「伝統と歴史を守り続けて:IWC ポルトギーゼ・オートマティック 7DAYS」2015年7月14日
2015-07-14 11:00
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こんにちは、エバンスの稲田です。
日差しの強い日が続きますね、みなさまお出掛けの際は帽子や日傘をお忘れなさらないよう
お気をつけくださいね。
本日はIWCの “ ポルトギーゼ・オートマティック 7DAYS ” のステンレスモデルが3色揃ったので、ご紹介致します。
ポルトギーゼは1939年、懐中時計をモチーフとしたスモールセコンドのモデルからはじまりました。
その時代はシンプルでクラシックな腕時計が多かったのです。
当時、あるポルトガル人からIWC社へ特別な腕時計の製作を依頼されたそうです。
ポルトギーゼの名の由来はそこからですね。
彼らは懐中時計のサイズと精度の腕時計を希望していたため、技術者達はその当時最も信頼性の高い
懐中時計用のムーブメントCal.89を選び、ポルトギーゼが完成しました。
1993年、IWCの創立125周年を記念し、ポルトギーゼが復刻されます。
1995年にはポルトギーゼ・ミニッツリピーターとラトラパントが発表され、そして2000年、
今回ご紹介する7DAYSの前身、“ポルトギーゼ・オートマティック2000”が発表されました。
2003年にはパーペチュアルカレンダー、翌年にはトゥールビヨン、2007年レギュレーター、
2010年コンプリケーションなどを経て、
今年2015年、ポルトギーゼ75周年記念モデル数本の発表と共に、“新・ポルトギーゼ 7DAYS”
が登場いたしました。
IWCが新たに開発したCal.52010自社製ムーブメント。
名機と言われるペラトン自動巻き機構に改良が加えられ、巻き上げ爪、ホイールには新たに
ブラックセラミックを、ローター軸受けには酸化ジルコニウムを採用しています。
ムーブメントの部品にハイテク素材を用いることは、時計業界において他に類を見ない新たな試みです。
また香箱が1つだったのが2つになり、7日間という長時間のパワーリザーブを可能にしています。
そして前身モデルに比べ自動巻きローターが薄く設計され、ローターにはめこまれた18Kの
プローブス・スカフージアメダルが小さくなったため、内部が更によく見えるようになりました。
ポルトギーゼの特徴ともいえる裏蓋全体のシースルーバックから、ルビーやブラックセラミックの部品、
地板の美しいペルラージュ装飾やコート・ド・ジュネーブ装飾の仕上げなど、細部までも鑑賞して
いただけます。
文字盤は1939年のオリジナルモデルから変わることのないアップライトのアラビア数字、
レイルウェイ目盛、リーフ針。
伝統と歴史を守り続けているIWCだからこそのデザインは、今もなお色褪せることなく私達を
魅了し続けています。
更にケースにも改良が施され、人間工学的に再設計されたラグが、細い腕の方にもフィットします。
手でゼンマイを巻いて“7”の目盛までゲージをためる、これがパワーリザーブ表示付き時計の醍醐味です。
完全に止まった時計をムーブ全体が見えるシースルーバックを見ながら少しずつリューズを巻いてみる、
すると、瞬く間にテンプが動き出す。
この瞬間、自分自身の手で時計に命を吹き込むような感覚がします。
是非一度、みなさまにも味わって頂きたいです。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。