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「天才時計師FPジュルヌ傑作 “サンティグラフ・スヴラン”」 6月28日

2016-06-28 11:00

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こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
梅雨ですね。突然の雨に備えて、みなさまお出掛けの際には傘をお持ちになってくださいね。

さて、本日はフランソワ-ポール・ジュルヌからサンティグラフ・スヴランをご紹介致します。

2007年発表の“サンティグラフ CENTIGRAPHE”とは、フランス語で“100”を意味し、サン(CENT)とクロノグラフ(CHRONOGRAPH)を組み合わせた造語です。
このモデルの誕生のきっかけは発表の15年程前で、とあるアメリカの友人からジュルヌ氏が超高速を計測できるクロノグラフはないかという話を受け、2005年頃にF1レーサーのミハエル・シューマッハへ特注モデルを納品に行った際にレースを見てアイデアが浮かんだそうです。
そしてジュルヌ氏がフェラーリのCEOであるジャン・トッド氏と出逢ったことで、このモデルが生まれました。(彼はトッド氏をサンティグラフ・スヴランの「ゴットファーザー」と呼びます)
このことをきっかけに、彼は超高速計測機能の付いた腕時計の開発に励みます。
ムーブメントは従来のクロノグラフ機構ではなく、ゼロから全て設計をし直すという今まで誰も考え付かなかった斬新な発想、それは構造や表示方法だけでなく、操作方法についても全く新しい画期的なアイデアでした。

このモデルは、1/100秒、20秒、10分という計測表示を3つ備えており、それぞれ経過時間を赤で、タキメーター(1kmを移動する際の平均時間を表す目盛りのこと)を黒の色で示しています。
理論上では時速36万km(1Kmを0.01秒で走ると想定した場合、1×100×60×60=360,000kmとなる)まで計測でき、人間が歩く平均時速6kmから、ロケットの速さの時速36,000kmを想定してつくられている、革命的な腕時計なんです。
10時位置の赤い針は一秒で一周、つまり光の速さのおよそ1/3000の計測が可能です。
2時位置は20秒で一周し、180~3600kmからまで、そして6時位置は10分で一周すなわち6~180kmまでを計測します。
例えば1kmを5分40秒で走った場合、平均時速は10.6kmという細かい数字がわかります。
このように複数のインダイアルで計測を分担することにより、経過時間を「分」から「100分の1秒」までを計測・表示することができるのです。


このような高速なものを計測する場合、従来通りのリューズの上下にプッシュボタンがあるのでは到底間に合いません。そこでジュルヌ氏はリューズ上にシーソータイプのスイッチを考案、これにより指一本で素早くスタートからリセットまで行うことができるようになりました。
この機構は懐中時計が使われていた時代に考案され、この伝統的な機構を採用している所が、ジュルヌ作品らしい点だと思います。

そして通常の時刻表示から独立してクロノグラフを作動させる機構は、上記シーソーボタン同様特許を取得しており、この機構によりクロノグラフ作動時に振り角への影響は殆どないとされています。
詳しくお伝えしますと、“グランソヌリ”の開発時に特許を取った香箱の動力を上下に配分する機構を応用し、クロノグラフの駆動力を取り出す方法を考案、
つまり香箱芯がクロノグラフを作動させ、香箱自体がムーブメントを動かすのです。
これにより、クロノグラフ作動時でも精度に影響を及ぼさない、まさに画期的な傑作それが“サンティグラフ・スヴラン”です。


いつ見ても惚れ惚れする美しいRGのキャリバーは手巻きで、パワーリザーブはクロノグラフを作動させないと80時間(作動させると24時間)です。
サイズは40mm、今までご紹介したモデルよりやや大きめですが、スポーティな印象のこのモデルにはぴったりのサイズだと思います。

サンティグラフ・スヴランの開発にあたり、様々な困難な問題が発生したそうですが、これらの発明はまさに時計界の革命と言えるでしょう。
是非一度お手に取ってじっくりその動きをご覧いただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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