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「ロレックス、もう一つの側面:チェリーニ デュアルタイム Ref.50525」11月6日2018年

2018-11-06 17:25

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ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
本日はロレックスのチェリーニ デュアルタイムをご紹介いたします。

1920年代に”ドクターズウォッチ”と呼ばれたプリンスから始まったチェリーニの歴史は長く、約一世紀に渡り時代を映し出すエレガントでユニークなデザインのドレスウォッチを作り続けてきました。今やロレックスの代名詞ともなった堅牢なオイスターとは異なり、チェリーニからはロレックスの時計作りもう一つの側面がみて取れます。
Ref.50525

今回ご紹介のデュアルタイムを含め現行品は全て、ケースはラウンドフォルム、そして自動巻ムーブメントが採用されています。従来のチェリーニでは手巻き、またはクォーツムーブメントを採用してきた事を考えると、自動巻ムーブメントに統一することで時計としての利便性、そして生産性の向上が図られているよう感じます。
なお、デュアルタイムの他には、時刻表示のみのシンプルなタイム、日付表示を加えたデイト、そして月齢表示のムーンフェイズと計4機種がラインナップされ、前述のムーブントに関して、タイムにはCal.3132が採用されています。これはエクスプローラーと同型のもので、デュアルタイムやデイトにおいても、その派生ムーブメントを採用している点は、ロレックスのベースムーブメントがいかに優れているかの証明でもあります。一方で、自動巻ムーブメントを採用することで、ケースは従来のチェリー二と比べ厚みが増し、決して薄型とは言えないボリュームがありますが、39mmと今日的なサイズのケース径が与えられた事でバランスは保たれ、その独特の丸みあるフォルムは新生チェリーニの印象をより強いものにしています。
続いてデュアルタイムの機能ですが、こちらはダイヤル6時位置の時分針を用いて二つ目の時刻を知る事ができます。また、午前と午後の判別は8と9の間にある小窓で行います。白に太陽の表示は日中、黒に月の表示は夜間の時間帯を示します。同じくロレックスのGMTマスターIIはGMT針を用いることで、24時間表示で二つ目の時刻を読み取りますが、デュアルタイムにおいては、より時刻の判別がしやすいよう小さな時分針が備えられています。
また、チェリーニを印象付ける意匠はいくつかありますが、やはり目を引く点はダイヤルに施されたギョウシェであると言えます。ダイヤル中央から放射状に施されたギョウシェは、緻密な装飾のフルーテッドベゼルへと繋がり、伸びやかな印象を与えてくれます。なお、ベゼルは外側のフルーテッド装飾と、内側のプレーンなポリッシュベゼルと異なる仕上げが施すことで、時計全体を引き締め、シンプルなラウンドケースにロレックスらしさを巧みに表現しています。

セールス面においてはオイスターが多数を占めるであろう事は想像に容易いですが、ロレックスがチェリーニにこれほどまでの完成度を求めた結果、今後はチェリーニを積極的に購入候補として捉える方も増えていくように感じます。現行のチェリーニが生み出された背景には、主にゴールドを用いたラウンドケースを好む中国市場の需要が少なからずあったと考えられますが、その結果、チェリーニは優れた外装デザイン、そして高い実用性その双方を獲得するに至りました。
ロレックスほど世界的に有名な時計メーカーは他にありませんが、それ故に手を出しづらく考えている方も多いともいます。しかしチェリーニに関して言えば、まだまだ一般的な認知度は高くなく、性能面においても防水性能が生活防水に止まる点を除いてはオイスターと遜色無いレベルに到達しています。そして、アンダー200万円でここまで内容の充実した時計は他に多くはなく、現在考えられる時計選びの最適解ではないでしょうか。

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