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知ると楽しい『時計のパーツ』~ラグの形状・名称~

2024-12-30 11:00

こんにちは。いつもエバンスブログをご覧いただき、ありがとうございます。

2024年も残すところあと数日。。。皆様、年初に立てた目標は達成できましたでしょうか。まだの方、頑張ってください。ラストスパートです! また、もう既に2025年の抱負を思い浮かべ、新たな目標を立てている方もいらっしゃることでしょう。1年は本当にあっという間。一日一日を大切に、立てた目標を全てクリアできるよう、しっかり過ごしてゆきましょう。

さて「知ると楽しい!時計パーツ」シリーズ3回目、今回は『ラグ』についてご紹介したいと思います。人間で例えるなら、顔の骨格・輪郭みたいなもの。その形状により時計の印象が大きく変わります。

ラグとは…

時計のケース本体とベルト・ブレスレットを繋ぐための接合部を指し、ケースの12時側・6時側の上下についています。海外では『ホーン』または『アタッチメント』と呼ばれ、日本でも熟練の時計修理職人(技術者)は『足(あし)』と呼ぶ人も多くいます。

ラグの形状は大きく分けると4タイプ。『ケース切削型』『後付け溶接型』『ブレス一体型』『ラグ無し』になります。それぞれのタイプに様々なデザインがあります。さっそく見ていきましょう。

『ケース切削型』

本体ケースに合わせて切削するため、強度・堅牢性が高いのが特徴です。そのため実用モデルやスポーツモデルに多く採用されています。

【ロレックス】サブマリーナ
太め短く堅牢性に優れています

【IWC】 パイロットウォッチ マークXX
美しい曲線のラグ

【オメガ】 コンステレーション C
天才時計デザイナー ジェラルド・ジェンタ の「Cライン」

【エルメス】Hウォッチ
“ H ”の形状を活かした斬新なラグ

【カルティエ】タンクソロ
シンプルなストレート型

『後付け溶接型』

本体ケースに後からラグを取り付けたタイプ。ケースと製造工程が別になるため、デザインの自由度が高く、シンプルなものから個性的なものまで、多種多様に作られています。そのため、後付け型のラグには名称のついているものも多くあります。

【ブレゲ】 クラシック   
細く華奢なストレートラグ

【 ランゲ&ゾーネ 】 グランド・ランゲ1
伝統的なデザインのラグ

【ヴァシュロンコンスタンタン】
ヒストリーク コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955
カウ・ホ−ン(牛の角)ラグ

【ヴァシュロンコンスタンタン】アンティーク
スクロールラグ

【カルティエ】ディアボロ
デザイン性を持たせた個性的なラグ

【クロノスイス】 カイロス ルナ   
猫足ラグ

【IWC】 ダ・ヴィンチ パーペチュアルカレンダー ムーンフェイズ
可動式 の フレキシブルラグ

【パネライ】 ラジオミール トレ ジョルニ
ワイヤーループラグ

【オメガ】 デ・ビル プレステージ  デュードロップ
雫の形の単体ラグ

『ブレス一体型 』

ケースにラグの形状がなくフラットなタイプ。いわゆるラグジュアリースポーツ系にも多く採用されています。

【オーデマ・ピゲ】ロイヤルオーク

【ヴァシュロンコンスタンタン】 フィディアス GMT

【ウブロ】 ビッグバン インテグレーテッド キングゴールド


『ラグ無し』

時計本体とベルトを直接繋ぐタイプ。上品でシックな印象の時計、アンティークモデルによく見られます。

【カルティエ】ベニュワール


【フランク・ミュラー】 ヴァンガード

【パテック・フィリップ】ゴールデンエリプス

【パテックフィリップ】カラトラバ アンティーク

おわりに

いかがでしたでしょうか。何気なく見ていて気付いてなかった!なんてこともあったのではないでしょうか。ラグの形状が違うだけで、クラシカルにもスポーティーにも大きく印象が変わりますよね。

皆様のお好みはどのタイプですか。シーンに合わせて使い分け、タイプ違いで2本持ちというのも、なかなか良いですよ。1年頑張った自分にご褒美時計。新年を迎える前に気合のお守り時計など、腕時計を買う理由やタイミングも色々ですが、いつでも身に着けて行動を共にできる腕時計は、皆様の良きパートナーになると思います。

ぜひ最良のパートナーを探しに銀座エバンスにお越しください。

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