ミニマリズムな美の表現 ヴァシュロン・コンスタンタン “パトリモニー”
2024-05-14 11:30
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今年はGW直前から20℃を超える日が多くなり、毎年衣替えってこの時期だったかな…と疑問を感じながら、そして衣替えと言えば…端午の節句で飾った兜を片付ける問題^^; 子どもが何歳まで飾るかや、いつ片付けるかを迷走中なのですが、今年はとにかく5月中は飾っておこうと勝手に決め少し気持ちが楽になり、ゆっくり片付けることに決めました♪ 皆様もマイルールはほどほどに笑
さて!今回ピックアップするのは世界三大時計ブランド、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンプルなのにラグジュアリー感溢れる、「パトリモニー」です。
ヴァシュロン・コンスタンタン
1755年に創業されたヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近くも一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニファクチュールです。
24歳にして既に熟練の技術を有していた時計職人、ジャン=マルク・ヴァシュロンが、今や時計産業の聖地と呼ばれるスイスのジュネーブに時計製造工房を設立したことからはじまります。
パテック フィリップ、オーデマ ピゲとならび、世界三大時計ブランドとして時計界の最高峰に君臨するヴァシュロン・コンスタンタン。極めてシンプルでありながら格式高いドレスウォッチからラグジュアリースポーツウォッチまで、その卓越した技術力を基に誕生したタイムピースの数々はそのどれもが高貴で美しいものばかりです。ブランドのアイコンでもある、「マルタ十字」に思いを込めた芸術品とも呼べる作品の数々は、世界中の時計愛好家から高く評価されています。
もともと日本では“バセロン・コンスタンチン”という表記・呼び方でなじみのあったブランドでしたが、1996年に現リシュモングループに入ると同時に“ヴァシュロン・コンスタンタン”への呼び名へと変わっていきました。
ヴァシュロン・コンスタンタンは世界三大時計の中でも特に伝統と歴史を重んじるブランドで、その代表モデルとしては「パトリモニー」「トラディショナル」「フィフティシックス」「オーバーシーズ」「ヒストリーク」などがあります。
マルタ十字 エンブレム
ヴァシュロン・コンスタンタンのロゴにマルタ十字が採用された理由は、当時の時計のムーブメントに見られる小さな部品がマルタ十字に似ていたことにちなんでいると言われています。
このマルタ十字は1880年ごろに商標登録され今日のブランドロゴにも用いられ、ダイヤルやリュウズ、バックルやブレスレットのデザインのアクセントとなっています。
パトリモニー
パトリモニーはヴァシュロン・コンスタンタンを代表するシリーズの一つで、機械式時計の最盛期である1950年代の時計をオマージュするように生まれました。当時はシンプルでエレガントなドレスウォッチが主流で、余分な装飾等を省いたミニマリズムが美徳とされていました。「Less is More」といった考え方が時計にも影響を与えたとされています。
緩やかなカーブがかかった文字盤のシンプルなバーインデックスと細身のペンシル針はアイコン的なデザインで、すべてのパトリモニーに共通しています。
パトリモニーは270年に迫る歴史を誇る、伝統と歴史を色濃く受け継いだ、その名も「遺産」を象徴したコレクションです。一切の無駄を排除したシンプルなのに調和のとれたプロポーションが魅力です。
シンプルさを追求したオーセンティックなデザインで、遠い過去から存在するコレクションであるかのようなのですが、発表は意外にも2004年と新しく、伝統的なスタイルと最新技術が合わさったヴァシュロンらしいモデルなのです。シンプルを極めた先には2針に行き着くことを、パトリモニーの美しさが実証しています。
まとめ
ヴァシュロン・コンスタンタンの工房のひとつである “ レ・キャビノティエ ”ではオーダーメイドの時計製作として「最も複雑な時計」の開発、製造とともに工芸的な美しさを備えたモデルが作られています。
そしてそこでは2024年4月に発表された、63もの複雑機能を搭載した史上最も複雑な時計が製作され、話題となりました。そんな「最も複雑な時計」の製作を手掛けるメーカーの、究極にシンプルな時計、ミニマリズムを追求したデザインが芸術的な美を表現するパトリモニー 。
初めてのビジネスウォッチにも、一生ものとしてのドレスウォッチにも、シンプルながらこだわりが詰まったパトリモニーは、真の上品さを求める方に愛されるコレクションとしての地位を築いています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。