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PAM00505~ブラックシール~

2024-09-03 11:00

エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。

今年は突発的な雷雨が多いように感じます。軽く落雷について調べてみたところ、今年度は関東地方に限り2023年までの10年間平均よりも1.5倍も多く発生しているとの調査報告があるそうです。

東京都においては何と4倍も落雷の発生率が多くなっているだとか。9月も大気不安定な状況が続くそうなので皆様くれぐれもご注意ください。

さて、それでは今回はパネライからラジオミール コンポジット ブラックシールのご紹介をさせて頂きます。

Ref.PAM00505

現在では生産終了品のモデルであり、中古市場でも数少ない内の一本であります。

このブログを通して魅力をお伝えできればと思いますので、最後までお読み頂ければ幸いです。

パネライとは

イタリアの誇る名門時計ブランドと言えばパネライの名が挙がるでしょう。デカ厚時計の代名詞として知られ、海外をはじめ日本国内においても高い人気を誇る腕時計ブランドです。

様々な腕時計ブランドがある中でも、パネライの時計は独特なフォルムで他とは一線を画すデザインであると言えます。

創業者のジョバンニ・パネライがフィレンツェのグラツィエ橋にて創業した時計販売店から歴史は始まります。販売店及び工房を持ち、同時にイタリア初の時計学校としての顔も併せ持っていました。

当時から時計の販売や修理、精密機器の製作までも行い、 フィレンツェ市内を転々としながら規模を拡大していきます。

第一次世界大戦を迎えようとしている1910年代頃になるとイタリア海軍と国鉄の時計納入業者となり、1916年には強力に自発光する夜光塗料「ラジオミール」の特許を取得します。

その後イタリア海軍からミッションウォッチの製作を依頼され、1938年に現在のラジオミールのルーツになるモデルを納入しました。

長らく軍事機密としてその歴史は謎に包まれていましたが、役割を終えた1993年になると民間向けに時計の製造を始め、瞬く間に人気となり、デカ厚ブームの火付け役となったことは有名です。

現在の現行品ラインナップは「ルミノール」「ラジオミール」「ルミノール ドゥエ」「サブマーシブル」 からなる、4つのシリーズから構成されています。

最もパネライのイメージとして定着しているモデルがルミノールとなり、大きなリューズガードが特徴的です。パッと一目でそれと分かるデザインは存在感に溢れ、見る者を魅了させます。

ミリタリーで無骨なデザインでありながら、スッと腕に馴染むのはパネライならではと言え、多くのファンを持つブランドです。

ラジオミール ブラックシール

パネライと言えば長らくルミノールとラジオミールの二大モデルが看板時計として活躍してきました。今でこそコレクションは拡充され、ルミノールドゥエとサブマーシブルが加わりましたが、パネライのイメージと言えばまだまだルミノールとラジオミールの印象が強い事でしょう。

なかでもラジオミールにおいては元祖ダイバーズウォッチとして誕生し、ルミノールよりも長い歴史があります。

第二次世界大戦時にイタリア海軍が特殊潜水部隊に着用させる為の時計をパネライへ要請したことで開発され、誕生しました。

モデル名のラジオミールとは発光塗料の名前が由来となっています。1898年にキュリー夫妻によって発見された、「ラジウム」をベースとした粉末の塗料をラジオミールと名付け、同モデルの名称として名付けたのです。

そして今回ご紹介のPAM00505のモデル名に付いている「ブラックシール」ですが、これは「黒アザラシ」の意味を持ちます。

イタリア海軍特殊部隊である低速魚雷部隊の愛称でもあり、低速魚雷艇に跨った隊員が黒いアザラシに見えた事から名付けられたそうです。

Ref.PAM00505

渋いブラウンカラーが特徴のラジオミールケースを使用したPAM00505。素材にはパネライのオリジナルである「コンポジット」を採用しています。

コンポジットとはアルミニウムに電気化学処理を施し、表面をセラミック化させることで、硬さと軽さを備えた複合素材です。

アッチャイオやゴールド、チタンなどとは違った雰囲気や質感を持ち、光の当たり具合によってはブラックにも見えます。

文字盤はパネライならではのサンドイッチ文字盤(二重構造)となっており、夜光の色はヴィンテージ調となっています。

Ref.PAM00505

ブラウンのカーフベルトとの相性がよく、全体的にクラシカルな印象ですね。

シースルーバックから見えるムーブメントにはキャリバーP.9000を搭載しており、こちらは振動錘が両方向に回転して2つの香箱を巻き上げることにより、72時間のパワーリザーブを誇っています。

裏側のサファイアガラスはムーブメントがグレーに見えるように加工されており、工夫された仕様となっています。

着用イメージはこちら。

ケースサイズは45mmあり、存在感は抜群です。軽量素材のコンポジットなので見た目に反して軽い着け心地となりそうです。

自動巻きで3日間のパワーリザーブを確保していますので実用性も抜群ですね。

オリジナル素材であるコンポジットを使用し、ケースはチョコレートのようなブラウンカラー。 多くのパネライ人気モデルがある中で、特徴のあるモデルの一つと言えるでしょう。

パネライの原点と言えるラジオミールに、イタリア海軍の英雄であるブラックシールの名を冠したモデルは特別感があるのではないでしょうか。

まとめ

特殊素材であるコンポジットを採用し、クールな外観にヴィンテージの意匠を組み合わせた一本です。

ルミノールの特徴であるリューズガードがどうしても気になる方や、パネライの歴史、意匠を感じたい方にはラジオミール ブラックシールがおすすめとなります。

他ブランドとは少し変わった時計をお探しの方はいかがでしょうか。

この機会にお試し頂きたい一本です。

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