「伝統と革新の昇華:ゼニス クロノマスターオープン レトログラード」2016年7月26日
2016-07-26 13:47
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こんにちは銀座エバンスの福永です。
本日はゼニスのクロノマスターオープン レトログラードをご紹介いたします。
21世紀の幕開けと共にゼニスに新たなステージへと導いたクロノマスターオープン。従来のゼニスのイメージを覆したムーブメントを露出させた大胆なダイヤルデザインは躍進の一手となりました。2009年にはCEOがティエリー・ナタフ氏からジャン・フレデリック・デュフール氏へと代わる事で、ゼニス全体のデザインは従来のクラシカルな路線へと戻りますが、クロノマスターオープンで培われた技術は今でも随所に引き継がれています。
Ref.18.0240.4023/01.C495
今回ご紹介のモデルは日付表示をレトログラードで表示する複雑機構を搭載しています。また、カレンダーとパワーリザーブ表示にメタリックブラウンを配する事でダイヤルの印象を引き締め、このモデルならではの雰囲気を生み出しています。
世界的な好景気を背景に活気を帯びていた当時の時計業界において、今では装飾過多に感じられるデザインもそこかしこに溢れ、機能面でも視覚に訴えるインパクトのある物が求められていました。一方で贅沢な素材使い、そしてデザインの制約を振り切ったようなモデルも数多く生み出され、腕時計の新たな境地を切り開いた役割も大きかったと思います。ゼニスが生み出したクロノマスターオープンは時代に迎合したモデルであり、その後の牽引役とも言える存在でした。
ケースフォルムはクロノマスターならではのものであり、特徴的な滑らかな階段状の造型がピンクゴールドの質感と相まって、他には無い個性を感じさせてくれます。また、手首への装着感に優れた40mm径のケースでありながら前述のケースフォルム、ムーブメントの一部を露出させたダイヤル、美しく磨かれ機能を指し示す針の数々、それらが渾然一体となりサイズ以上の存在感を感じて頂けます。