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デイデイト徹底比較!①

2021-07-06 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
今回はデイデイトの徹底比較をしてみたいと思います。

デイデイトとは

1956年に発表され、日付と曜日(”MONDAY”など。※英語だけでなく、様々な言語を選択できるのも特徴です※)をフルスペルで表示する機構を搭載した、世界で初めて作られたデイ(曜日)デイト(日付)付き自動巻き腕時計です。つくりは異例の”金無垢”のみ。誕生から65年経過した現在でも、そのコンセプトを変えずにロレックス社の最高峰モデルとして生産され続けています。

イエローゴールド・ホワイトゴールド・エバーローズゴールド・プラチナの四つの素材で構成されるこのモデルは、金の無垢であるが故に大変な高額モデルとなり、富裕層しか持つことのできない、究極のステータスウォッチとして発表当時から今もなお、数あるモデルの頂点に君臨し続けています。

腕に着けていると一目見ただけでお金持ちだとわかる、スポーツモデルとはまったく違う感覚で着用する腕時計です。その着け心地は抜群で、デイデイトのみに採用されている特製のブレスレット、”プレジデントブレスレット”が吸い付くように腕に沿い、ケース・リューズ・文字盤・インデックス・針に至るまですべてが金でできているため、ステンレスやコンビネーションモデルとは重さも着けた感覚も異なります。

2021年現在では36mmと40mmの2サイズを選ぶことができ、文字盤はスポーツモデルとは違って多彩です。ダイヤモンドなどの貴石を使った文字盤が最も多く、ブレスレットにまでダイヤモンドをあしらったモデルも存在します。
ブレスレットに“プレジデント=大統領”という名が付けられていることからもわかるように、デイデイトはロレックス社がトップの方へ着けて欲しい腕時計であり、世界のトップ達にデイデイト愛好家が多いのはそのためです。
“揺るぎない一流の証”それがロレックス・デイデイトなのです。

Ref.1803とは

1960年代に発表された、プラスチック風防を備えたデイデイトです。
素材は三種類あり、Ref.1803/5(ピンクゴールド)Ref.1803/8(イエローゴールド)Ref.1803/9(ホワイトゴールド)で、現在多く見かけるのはブレスレットモデルではなく、革ベルトが付属したRef.1803です。(下写真)
防水性が50mでありながら、プラ風防であることでアンティーク感が強く、コレクターや男女関わらず、幅広い年齢層の方々に愛されています。

ちなみに一番上の写真が1956年製、ロレックス社のファースト・デイデイトRef.6511なのですが、2021年7月現在市場に存在せず、その翌年に登場したRef.6611のブレスレットモデルが300万円オーバーということは、ファーストモデルが見付かった場合、500万円程ではと推測されます。どちらも生産年数が約一年なので、フルオリジナルのいい個体をみつけるには大変困難でしょう。

Ref.1803のキャリバーはデイデイト専用、Cal.1555。後にCal.1556となり、前期にはマニア垂涎の、まるで蝶のように見える”バタフライローター”が搭載されています。後期から振動数が18,000から19,800へと変更になり、ハック機能も搭載されより使いやすくなりました。ただ、日付と曜日の早送り機能がなく、0時付近での往復で変更しなければならないというアンティークならではのモデルです。

また、上の写真(Ref.1803/8とRef.1803/9、当社ホームページ上ではこの二本の写真しか見付かりませんでした)からも分かるように、Ref.1803/5というピンクゴールドモデルはかなりレアで私自身も見た記憶がないほどです。この頃のピンクゴールドはピンクというよりも赤に近く、レッドゴールドとも呼ばれています。6桁デイデイトの初期モデルもこの赤に近いピンクゴールドモデルが存在しますので、次回ご紹介しますね。

Ref.18038とは

1970年代に発表された、風防がプラスチックからサファイアクリスタルへと変更になったデイデイトです。Ref.18038がイエローゴールドで、Ref.18039がホワイトゴールドのモデルです。(上写真)

1980年代にはキャリバーがCal.3055からCal.3155へとリニューアルされたRef.18238とRef.18239が登場、1990年代に入るとついに、Ref.18206プラチナモデルが発表されました。(下写真)Ref.18238の写真をご覧いただきたいのですが、文字盤になんと、マホガニーという“木”を採用しています。デイデイトは5桁からこれまでにない異素材を取り入れたモデルを生産し始めるのです。

ここまで読んでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、1960年代に作られていたピンクゴールドモデルが70~90年代には存在しないんです。やはりイエローとホワイトのゴールド人気が凄く、ピンクは一旦生産終了していたのですね。

しかし諦めきれなかったのか、実は1980年代後半におそらく僅かな生産のレアモデルとして、イエロー・ホワイト・ピンクの3ゴールドモデル(通称:トリドール)Ref.18039BICというデイデイトが存在します。

ホワイトゴールドをベースの素材とし、ブレスレットにピンク・イエロー・ホワイトゴールドをぎゅっとプレスして繋げたさすがロレックス、技術の光る一本となっています。(下写真)今ではほとんどその姿を見ることのなくなったトリドール。もう一度、その質感と着け心地を確かめたいものです。

Ref.19018とは

1980年代、スイス時計業界が大混乱に陥ります。“クォーツショック”です。(2018年の私のユリス・ナルダンの記事「海の護り人 ”ユリス・ナルダン”(2)歴史と作品編」でクォーツショックについて詳しくお話しています。少し長い記事ですので、お時間がある時にお読みいただければ幸いです)

この大変な事件により、スイスの時計メーカーすべてが機械式時計ではなく、電池式(クォーツ)時計を生産して販売をするという前代未聞の出来事が起こったのです。ロレックス社も例外ではなくそれまで手巻きと自動巻き時計の機械式しか生産したことがなかったのに、クォーツ時計の生産を余儀なくされました。それが、今となっては大変稀少なロレックスの”オイスタークォーツ・デイデイト”Ref.19018なのです。(下写真)

Ref.19018は同社最高峰モデル「デイデイト」である気品を損なわず、富裕層の成功者の威厳と誇りを兼ね備えた、重厚な腕時計です。そして、まさか電池式だとはその動きを確認するまで気付かない、さすがロレックスと唸りたくなるほど見事な造形です。

前述したトリドールもそうですが、めったに現れないレア中のレアモデル。時代や歴史を感じる一本です、もしお持ちの方がいらっしゃったら是非、実物を拝見させていただきたいです。


おわりに

いかがでしたでしょうか。
種類が豊富なデイデイト、第二弾ではいよいよ6桁デイデイトのお話です。
文字盤のバリエーションも格段に増え、デイデイトⅡや最新モデルも一気にご紹介します。
みなさまお楽しみに。

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