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ロレックスの転換点、デイトジャストⅡとは何だったのか

2024-12-24 10:58

ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。

今回はデイトジャストⅡにスポットを当て、2000年代後半に誕生したデイトジャストⅡがいかなるモデルであったのか、また後継モデルに与えた影響、そしてデイトジャスト41との相違点について見ていきたいと思います。

デイトジャストⅡとは

最近ではあまり耳にする事がないデイトジャストⅡですが、一言で表すならばそれは過去に類を見ない大きなデイトジャスト、この41mmというケースサイズのデイトジャストは当時としては異例のサイズであり、発表当時の衝撃はなかなかのものであったと言えます。

デイトジャストⅡの商品展開については2009年にイエローゴールドロレゾールのRef.116333およびRef.116303、2012年にはステンレスのRef.116300、ホワイトゴールドロレゾールのRef.116334が発売され、後継モデルであるデイトジャスト41が発表された2016年、2017年にそれぞれ生産終了となっています。

デイトジャストⅡの特徴

デイトジャストⅡを語る上で最大の特徴は、何と言ってもその大きなケースであり、多くのプロフェッショナルモデルを上回る41㎜というサイズを持ちます。

また、デイトジャストⅡはサイズアップが図られただけではなく、拡大されたベゼルやインデックスのバランス、 技巧を凝らしたダイアルデザインなど、デイトジャストの新たな方向性を示すに十分なモデルであったとも言えます。

Ref.116333

ブレスレットに関しては屈強な印象をもつオイスターブレスレットのみが採用され、ロレックス強いてはデイトジャストの象徴的な存在であるジュビリーブレスレットが取り付けられる事はありませんでした。

この点については、デイトジャストⅡが誕生した時代背景として見られる時計の大型化やスポーティな雰囲気を求めた結果なのか、あるいは41mmと大きなケースを支えるに小さなコマが連結するジュビリーブレスレットでは構造上不利な面があったのか定かではありませんが、デイトジャストの新たな側面を浮かび上がらせたという点については、大きな意義があったのはではないでしょうか。

デイトジャスト41へ

デイトジャストⅡと入れ替わる形で登場したデイトジャスト41は、その名の通り41mm径のケースサイズと、一見するとデイトジャストⅡと類似するプロポーションを持っています。

しかしながらデイトジャストⅡで特徴的であった幅の広いベゼルは、従来のデイトジャスト同様のバランスに改められ、デイトジャスト36とデイトジャスト41はサイズによる好みで選択するよう選択肢が収束しました。

新しい扉を開いたデイトジャストⅡ

極めて高い実用性と優れた品質を持ち、業界を牽引するロレックスは、その完成された外装デザインにおいても抜きんでた存在といえます。

デイトジャストにおいても、高級時計としてあまりにも広く知られたデザインの一つであるが故、大きな変化を与えづらいモデルとも言えます。

保守的なイメージが定着したデイトジャストですが、それを新しい段階へ進める存在がデイトジャストⅡであったならば、2000~2010年代と腕時計の大型化が進む時代を追い風に、個々のディテールを肥大化させデコラティブな印象を与えるデザインは、時代に迎合する41mmというサイズを周知させるために必要であり、今日において大径のデイトジャストがこれほどまでに定着した、一つの転換点であったように感じられます。

大きな変革の中心にあったデイトジャストⅡ、後継のデイトジャスト41では見られない、あえて整ったバランスにアレンジを加えたインパクトあるデザインは、当時のロレックスが思い描く、少し先の未来の姿を見ているようであり興味深いモデルではないでしょうか。

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