オイスターケース、回転ベゼル、ねじ込み式リューズを搭載して「潜水艦」という意味を持つサブマリーナは、1953年に誕生し、ダイバーズウォッチの原点と呼ばれる存在となっています。
日常生活において必要十分な、300m=1000フィートという防水機構を搭載したダイバーウォッチ。「サブマリーナー」はモデルチェンジが幾度かのモデルチェンジがなされても、ほとんどデザインや意匠に変更は無く、如何に初代モデルの完成度が素晴らしい物だったかと実感出来ます。
ダイバーズウォッチとして完成されたデザインのサブマリーナ。プロフェッショナルウォッチとしての性能はもとより、抜群の視認性を誇ります。
ロレックス サブマリーナ Ref.14060の特徴
約30年ものロングセラーを続けたRef.5513の後継機として、1990年に誕生したノンデイト仕様のサブマリーナ Ref.14060。
クロノメーターの認定がされていないムーブメントが採用されていたため、デイト付きモデル(Ref.16610)の廉価版的な位置づけでしたが、日付表示がなく、ガラスに拡大レンズの無い端正でシンプルなデザインであり、価格面からも人気のモデルとなっていました。
前モデル(Ref.5513)から大きくモデルチェンジし、リファレンスは5桁に変更。特に防水性能の向上( 200m防水から300m防水へ) や、ドーム状のプラスチック風防から、フラットなサファイアガラスへと切り替わり、また両方向回転ベゼルから、ダイバーウォッチとして安全性を高める逆回転防止ベゼルへ変更するなど、より実用的な仕様になりました。
2000年にマイナーチェンジした後期モデルのRef.14060Mがありますが、Ref.14060とデザイン上の変更はほとんどなく2012年まで生産。2006年にはクロノメーターの認定がされています。
ロレックス サブマリーナ Ref.14060のスペック
- 素材:ステンレス
- ケースサイズ:直径40mm
- ムーブメント:自動巻き( Cal.3000 )
- 防水性能:300m
- 夜光素材:トリチウム → ルミノバ
- 風防素材:サファイアガラス
ロレックス サブマリーナ Ref.14060の製造年
1990年(E番)~2000年(P番) 【生産終了】
ロレックス サブマリーナ Ref.14060のムーブメント
ノンクロノメーター仕様のCal.3000を搭載。 クロノメーターの認定はされていませんが、 同時期のエクスプローラーⅠ(Ref.14270)においてもクロノメーター仕様のCal.3000を採用していることから、ポテンシャル高さが伺えます。
精度向上を目的にムーブメントをハイビート仕様の振動数に変更し、当時の次世代ムーブメントを搭載して誕生したRef.14060。その後2000年にムーブメントの改修がされ、Cal.3000はわずか10年と短命に終わりましたが、その後のCal.3130においても基本構造はほとんど変わらず、2006年にクロノメーター化し、2020年まで生産された完成度の高いムーブメントです。