2023年12月ロレックスの「国際サービス保証書」がリニューアル!新旧を比較
2023-12-25 11:00
エバンス オンラインショップ担当の大貫です。
先日、日本ロレックスへオーバーホールを依頼した時計が完了して戻ってきたところ、突如新型の『国際サービス保証書』が付属しておりましたので、早速ご紹介したいと思います。
どうやら2023年12月から新しい体制となったと様子で、公式サイトも変更されていました。
今回変更された「国際サービス保証書」が結構ハイテクな感じでしたのでレポートしたいと思います。所有感のある仕様で、さすがロレックスといったところです。
ロレックスの「国際サービス保証書」とは?
“サービスギャランティ”とも呼ばれており、オーバーホールを行った際に付属する「国際サービス保証書」。修理完了後、2年間の保証が付く修理時の保証書です。ガラスの交換やブレスレット修理、ベゼル交換といった部分的な修理には付属しませんので、オーバーホール保証書といった方が良いかもしれませんね。
日本だけでなく世界共通で発行される「国際サービス保証書」。各国で微妙な仕様の違いはありますが、ほぼ同じものとなります。
旧「国際サービス保証書」
まず、旧型の国際サービス保証書がこちら。
旧型では、説明が印字された二つ折りの白い台紙に挟み込まれたグリーンの紙に情報が記載されます。実物は印字した薄い紙をラミネートで挟んだものです。ラミネートも結構はがれやすいタイプ。
記載している情報は、【シリアル番号】【モデル番号(型番)】【修理完了日】【国番号(410=日本)】。
新型「国際サービス保証書」
2023年12月以降に発行される新型の「国際サービス保証」は、厚みのあるプラスチック製カード。現在の国際保証書と同じような質感で、高級感のある仕様。裏面にある王冠マークのモノグラムも印象的です。
カード自体に個別のシリアルなど記載はありません。裏面にQPコードがあり、当初ここから情報が確認できるかな?と思いましたが、こちらのQRコードは確認方法の案内ページへのリンクでした。
カード上では、QRコードの存在が大きく、紛らわしい感じです。
修理情報の確認は、カードに埋め込まれている非接触型のICチップを読み込むことで確認できます。NFCが使用されており、個人個人のスマートフォンで読み取ります。
新旧比較
このような感じで、高級感のある仕様となりました。ロレックスの修理価格も年々高騰していますので、そういった意味でも差別化が図られていますね。
情報の確認方法
確認は簡単。スマートフォンのカメラ側にカードを当てると「Webサイト NFCタグ」とタブが表示。タップすると専用のWEB上に情報が表示されます。
実際に行ってみたところ、読み込む際にコツがありましたが、スムーズに確認することができました。
ロレックス公式サイトにて動画での案内があります。動画ではスライドさせるようにカードを動かしていますが、背面に当てるようにするだけで読み込むことができます。
ロレックス ホームページ
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/rolex-service-card
また国際サービス保証カードと修理明細書とともに同封される説明書もあります。
注意点
確認の際にはスマートフォンが必須となり、使用するスマートフォンによっては確認することができません。
メーカーサイトでは、下記の様に案内しています。
*NFCが使用できるスマートフォンに限ります。
ロレックス公式サイトより
互換性のあるデバイスの例:
Apple iPhone 7 + iOS 13以降
Samsung Galaxy S3以降
Huawei P9以降
Xiaomi Mi3以降
Google Nexus 4, Pixel以降
HTC One以降
以下は実際に修理を行った時計に関する情報です。今回の修理内容としては、オーバーホールのほかに、リューズ交換や針交換、ガラス交換を行っていますが、 「実施されたサービス」という項目には“オーバーホール”のみが表示され、画面上では詳細は分かりません。
また、以前は『修理完了日』が記載されていましたが、新しい仕様では『修理保証の有効期限』が表示。保証期間中かどうかも同時に案内されています。
返送用の梱包材も変更
小売店向けかと思いますが、返送時の梱包資材も変更されていました。衝撃が加わりにくく、様々な時計やサイズ違いで使用できるよう、汎用性の高い梱包材となっています。
まとめ
ユーザーによっては、確認ができない仕様となっていますが、従来通り修理明細書も付属しますので、特段問題は無さそうです。
「国際サービス保証書」自体の内容は変わらず、確認の方法のみ変更されたようですが、できればオーバーホール以外の修理内容も確認できれば良かったと思います。
しかしながら、カードのデザインや質感は素晴らしく、高騰する修理金額に見合うサービスではないでしょうか。