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ジラール・ペルゴ「ロレアート」

2022-05-31 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日はジラール・ペルゴから、「ロレアート42mm 」のご紹介です。

1791年創業

創業は1791年。まさかの230年以上もの歴史を誇る、現在ではどこのグループにも属していない、元ケリング傘下の老舗メゾンです。
1854年にコンスタン・ジラールとマリー・ペルゴが結婚し、スイスのラ・ショー・ド・フォンに二人で工房を建てたのが、ブランドのはじまりです。

時代の申し子と名高いジャン=フランソワ・ボットという、金細工の彫金師であり時計師である人物が創った宝飾店を買収したことをきっかけに、ジラール・ペルゴ社は一躍有名になっていきます。 というのも、ボット作品には世界中の王侯貴族、イギリスのヴィクトリア女王、三銃士やメディチ家で有名な大作家、アレクサンドル・デュマなどの大変な顧客がついており、同社の名は瞬く間に世界中に広まったのです。
この二社の合併により時計技術と芸術作品の融合が生まれ、卓越したタイムピースが次々と誕生し、人々を魅了していきました。

ジラール・ペルゴの中でも一二を争う傑出した作品「スリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨン」は単なる技術的要素から、目に見える時計にとって必要不可欠な一部へと変えた、時計製造の歴史上初めての腕時計で、私自身はじめて見た時からその迫力と美しさに圧倒され、深く印象に残っているモデルのひとつです。
(下写真はブリッジコレクションのひとつ)

上の写真を見てわかるように、トゥールビヨンを支える部品がブリッジであり、その名の通りこのブリッジが三つもあるインパクト大のモデルがスリー・ゴールドブリッジです。このモデルは2001年より開催されている、ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)で「金の針賞」を受賞しました。

ジュネーブウォッチグランプリとは、最も注目に値する現代の作品を讃え、世界中の時計製造技術を宣伝する目的で2001年からスイスで始まりました。この展示会で最も栄誉ある大賞が「AIGUILLE D’OR エギーユドール”金の針”賞」で、全カテゴリーの中で最も優れた時計に贈られるもので、時計産業において最高権威に位置する賞です。このことから、ジラール・ペルゴは世界中で益々注目をされ、時計業界においても大変高い評価を得て今に至ります。

ジラール・ペルゴとは

ジラール・ペルゴは、日本で初めてスイスからの舶来時計(はじめは懐中時計)を持ち込み広めたブランドです。ジラール・ペルゴといえば”ヴィンテージ1945”を思い浮かべる人が多いと思います。1930年代、当時衰退の道に差し掛かってしまっていた同社は、アメリカ市場に再度参入しようと思案します。この時に活路を開いてくれたのが、この角型のヴィンテージ1945であり、私自身もこのモデルからジラール・ペルゴというブランドを初めて知りました。シンプルで実用性の高い”アールデコ”調のデザインであるヴィンテージ1945は、万人に愛される同社のアイコンのひとつです。(上写真)

現在一番新しいニュースとして、「アストン・マーティン」(世界で最も美しいスポーツカーをつくっている英国のラグジュアリースポーツカーメーカー)とのパートナーシップを結び、次のチャプターでお話する”ロレアート”のコレクションのひとつとして、ロレアート アブソルート クロノグラフ アストンマーティンF1エディションを発表。このモデルのために時計業界初の素材を生み出しました。アストンマーティンのレーシングカーに使われているチタンパウダーとカーボンエレメントを組み合わせ、各成分を溶融・着色した樹脂を加えて混合した素材です。

長い長い歴史を持つジラール・ペルゴ。一言では言い表せない魅力たっぷりの老舗ウォッチメーカー、これからの作品がとても楽しみですね。

ロレアートとは

1975年、時計業界大打撃であるクォーツショックの影響により、ジラール・ペルゴ社もクォーツモデルの開発を手掛けます。それが、同社初の「ロレアート」です。(下写真)スポーツエレガントという新しい試みのモデルには、ケース一体型ブレスレットと八角形のベゼルが選ばれました。この頃、生き残りをかけて各メーカーがこぞってクォーツウォッチの製作に力を入れていた時代で、ロレアートも然り、例えばオメガやIWC、ロレックスのオイスタークォーツまで、それぞれをよく見てみると、似たような印象を受けると思います。この時代のトレンドだったんですね、こういうデザインが。

初代の良さを踏襲しつつ、再解釈された現代のロレアート。2017年にはレディース・ボーイズサイズも展開され、幅広い年齢層の方々に愛されています。八角形のピカピカに磨かれたポリッシュベゼルは、丸いベゼルの上に重ねられており、尖り過ぎず、優しい印象を与えてくれます。ケースはサテン仕上げで、前作からの変更点のひとつは、ブレスレットをサテンとポリッシュの二種類の仕上げを組み合わせたデザインにしたことです。このことによりグッと高級感が増し、スポーティエレガンスのコンセプトに更に近付いていますよね。初代の特徴のひとつである文字盤の仕上げ”クル・ド・パリ”装飾は少し大きめなつくりとなり、万人に愛されるデザインとなっております。

色は黒・白の他、鮮やかな青と緑があり、とても稀少な世界限定28本の”アラビア語”表記インデックス文字盤も存在します。(下写真)このモデルの文字盤カラーも豊富で、ターコイズ・パープル・オレンジ・グリーン・イエローなど今のトレンドを取り入れたカラーリングが美しく、大変華やかな印象です。

2019年には絶対的なという意味の”ロレアート アブソルート”を発表、中でも同モデル最高峰のロレアート アブソルート ライトは、ケースとベゼルが透明なサファイアクリスタルで構成されており、更にスケルトナイズされたキャリバーが一際目を惹きます。他にも同社初のカーボングラスを採用した軽量かつ強靭なモデルや、チタンにブラックPVDコーティングを施したもの、前述したアストンマーティンとのコラボモデルもこのアブソルートコレクションのひとつです。

薄型クォーツウォッチからはじまったロレアート。フォルムはそのままに、現代版ロレアートとして、ジラール・ペルゴの欠かせないアイコンのひとつとなっています。他ブランドでも似た形状のモデルをどこも製作していますが、それもそのはず、どれもが時計界の巨匠、”ジェラルド・ジェンタ”デザインだからなのです。そしてジラール・ペルゴ社のロレアートは、ジェンタ作品ではないため、パッと見は似た印象を受けると思いますが、ディテールは全然別物です。ロレアートは他のメーカーのいわゆるラグスポとは一線を画す存在なのです。


おわりに

いかがでしたでしょうか。まだまだ語り尽くせないジラール・ペルゴの魅力、みなさま感じていただけましたでしょうか。

ロイヤルオークやノーチラスが雲の上の存在になってしまった今、ロレアートはまだ手が届くところにあります。これからどんどん高値になってしまう可能性を秘めており、そのことに気付いた愛好家さん達が買い集め始めています。

ですのでこの記事を見て気になられた方は是非、お早めにお店にお越しください。みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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