世代を超え愛される名品 パテックフィリップ カラトラバ
2023-02-21 11:30
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2月になり、銀座にはもう「桜」のイメージがうかがえるショップが増えてきました🌸2人の息子を持つ私としましては、長男が春からピカピカの一年生☆になり、卒園の準備や入学の準備とあっという間に春が訪れそうです。皆様はどんな春を迎えられるでしょうか。
さて本日は、パテックフィリップのクラシックウォッチ、カラトラバをピックアップ致します。
パテックフィリップ カラトラバ
パテックフィリップの創業は1839年、ポーランド人の亡命将校アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと時計師フランソワ・チャペックにより、『パテック チャペック社』が設立されました。
パテック チャペック社は年間200個もの懐中時計を製作していましたが、創業から6年後の1845年にチャペックが退社することになります。一方この頃、年間150個もの懐中時計を製作していたのが、フランス人時計師ジャン・アドリアン・フィリップでした。
フィリップは1842年に、リュウズによる巻き上げ・時刻合わせの機構を考案した人物でもあり、パリの博覧会場でパテックとめぐりあっていて、意気投合しました。
チャペック退社後の1845年、フィリップは「パテック社」の共同経営者となり、1851年に”世界最高の時計をつくる”ことを社是とした会社を設立します。社名を『パテック フィリップ』と改めました。
パテック フィリップが掲げる「10の価値」、それは「独立」「伝統」「革新」「品質と精緻な仕上がり」「希少性」「付加価値」「美」「サービス」「思い入れ」「継承」、この10の価値はパテック フィリップの創業以来の使命とし、これを将来にも継承していくと約束しています。
カラトラバの代表モデル
パテックフィリップの伝統的なエンブレム「カラトラバ十字」。カラトラバ十字は剣と十字架(4つの百合の花)を組み合わせたロゴで、12世紀頃、スペインで初めて設立された戦争騎士団の名前にちなみました。もともと同社は、カラトラバ騎士団の勇猛果敢な戦いぶりに敬意を表していたためです。
その名称をコレクションに使用した代表モデルが「カラトラバ」。パテックフィリップの象徴とも言うべき存在なのです。
1932年に誕生した「カラトラバ」はラウンドケースを基本としたシンプルなデザインが特徴で、ドレスウォッチの最高峰と評される傑作シリーズです 。優れた視認性をもたらす立体的なインデックスと針を持ち、以降の時計史に大きな影響を与えています。
長い歴史をもつカラトラバでは、様々なバリエーションが生み出されました。以下に代表モデルの一部を紹介します。
Ref.96
1932年に誕生したファースト カラトラバ。当時のパテックフィリップにおける技術の集大成として誕生しました。
バーインデックスにスモールセコンドを配したシンプルなデザインが基本的な特徴となっていて、Ref.96が登場する以前に流行していたアール・デコによる装飾美でなく、合理的な機能美を追求したスタイルは、以降のラウンド時計の基本を確立。誕生から35年の時を経て、1967年に生産終了となりました。
Ref.5120
35mm径ケースに超薄型自動巻ムーブメントを搭載したシンプルな2針タイプのRef.5120。マイクロローターをムーブメントに埋め込むことで薄型を実現した傑作モデル。伝統的なクルー・ド・パリ(ボブネイルパターン)のベゼルも特徴となっています。2001年に発表され、2017年に生産終了しました。
Ref.5196
初代のRef.96の伝統を引き継ぎ、2004年に誕生したRef.5196。初代から数えて4世代目となるモデルです。ケース径が37mmと大型化しモダンな印象になっています。薄さも強調されていて、付け心地は損なわず、永く愛されたモデルでした。2022年に生産終了になりました。
Ref.5226
2022年に発表されたRef.5226は、センターセコンド仕様の自動巻きモデル。現代的なフォルムの40mm径ケースに、グラデーションカラーのダイアル、ケースサイドのクル・ド・パリ装飾など、モダンながらヴィンテージの雰囲気を感じるモデルになっています。
まとめ
究極のエレガンスを誇るカラトラバ。カラトラバは時を超越した完璧さと洗練された気品により、世代を超えて愛され続けています 。
世界最高峰の時計メーカーの座を守り続けるパテックフィリップのクラシックウォッチカラトラバ。着用する際にひと手間かける手巻き時計と共に時を刻み、代々受け継ぐ名品を選んでみてはいかかでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。