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「勇敢なる兵士達へのオマージュ作品 ”ラジオミールS.L.C 3DAYS” PAM00425」2017年1月31日

2017-02-01 10:50

(※本文中のリンクは、サイトリニューアルのためリンク切れになっていることがございます。予めご了承ください。)

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
寒い日が続いて春が待ち遠しいです。
みなさまどうぞご自愛くださいね。
さて、本日はパネライから ラジオミールS.L.C 3DAYS PAM00425のご紹介です。

 

”ラジオミール”とは、イタリア海軍のためにパネライ社が開発したラジウムベースの蛍光塗料のことです。
1916年、ラジウム(放射性を持つウラン鉱石に微量に含まれる物質で、ラテン語のradius=放射光線から名付けられました)をベースとした塗料は、当時のどの物質よりも高い発光性を持っており、精密機器の文字を発光させて高い視認性を誇るだけでなく、水中での接着性が優れていました。
そのためこの物質はパネライ社にとって欠かせないものとなり、ラジオミールは一番最初に取った特許でした。

 

1936年、イタリア海軍の潜水特殊工作員のためにラジオミールの試作品を製作します。
大きな47mmのクッション型ケース、ケースに溶接されたワイヤーループラグは今回ご紹介する425番に受け継がれており、バーとドットで表している特徴的な文字盤も忠実に再現されています。
この年に試作されたラジオミールは計10本で、どれもが世界で一本しか存在しないマニア垂涎のアイテムだそうです。

 

1938年より、ラジオミールの製作がはじまります。視認性を更に高めるため文字盤を二枚用意し、上部は数字とインデックスをくり抜いた文字盤、その下の板にラジウムをベースとした夜光塗料を、二枚を重ね合わせた時に数字(またはバーやドット)とインデックスをくり抜いた所から見えるように塗布。(サンドイッチ構造といいます)
また、ワイヤーループラグに耐久性を持たせ、無駄なものは配さず大きな数字を採用、文字盤は時分針のみとしました。現行の夜光塗料は放射物質を含まないスーパールミノバに変更されておりますが、現在でもクッションケース、円錐形のリューズ、サンドイッチ文字盤という歴史的な特徴を備え、今後も末永く作り続けていくモデルのひとつです。

 

キャリバーには2011年に発表した手巻きのパネライ自社製P3000を搭載。
パネライの復刻モデルに採用するため直径は通常より大きいムーブメントとなっており、このことにより長い2つのゼンマイを納めることができ、3日間ものパワーリザーブを可能にしているのです。

 

また、シースルーバックから見えるムーブメントは、ランゲでお馴染みの伝統的な3/4プレートを彷彿とさせ、ネジも厚く大きいものを採用しており堅牢性かつ安定性を高めています。
非常に大きなテンプが採用されており、修理も容易となるため使い手に優しい仕様となっています。
心臓部であるテンプにはグリュシデュールという合金が採用されており、この素材は固くて弾性に優れ、腐食に強く磁気を帯びにくいという特徴を備えています。

 

耐震装置はインカブロックを採用しており、その姿は楽器のハープのような形をしています。
この部品の役割はテンプを支える天芯という部分が非常に細く脆いため、それを衝撃から守るための大切な部品です。
大きく開いた裏蓋から見えるシンプルなキャリバーは、伝統を重んじた作りであるだけでなく使う人や修理を行う人のためを思って製作されたパネライの自信作なんですね。
モデル名にある”S.L.C”とは、イタリア語で「Siluro a Lento Corsa」の略で、速度の遅い魚雷(人間魚雷)を示します。
文字盤6時上辺りにマークがあるのですが、よく見ると魚雷に人が二人乗っているのです。
その“人”とは、イタリア海軍の兵士のことで、腕にはパネライの時計やコンパスを装備。
人間魚雷といっても日本の回天とは違い、海の中から敵の艦隊に近付き、目標の船底に時限爆弾を仕掛けた後、脱出が可能だったそうです。
ラジオミールS.L.Cは、勇敢だった彼らにオマージュを捧げたモデルなのですね。

 

そしてアッチャイオとは、イタリア語で”鋼”すなわちステンレススティールのことです。
パネライのステンレスは316Lという素材を採用しています。
ステンレスには様々な種類があり、イタリア海軍へ向けて開発されたものはオーステナイトという素材でした。これはどのような環境にも耐える当時一番の素材で、現在ではアメリカ規格の”AISI 316L”に変更。
この素材は低アレルギー性という優れた特性と高い耐腐食性を持つ、パネライの時計に相応しい素晴らしいステンレスなのです。
ラジオミールS.L.C。パネライらしいシンプルな文字盤を更にシンプルに、時代を感じる丸いサファイアクリスタルのガラス、丸いワイヤーループとのすべてのバランスが抜群です。
インデックスの色は、復刻モデルと一目でわかるクラシカルなオレンジ色でアンティーク調のカーフ素材との相性が素晴らしいですし、ケースが大きい理由も先に述べたことで分かりましたね。

 

すべての作りに意味を持つ私の一番好きなこのモデル、是非一度みなさまにご覧いただきたいです。
ステンレスなのに重厚感があり、腕に乗せた時に心地よい重みを感じていただけるはずです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

銀座エバンス

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