エバンス オンラインショップ担当の大貫です。コロナウイルスが蔓延する中においても大人気のロレックス。一時期は値下がりもありましたが、既に価格はコロナ禍以前か、それ以上に高騰している状況です。 改めてロレックス需要の高さを感じますね。
基本的にどれを選んでも間違いないロレックス。しかしプロの目から見て、1本目にはお勧めしないモデルも存在します。もちろん “不人気” というわけではありませんので、ご安心ください。
よく見るお勧めスポーツモデルは・・・
1本目としては、下記のような【ステンレス素材の定番モデル】がオススメではないでしょうか。雑誌などでも良く紹介されています。
しかしながら、今回は『2本目としてならまだしも、1本目としてはお勧めしないロレックス』を選んでみました。あくまでも個人的なチョイスですので、ご了承ください。
1本目には“お勧めしない” ロレックスとは・・・
①ヨットマン向け「ヨットマスターⅡ」
まず1本目はレガッタ用ウォッチ「ヨットマスターⅡ」。ケースの幅が43mmと大型で厚みがあり、素材のバリエーションも豊富で、ベゼルに刻まれたモデル名もインパクトがあります。
ボリュームだけなら良いのですが、特徴としてヨットレース用のカウントダウン機能「レガッタクロノグラフ」を搭載している点です。デイトナの高性能クロノグラフムーブメントをベースにした「カウントダウン・タイマー」を備えており、ムーブメントと連動したベゼル(リングコマンドベゼル)で設定時間の調整が可能になっています。
ヨットレース向けの機能ではありますが、日常では使いにくく、比較的複雑な操作方法となります。その為、誤った操作方法で故障するリスクもありますので万人受けするモデルではありません。
もちろん高機能であり、レガッタ競技においては使い勝手も良いと思いますので、ヨットマンにはお勧めではないでしょうか。
②目を引く配色「エアキング」 Ref.116900
日付もなく、機能的にはシンプルなエアキングの「Ref.116900」。旧型はスタンダードなエントリーモデルとして人気のシリーズではありましたが、現行モデルでは“プロフェッショナルモデル”に類します。
ミルガウスと同様の耐磁性能を備えており、エクスプローラーⅠをも凌ぐ機能性を備えている一方、国内定価や実勢売価はエクスプローラーⅠ、ミルガウスよりもリーズナブルで、お得なモデルと言えます。
性能としては非常に魅力的ではあるものの、文字盤のデザインが独特。王冠マークのイエロー、「ROLEX」ロゴと秒針のグリーンが目を引く、ロレックスらしくないカラフルな文字盤となっています。また3・6・9の大きなアワーマーカーに加え、主張するミニッツスケール(分表示)など、いろいろと盛り込んだデザインで、むしろロレックスらしくない所が魅力です。
エアキングのバリエーションはこの1モデルのみ。素材や文字盤カラーの違いもありません。
③皆の憧れ「デイトナ」 Ref. 116500LN
定価の倍以上のプレミア価格で取引され、時計好きの憧れのモデルと言っても過言ではないロレックスの人気ナンバーワンモデル「デイトナ」。もちろんオールマイティに使える1本で、時計はコレさえあれば問題ありません。
しかし、逆に1本目にデイトナを購入してしまうと、他の時計への興味が薄れる可能性が大きく、例えるなら『運転免許取り立てで“メルセデスAMG GT” 』や、『初めてのパソコンが“Mac Pro”』、『新入社員の初出社で“ジョン ロブ”』といったイメージでしょうか。
個人的には 【時計人生が詰んでしまう1本】 だと思います。
ファースト・ロレックスを選ぶ際に・・
一生モノと言われるロレックス。 『時計』ですので、機能的なことはもちろん、アクセサリーとしての要素も重要です。 定期的にメンテナンスをすることで、末永く使用できますが、シーンや服装によって“合う”、“合わない”がありますので、時計自体の見た目やスペックだけでなく、着用時のイメージ、全体像を重視してみてください。
逆に上記のようなモデルや、不人気と言われるモデルに関しては、ロレックスでよく言われる 『他人とかぶる』 といったことも避けられますし、売れ筋・人気モデルに比べ、比較的リーズナブルで購入でき、場合によっては流通数が少ないことで、生産終了後など後々相場が上がる可能性も秘めています。
上記3点のロレックスを挙げましたが、あえて選ぶことも醍醐味ではないでしょうか。