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ニバダ・グレンヒェン「デプスマチック」

2023-06-27 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日はエバンス初入荷”ニバダ・グレンヒェン”から、”デプスマチック”のご紹介です。

ニバダ・グレンヒェンとは①

1879年、今から144年もの前にスイスの「グレンヒェン」(スイスのバーゼルとベルンの間の街。グレンヘンという表記もある。米国では”クロトン”とも呼ばれていた)で”ヤコブ・シュナイダー”によって創設された老舗メゾンです。

1930年頃に自動巻き機構を開発・製造、同社を有名にしたのは、1950年代に発表した「アンタークティック」で、その名の通り南極探検のミッションに採用されたりと、業界内で知名度が上がり始めました。その後1963年には名作と名高い200m防水クロノグラフ「クロノマスター」を発表、現在復刻盤が出ているのですが、年齢問わず人気の高いモデルです。

その他「アビエーター」「シーダイバー」というコレクションも発売しており、1964年、本日ご紹介する「デプスマチック」を発表、水深計を備えた初のダイバーズウォッチは大きな話題を呼びました。その一年後の1965年には1000mもの防水を持つモデル「デプスマスター」が発表され、現代風にアレンジされて復刻されたモデルのお話はまたのちほど。

ニバダ・グレンヒェンとは②

1980年代に入り、”クォーツショック”(※クォーツショックとは、日本のセイコー製のクォーツウォッチが爆発的な人気を博し、安価で大量生産を始めた途端、世界中にあっと言う間に広まりました。すると1970年に1600社以上あったスイスの機械式時計メーカーが1980年代中頃には三分の一に減り、それによって失業者の数も大激増、更に悲劇は続き、同時期に起きたオイルショック、スイスフランの高騰で材料と人件費も莫大に釣り上がり、様々な企業、特に時計製造に関するメーカーが次々と廃業に追い込まれてしまったのです。これが”クォーツショック”です。※以前の私のブログ記事「海の護り人 ”ユリス・ナルダン”(2)歴史と作品編」より引用 )により一度時計業界から撤退を余儀なくされます。

そして2018年、”ギョーム・ラディトとレミ・シャンブル”の二名により、先述した「クロノマスター」と「アンタークティック」というニバダを象徴する2モデルとの発表と共に復活を果たしたのです。

ニバダ・グレンヒェンの特長

復活に伴い、主力として発表した「クロノマスター・アビエイター・シータイマー」と、「アンタークティック」ですが、特にクロノマスターはオリジナルを忠実に再現しており、同社の象徴的なモデルとして専門家からの評価も高いモデルです。ヴィンテージ時計の特徴である二つ目のツーレジスタークロノグラフは、目玉を小さくすることにより控えめな印象になり、小さな数字がたくさん入っているのにゴチャゴチャ感がないデザインです。通常のストップウォッチの他、タキメーター、ヨットタイマーなど、ニバダ・グレンヒェンのクロノマスターは、1963年当時考えられる複雑機能を全部詰め込んだ、ロマン溢れる時計です。

復刻のアンタークティックは、オリジナルより少し直径が大きく、新しく登場した「スーパーアンタークティック」はまるでロレックスのオールドエクスプローラーRef.1016を彷彿とさせるデザインのものもあり、ヴィンテージ好きの愛好家にはたまらない一本です。

何より特筆すべきは、その価格です。動力や搭載している機能によって変わるのですが、現代に復活したニバダ・グレンヒェンの腕時計は、なんと、10~30万円の間で買えるのです。有名になり始めた頃のパネライを思い出しますよね。
これから少しずつ登場する新作にも注目したいですね。

デプスマチックとは

1964年に発表された、水深計を備えた同社初のダイバーズウォッチです。「デプス」は、”深度”の意味があり、機械式という意味の「オートマチック」を合わせた造語で、とても印象に残るモデル名ですよね。

いろいろと調べてみた結果、ニバダのデプスマチックを取り扱っているお店は国内には見当たらず、海外で発見しましたが、60年程の時が経過しているため、経年劣化をしており、ここエバンスに置いてある個体のコンディションがいかに素晴らしいかを実感できました。

アンティークウォッチのため、現在は防水性能は期待できないので水深計の動きを見ることはできませんが、生産本数が極端に少なく、非常に稀少なモデルなのです。

ちなみに1965年に登場した「デプスマスター」は、昨年2022年に”パックマン”コラボモデルの復刻盤が出て話題になったので、ご存知の方もいるかもしれません。デプスマスターはその風貌(まるでパネライのサブマーシブル)から”ミニパネライ”のペットネームが付いていて初代のインデックスのいくつかがパックマンのようなユニークな形をしており、復刻版は現代風にアレンジされ再現していてとても可愛らしいモデルに仕上がっています。
デプスマチックの復刻版もそのうち登場するかもしれません。楽しみですね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
復活をして間もないブランドなので、あまり知らなかった方もいらっしゃるとは思いますが、この記事をご覧になって気になられた方は是非、お店で実物をご覧になっていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ちしております。

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