一つの時計と向き合ってみる【ピアジェ ポロスケルトン】
2023-09-26 11:26
ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
本日はピアジェのポロ スケルトンをご紹介いたします。
ピアジェにと言えば高級時計には欠かせない薄型ムーブメントの設計製造に長けたマニュファクチュールとして、そして高い芸術性を備えたハイエンドジュエラーとして二つの顔持つスイス屈指のブランドとして知られています。
ポロの誕生とその軌跡
ピアジェにおけるスポーティウォッチとして位置づけられるポロですが、外装面はドレスウォッチを得意とする同社ならではのスリムなケースを持ち、サテンとポリッシュを織り交ぜた繊細な仕上げがらは、上品さを感じられるものとなっています。
またポロの誕生は1979年まで遡る歴史あるモデルであり、その誕生の背景には1972年にオーデマピゲがステンレスをケース素材に用いたラグジュアリースポーツの祖とされるロイヤルオークを世に送り出したことがあげられますが、ポロに関しては時代に合わせたディテールを柔軟に取り入れたトレンド感と、伝統的なフォルムの融合をもって、いつの時代もラグジュアリースポーツのジャンルにおいて一定の人気を博してきました。
現在のポロのラインナップは、最もベーシックなデイト、スポーティな印象を高めたクロノグラフ、高い技術力の証明でもあるパーペチュアルカレンダー、そして独創的なスケルトンに大別されます。
ポロ スケルトンとは
スケルトンに関しては見た目のインパクトもさることながら、細部にわたり見るべき点が多いモデルであると言えます。
まず第一にケースの厚みは僅か6.5mmと極めて薄く、ブレスレットとの一体感からくる着け心地の良さは、他では味わえない設計となっています。
ベーシックなデイトモデルの厚みに関しても9.4mmと比較的薄く作られていますが、センターローター採用の自動巻ムーブメント搭載という事もあり、スケルトンほどのスリムさをのぞむことが出来ません。
スケルトンに搭載される自動巻きキャリバー1200S1は、マイクロローターを採用することで厚みは僅か2.4mmに抑えられています。
CVD加工によりピアジェブルーに染め上げられた地板と受けには精緻なサテン仕上、そして薄くシャープな印象を損なわず効果的に施された面取りは、古典的になりすぎずモダンな雰囲気を漂わせ、機械自体が時計のダイアルデザインとしてとして成立する美しさを備えています。
トレンドを反映、インターチェンジャブルシステム
今日の高級時計のトレンドの一つとして、ユーザー自身でブレスレットやストラップを簡易的に行える構造があげられますが、ポロ スケルトンに関してもブレスレットから付属のアリゲーターベルトに簡単に交換することが出来ます。
手にして分かる、その質感
ピアジェ ポロ スケルトンは驚異的な薄型設計、十二分に鑑賞に値するムーブメントの仕上げ、そして時計の印象を変えることが出来るインターチェンジャブルシステムと、現代のラグジュアリースポーツウォッチに相応しい資質を備えています。
しかし、それ以上に手にした時に感じられる質感の高さが”高級時計とはこうあるべき”といった、伝統的な価値観を静かに感じされてくれる点に大きな魅力を見出す事か出来るはずです。
是非、お手に取ってその質感の高さをお確かめください。