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「ロレックスの原点 ”デイトジャスト” IIと41」 2017年9月10日

2017-09-10 19:56

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こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
夜は少し過ごしやすくなりましたね。
季節の変わり目ですのでみなさま体調崩されないようお気を付けくださいね。

さて、本日はロレックスの” 生産終了モデル ” を”最新モデル”と比較してご紹介致します。

今回、主にデイトジャストⅡとデイトジャスト41にスポットを当ててお話していきますので、
是非時計の写真を見ながら読んでみてくださいね。



ロレックスは1905年創業、110年以上の歴史を持つこのマニュファクチュールは、全世界の人々がその名を知らない人はいない唯一無二のブランドです。
創始者であるハンス・ウィルスドルフは、どこの言語でも発音しやすく、人々の記憶に残り、そして時計のムーブメントと文字盤に刻印した時に美しく見える名前を考えて5文字の短い単語、”ROLEX”と名付けたそうです。

1926年に世界初の防水時計「オイスター」を発表、その後の1931年にはこれも世界初の自動巻き腕時計「パーペチュアル」を発表しました。
現在、ロレックスといえばスポーツモデルばかりがスポットを浴びていますが、実はロレックスが最初に有名になったきっかけの腕時計は、1945年発表の「デイトジャスト」なんですよ。
当時ロレックスといえばデイトジャストで、ステンレスモデルだけでなく、上流階級向けの金無垢モデルも製作していました。文字盤の3時位置に日付を配し、このモデルのためだけの特別なデザインである細かい5列のブレスレットを採用。角度によってキラキラと光るギザギザのベゼル「フルーテッドベゼル」はこのデイトジャストの象徴となり、はじめはメンズのみのつくりでしたが、1955年にはレディースデイトジャストもたくさん製作し始めました。



現在では3列のブレスレットであるオイスターブレス、つるっとした質感のポリッシュベゼルなどバリエーションが増えましたが、先に述べた大きな特徴は今も変わっておらず、これからも変わることはありません。ロレックスが流行にとらわれず何十年経っても色褪せない、本当の意味での”一生もの”である証です。
エバンスに入社して私自身が購入したロレックスは合計4本。一生のうちで4本も同じブランドをこの12年、飽きることなく使い続けています。もちろん、他のブランドにも魅力を感じますが、資産価値の高いロレックスを何度も選んでいます。
私の愛用しているのはスポーツモデルばかりですが、生きているうちにロレックスの原点であるデイトジャストを手に入れたいと思っています。

デイトジャストは素材や形、色のバリエーションが一番多く、そして意外と知られていないことですが、ロレックスは初期設定の文字盤の色を後々変えることができます。これはロレックスが最高だと私が感じる点のひとつの事項であり、他のブランドでは殆ど行っていません。黒一色しか作っていないモデルは例外ですが、特にデイトジャストは色の種類が多いため、色替えを楽しんで頂けます。
シルバー、ブラック、ホワイト、ブルー、ピンクなど基本色の文字盤から、ダイヤ付きやシェル、隕石まで様々なものがあり、生産終了モデルでも、リファレンスが5桁のもの(Ref.16233など)はまだ変更が可能です。
現行のデイトジャストシリーズは2017年の今年出たばかりなのでまだカラーバリエーションは少ないですが、今後種類が増えて来ると思いますので楽しみですね。

左:Ref.116334 生産終了モデル(デイトジャストII)  右:Ref.126334 現行モデル(デイトジャスト41)

41mmサイズのデイトジャストの現行モデルと生産終了モデルの違いをお話します。まずは見た目の違いですが、直径は41mmと同じですが現行の方が小さく見えますよね。これは現行はベゼルが1mm細くなり、厚みも1m薄くなったためです。また、スッキリしたベゼルに合わせての変更だと思いますが、バーインデックスも0.5mm細くなり、従来の36mmデイトジャストにより近付きました。

次にムーブメントですが、生産終了モデルはCal.3136なのに対し、現行はCal.3235へと変更になりました。
デイトジャストⅡは2009年に36mmデイトジャストの新型として発表され、3136はこのモデルのために開発されたキャリバーです。
これまでの耐震装置はキフ社製のキフ・ウルトラフレックスでしたが、2008年頃より自社開発のパラフレックスショックアブソーバーを備えたムーブメントを発表、デイトジャストⅡにはもちろんのこと、現在ではすべてのロレックスに備わっています。
ゼンマイは2005年頃より新開発された青色のパラクロムひげゼンマイを搭載、これはGMTマスターⅡ(Ref.116718LN)に初めて装備され、今ではすべての時計の心臓部分であるテンプがこのブルーパラクロムひげゼンマイとなっています。
ブルーパラクロムひげゼンマイは、ニオブとジルコニウムという素材の合金から成り、この金属は磁気と温度変化に強く、一般的なひげゼンマイの10倍もの耐衝撃性を持ちます。テンプを取り囲むテンワには小さな4つの部品”マイクロステラ・ナット”が取り付けられており、このナットにより高精度の調整が可能となるのです。


新作のキャリバー3235は上記の素晴らしい改良に加え、更にテンプに一番近い部品”アンクル”と”ガンギ”を大幅に見直し、進化させました。アンクルに付いているツメ石の厚みを半分にし、ガンギ車との接触面を倍にするため、ツメ石の長さを伸ばしアンクルという部品自体を細く作りました。更に動きを均一にするため、ガンギ車を肉抜きにして軽量化を図り、ひげゼンマイ同様磁気の影響を帯びにくくるための素材(ニッケルとリンの合金)を採用しました。
この二つの部品がムーブメントの中で一番動く部分なので、ここを改良したということは、部品の摩耗が減ってオーバーホールをしなくていい期間が長くなったということです。ロレックスが3年から5年へと保証を伸ばしたのはこういう実績があってのことだったんですね。
ちなみに、5年保証は2015年にロレックス社が時計に対して従来よりも更に厳しいテストを行い、これに合格したムーブメントのみに与えられる新クロノメーターです。その精度は日差-2~+2秒以内というから本当に驚きですよね。

その他の変更点は、耐用年数の非常に長い高性能の潤滑油の開発と製造、また、香箱の大きさを変えずにゼンマイの長さを伸ばし、パワーリザーブをを10時間以上、すなわち70時間(約三日間)のリザーブを実現した所です。更にテンワにも改良を加え形状を見直したことで平衡性が今までの3倍高まり、新しい形状の天真を取り付けることにより、耐磁・耐衝撃性が向上しました。

1945年当初からのクラシカルさはそのままに、使い手のことだけを考えて最高なものをつくっている、今年の新作を見ただけでそう感じますよね。
「最新は最高のものでなければならない」この精神は創業当時から現在も変わっていません。流行りに流されず、その時代、人々のニーズに基づいた時計づくりはこれからもずっとロレックスは行っていくことでしょう。
世界中の時計愛好家達は毎年、必ずロレックスの新作に興味を持ち、ロレックスは別格だと一目置いています。これからもずっと私達を魅了しつづけてくれる唯一無二のブランド、それが私の大好きなロレックスなんです。



現在、エバンスではデイトジャストⅡをはじめ、メンズ・レディース共に生産終了モデル、新作モデルが揃っています。今が比較していただける最適な時期です。生産終了モデルは今の在庫が売れてしまうと、もう手に入りません。是非一度、お手に取って違いをご覧になっていただきたいです。
それぞれによさがあり、今ならいろいろなお話ができそうです。
ご興味のある方は是非私までご連絡下さい。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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