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ブライトリング クロノマットの特徴とは?歴代モデルをご紹介します

2021-02-23 11:00

1884年、レオン・ブライトリングによって、スイス サン・ティミエで創業されたブライトリングは、当初よりクロノグラフの開発製造に長けており、1915年には独立した専用ボタンを備えた世界初のクロノグラフを発表するなど、現在のクロノグラフの原型を作ったブランドと言えます。

ブライトリングの製品は、いずれも「プロフェッショナルのための計器」という製品哲学に基づき生み出され、パイロットをはじめ、極限状態へ挑み続ける人々が腕にする計器としての役割を担ってきました。

高い耐久性を生み出す鍛造によるケース製造、優れた操作性を可能にするパーツ造形、いかなる環境下でも視認性を確保するダイヤルデザイン、そして全てのブライトリングウォッチに搭載されるムーブメントはクロノメーター認定(1999年の100%クロノメーター宣言後)を受けており、極めて高い精度を実現しています。

クロノマットとは

初代クロノマットは1942年に発表された、回転計算尺を備えたベゼルが特徴のモデル(左)ですが、そのスタイルは1952年に発売されたナビタイマー(右)へ引き継がれます。
ナビタイマーについては世界初の航空計算尺を備えたクロノグラフとして、「AOPA(国際パイロット協会)」の公式時計に採用され、現在ではクロノマットと共に人気を二分する、フラッグシップモデルとして発展を続けています。

現在のクロノマットについては、1983年に発表されたモデルを祖とし、クラシカルな雰囲気のナビタイマーに対して、スポーティで高級感あるデザインが特徴です。
次項からは、1984年に発売されたクロノマットから、2020年発売のクロノマットB01 42まで、世代ごとの特徴をご紹介いたします。

クロノマット:1984年~2004年

1983年にクロノマットの名を蘇らせたそれは、イタリアのアクロバットチーム「フィレッチェ・トリコローリ」のために開発されたモデルであり、1984年の発売以降、仕様変更を経て2004年までの長期に渡り生産されました。

また生産が開始された1980年代は、時計業界におけるクォーツ時計のシェアが拡大の一途を辿る中、従来の機械式時計が淘汰され、多くのブランドが存亡の危機に瀕していた時代でもありました。
ブライトリングは逆境のなか、パイロットの為の新しい腕時計としてクロノマットを作り上げ、それはブライトリング復興の象徴となりました。

時計のスペックについて、ケースサイズは39mm、防水性能は100m、ムーブメントはETA7750(1990年以降はブライトリング独自の名称としてCal.13を使用)を搭載しています。
また、1999年の「100%クロノメーター宣言」後、クロノマットにおいては2000年以降のモデルからは、クロノメーター認定を受けたCal.13が搭載されています。

初代のクロノマットがベゼルに備えていた回転計算尺は、航空計算尺へ進化を遂げ、前述のナビタイマーへ引き継がれましたが、クロノマットのベゼルには新に「ライダータブ」と呼ばれるパーツが採用されました。

爪状に突起したライダータブは12時、3時、6時、9時にそれぞれ配置され、サファイアの保護、回転ベゼルの操作を確実なものにするグリップといった物理的なメリットに加え、ライダータブの3時(15)と9時(45)の位置を付け替えることで、カウントダウン機能をクロノグラフに付与する画期的な設計を持っていました。

クロノマットエボリューション:2004年~2011年

前作クロノマットの発売20周年を節目に発表されたモデルが、クロノマットエボリューションです。
エボリューションと名付けられたそれは、43.7mmに拡大されたケースサイズを持ち、防水性能はクロノグラフを搭載しながらも300mに引き上げられました。
そして、美しく磨き上げられたケース・ブレスレットは格別の存在感を放ち、スポーティーでありながら高級感あるデザインは多くの人々を魅了しました。

ムーブメントについては、前作と同じCal.13が搭載されますが、全てクロノメーター規格となり、精度面においても着実な進化が見られます。

クロノマットエボリューションは、素材やダイヤルカラーなど豊富なバリエーションも魅力の一つですが、一般的に鏡面仕上げが施される同モデルにおいて、ブラックバードという全体がマットなヘアライン仕上げのモデルも存在します。
ブラックバードに関しては、その外装の仕上げにとどまらず、横置きレイアウトされたクロノグラフに、12時位置には2つの窓で表示されるビッグデイトを備え、太陽と時針を合わせることで方角を知ることが出来るウィンドローズ機能ベゼルなど、専用仕様のモデルとして高い人気があります。

モデル名に「エボリューション」とあるように、前作が20年間に渡り培ってきたプロフェッショナルツールとしての側面、そして外装面に大幅な改良が加えられた仕上がりは、まさにクロノマットの進化そのものであると言えます。

クロノマット44:2009年~2020年

クロノマット44は美しく力強いデザインに更なる磨きをかけ、一般的なダイバーズウォッチを凌駕する500mもの防水性能を手にしました。
外装面の様々な改良にも注目が集まるクロノマット44ですが、最も大きな特徴といえば、自社設計ムーブメントのCal.B01が初めて搭載されたモデルであるという事です。

Cal.B01はブライトリングが5年の歳月をかけ完成にさせた、実用性に富むタフなムーブメントであり、クロノメーター規格はもちろん、クロノグラフの制御にはコラムホイールを採用しています。
また、70時間のロングパワーリザーブに加え、カレンダー調整の禁止時間帯も無くなり、日常的に快適に使用することが出来る、一つの完成形ともいえるムーブメントです。

また、Cal.B01はユーザーだけに快適なムーブメントではなく、修理やオーバーホールといった、メンテナンス時の作業効率にも重点をおいて開発がされています。
整備性に優れたムーブメントは技術者の作業効率を向上させ、そして人的ミスが軽減される事は、結果としてユーザーにも大きなメリットをもたらすことに繋がります。

極めて高い実用性と美しさを兼ね備えたクロノマット44は、長年にわたり快適にそして安心して愛用する事が出来る代表格と言えます。

クロノマット42:2020年~

最新モデルにあたるクロノマット42は、ケースサイズを42mm、防水性能を200mとし、前作のクロノマット44と比較すると控えめなスペックに感じられますが、1984年に発売された往年のクロノマットを彷彿とさせるライダータブや、クロノグラフプッシュボタン、そして特徴的なルーローブレスを備えています。その姿は一見すると懐古主義にも映りますが、クロノマットが培ってきた歴史の集大成とも言えるモデルです。

近年、様々なメーカーが過去の名作や象徴的なディテールを新作に取り入れるデザインが見られますが、ブライトリングに関しては見た目だけではなく、過去のデザインをトレースしながらも、現在の技術で全くの別物として蘇らせることに成功した稀有なメーカーであると言えます。

クロノマット 今後の展望

はじめに触れましたが、クロノマットはナビタイマーの祖として、また現在ではスポーティな外観に最新技術を組み込むフラッグシップモデルとして、ブライトリングを象徴する存在です。

2022年には初代モデル発表から80周年、2023年には新生クロノマット発表から40周年の節目を迎えます。
このような大きな節目には、サプライズが期待されますが、それは限定モデル発表に止まるか、または基幹ムーブメントであるCal.B01の改良や刷新なのか、あるいは全面的なデザイン変更を伴うモデルチェンジが行われるのか、時計ファンとしては楽しみな瞬間を期待しつつ、クロノマットのさらなる飛躍に期待したいと思います。

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