、いつも清潔な乾いた状態での使用を心掛けましょう。汚れが付いた状態で拭くと、思わぬ傷をつけてしまうこともありますのでご注意ください。



時計の上面のガラス、その周りベゼル、本体両サイド、腕に接触している裏面まで、布で時計の形をなぞるように、凹凸部分も優しく丁寧に拭き取ってください。湿気や油分が残っていると、そこに塵や埃など汚れが付着しますので、よく拭き完全に乾いている状態にしましょう。


ブレスレットは少し時間をかけて

ブレスレットもケース同様に全体的に柔らかい布で拭いてください。表面、裏面、側面、バックル部、拭き忘れ部分のないようように、端から丁寧に拭いてください。ここまではデイリーケアで必ず行いましょう。

半年に一度程度、年2回くらいは、 いつもより少し時間をかけて ブレスレットの細かい部分の汚れをチェックしましょう。デイリーケアを続けていても、ブレスレットの隙間には、多少汚れが残ることがあります。

ひと駒ずつ動かしながら駒と駒の間を拭きましょう。汚れがある場合は、柔らかい歯ブラシなどを使い落してください。

バックルの中板の溝、クラスプの内側も拭きましょう。細かい部分は綿棒が使いやすいです。汚れがあるときは、綿棒の片側を少し湿らせてこすり、もう一方の乾いた方で拭き取ります。ベビー用の綿棒が細くて隅々まで届くのでオススメです。

革ベルトは臭いに注意!

革ベルトは湿気が大敵です。汗などの湿気が残ったまま放置すると、カビが発生し、鼻に付く臭いが出ることもあります。またカビが出なくとも劣化やひび割れ、変色の原因にもなります。

マイクロファイバークロスなどの吸水性の良い柔らかい布で水分、湿気を優しく拭き取りましょう。湿り気があるからといって、ドライヤーなど温風を当てるのは革に負荷がかかり劣化しやすくなりますので控えるようにしてください。

革ベルトに湿気を感じない日でも、埃など細かい汚れも付着します。ご使用後は必ずやさしく表面を拭くことを習慣にしましょう。こまめなケアで汗やたばこ、香水などの生活臭の付着も軽減されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

防水時計でも水を使うのは心配…。精密ドライバーでブレスレットを取り外すなんて無理…。専用の薬剤、クリーム等はハードル高くて気が重い…。結構知識もあるし、手先も器用だけど面倒くさい…。という方々でも、このくらいなら出来るのではないでしょうか。

至極シンプルな手入れ法ですが、これだけでも継続すれば時計の経年劣化を遅らせることが出来ますよ。継続が大事です。ぜひ毎日の習慣にしてください。一日一回、ご愛用の時計と丁寧に向かい合うことで、より一層愛着も増すと思います。

なお、今回ご紹介のデイリーケアは、時計の ‘’外装部分‘’ です。

毎日丁寧にケアしても ‘’内部機械ムーブメント‘’ の油の乾き、パーツの摩耗は止めることはできません。そのため 機械式時計には、点検を兼ねた定期的なメンテナンスが必要です。3年~5年に一度、オーバーホール(分解掃除)を行うことをお薦めいたします。

デイリーケアと定期的なオーバーホールで、 ご愛用の時計をどうぞ末永くお愉しみください。


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