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モンブリラン~A41370~

2024-02-06 11:00

エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。

今回はパイロットウォッチの代名詞的ブランドであるブライトリングから、モンブリランRef.A41370のご紹介をさせて頂きます。

Ref.A41370

ブライトリングの中でもナビタイマーとよく似たモデルであることから、違いが分からないと良くお客様からご相談を受けます。

フラッグシップモデルであるナビタイマーとの違いはどういったところなのかというのも併せてお伝えできればと思いますので、最後までご一読頂ければ幸いです。

①ブライトリングとは

腕時計の中でも熱狂的なファンの多いブランドの一つであるのがブライトリングであり、スイスに拠点を構える時計メーカーです。同社は「時計ではなく、(航空用)計器である」といったような理念を持ち、時計を腕に着ける計器として、精密な時計創りに着手してきました。

コックピットのような計器を思わせる見た目と、無骨ながらも眩い輝きを放つ見た目は多くの時計ファンから支持を得ています。

ブランドの歴史は1884年に創業者のレオン・ブライトリングが、スイスのサンティミエに精密機器を作る工房を構えたことでスタートします。

創業当初から自社で製造した製品の数々は多くの賞を受賞していき、ブライトリングの存在は高く評価されていくことになります。

創業者のレオン・ブライトリングから、息子のガストン、孫のウィリーと親子三代に渡り事業を拡大していき、レオンの残したパイオニア精神とクロノグラフへの情熱はしっかりと受け継がれ、時計界に名作を残していくブランドへと成長していきました。

ブライトリングの代表作としてはナビタイマーを始めとし、クロノマット、スーパーオーシャン、アベンジャー、コスモノート、今回ご紹介のモンブリランも人気を博しています。

ロレックスやオメガなど、誰もが知るメジャーな時計ブランドに比べると知名度はやや劣りますが、その精度や時計創りから時計玄人の方に選ばれる印象があり、根強いファンが多い事でも知られています。

②モンブリランとは

ブライトリングの中でも非常に良く似たモデルであるのが、ナビタイマーとモンブリランです。一目見ただけだと違いが分からないという方も多い事でしょう。

まずモデル名の由来ですが、スイスのラ・ショード=フォンの「モンブリラン通り」という場所に由来しています。こちらは1892~1979年の間までブライトリング本社の建物があり、クロノグラフの発明や様々な技術が生み出されていった場所でした。

そのような記念すべき場所の名前をモデル名に冠した「モンブリラン」と、「ナビタイマー」の違いはどこにあるのか。

フラッグシップモデルであるナビタイマーは、世界初の航空計算尺付きクロノグラフとして誕生しました。対してモンブリランは、1940~1950年代のスタイリングにパイロット用回転計算尺を搭載したモデルです。

モンブリランの1940~1950年代のスタイリングというのは、1942年に誕生した初代クロノマットのデザインと、1952年に誕生した初代ナビタイマーのデザインを組み合わせたものであると言えます。

ここでいう初代クロノマットは回転計算尺を世界で初搭載した時計であり、現在のクロノマットとはデザインも違いました。モンブリランの特徴である文字盤上の赤いデシマルメーターは、初代クロノマットに搭載されていたものを受け継いだデザインとなっています。

ナビタイマーは時代に合ったスタイルを追い求め、進化をしていくパイロットウォッチであること。

対してモンブリランは、1940~1950年代のスタイリングにパイロット用回転計算尺を搭載し、クラシカルなデザインのパイロットウォッチである。

こういった違いとして分けられます。

③Ref.A41370 (A417G34NP)

こちらが今回ご紹介のモンブリラン。ケース径38mmとコンパクトなクロノグラフです。

ナビタイマーのような見た目ですが、初代クロノマットの赤いデシマルメーターが加わることで、クラシカルな印象となっています。

ホワイトに近いシルバーダイヤルに金針が合わさり、ヴィンテージテイストな雰囲気を感じさせます。

ここでデシマルメーターとはですが、これはプロフェッショナルなパイロットに向けて作られたメーターであり、十進法で記載されたメーターの事です。

文字盤の中央の赤い円状の目盛りが100単位目盛りになっており、10進法で計測が可能となっています。計時を60進法から10進法に置き換えることで、航法の計算を容易にすることが可能となっています。

文字盤上のインデックスはナビタイマーに比べ、細く特徴的な形をしており、これもまたクラシカルな印象です。

ここでナビタイマーと並べてみました。

左Ref.A13322 右Ref.A41370

右のモンブリランは一回り小振りでヴィンテージの様な雰囲気と、知的な印象を感じます。一方のナビタイマーは男らしい無骨な見た目ですね。皆様はどちらがお好みでしょうか。

試着イメージ

オールドナビタイマーや現行ナビタイマーなど、40mmオーバーが多い中、小振りな見た目は様々な服装やシーンに合わせやすいのではないでしょうか。スーツ姿にも抜群に相性が良いですね。

小振りなクロノグラフをお探しの方には是非ご覧頂きたい一本です。

④まとめ

いかがでしたでしょうか。

ナビタイマーとは一線を画したモデルのモンブリラン。クラシカルなクロノグラフモデルとして知的な印象を与えます。

フラッグシップモデルのナビタイマーも素晴らしいですが、よりヴィンテージ感が味わえるクロノグラフをお探しの方にはお勧めとなります。

繊細さを感じさせる細かな文字盤の仕上げや、造形美にも注目して頂きたいモデルです。

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