“ 冒険者”の名を冠する探検家用プロフェッショナル・ウォッチ「エクスプローラーⅠ」。
世界初となるエベレスト登頂時の装備品としてオイスターパーペチュアルの特別モデルが携行され、その登頂時のデータや登山家からのフィードバックをもとに、エクスプローラーは1953年に誕生しました。
大きなメルセデスハンドや、3・6・9の視認性の良いアラビア・インデックス を用いたデザインは当初から変わることなく、長きにわたる伝統的な意匠を継承しています。
ロレックス エクスプローラーI Ref.114270の特徴
前モデル(Ref.14270)からは、デザイン上の変更はなく、2001年にムーブメントを変更 (Cal.3000 → Cal.3130) しマイナーチェンジが行われ、 リファレンスが6桁表示【Ref.114270】となりました。
素材バリエーションはステンレスのみ、そして文字盤もブラックのみの展開となっており、シンプルに時間を知るためのツールとして ロレックスの目指す堅牢性、そしてカレンダーまでも排除することで生み出される抜群の視認性を特徴としたモデルです。
デザインや機能的にもシンプルなエクスプローラーⅠは、他のスポーツモデルに比べ、リーズナブルといえる価格でしたが、 1997年に日本のドラマにてエクスプローラーⅠ(Ref.14270)が 着用されたことで爆発的人気にとなり、2001年に発表となったRef.114270も当初は品薄な状態が続きました。
約10年間の生産となったRef.114270ですが、マイナーチェンジは少なく、 2006年から文字盤外周のインナーリングにロゴとシリアル番号が刻印される、いわゆる「ルーレット」シリアルへ変更になっています。
なお、2009年頃(V番)の生産品では3・6・9のインデックスに白いラインの無い、メタルインデックスの“ブラックアウト”の存在が確認されていますが、流通数はごく僅かとなっています。
ロレックス エクスプローラーI Ref.114270のスペック
- 素材:ステンレス
- ケースサイズ:直径36mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3130 )
- 防水性能:100m
- 夜光素材:ルミノバ
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス エクスプローラーI Ref.114270の製造年
2001年(P番) ~ 2010年(ランダム品番) 【生産終了】
ロレックス エクスプローラーI Ref.114270のムーブメント
自動巻き-Cal.3130(ロレックス自社製ムーブメント)
搭載されるCal.3130は、2001年頃から生産されているロングセラームーブメントで、現在においても現行品のサブマリーナ・ノンデイト(Ref.114060)に搭載されています。
サブマリーナ・ノンデイトの前モデル(Ref.14060M)にも搭載されていた同ムーブメント。サブマリーナでは、2001年から2007年まではノンクロノメーター(後にクロノメーター化)でしたが、エクスプローラーⅠ(Ref.114270)では、当初よりクロノメーター仕様。後継機種のRef.214270では、より堅牢なCal.3132へ変更となっています。