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PANERAI~2つのPAM01312~

2022-12-20 11:00

エバンスブログをご覧の皆様こんにちは。今年も早いもので残り僅かとなりましたね。皆様はどのような一年でしたでしょうか。

寒さもどんどん厳しくなってまいりますので、くれぐれもご自愛ください。

今回はパネライの時計をご紹介をさせて頂きたいと思います。パネライは屈強な見た目と、シンプルなフェイスで特に男性人気の多いブランドとして知られています。近年ではレディースモデルも拡充しており、男女問わず幅広い層から人気を博していますね。

Ref.PAM01312

そんなパネライの中から特に人気のモデルであるPAM01312のマイナーチェンジ前と後で2本揃いましたのでご覧頂ければ幸いです。

①パネライについて

パネライと言えば皆様ご存じの通り、デカ厚ブームの先駆者的時計メーカーですね。元々は時計販売店から始まり、同時にイタリア初の時計学校としての顔もありました。イタリア海軍への時計納入業者であったことも有名ですね。

数々の軍用時計を送り出したパネライですが、 意外にもその歴史は多くの謎に包まれています。なぜなら、1966年にフィレンツェ市街を呑み込む大洪水が発生し関連資料の大半が失われた為です。こうした背景もあり、ミステリアスな部分も魅力の一つであると考えます。

肝心のパネライの腕時計についてですが、真っ先に浮かぶモデルがルミノールという方も多いのではないでしょうか。独特なクッションケースに大ぶりなリューズガード。非常に特徴的な見た目をしており印象に残ります。

ルミノールシリーズは秒針の無い「ルミノール ベース」や、9時位置に秒針の付いている「ルミノール マリーナ」と種類が分かれます。よりシンプルなフェイスの時計が良ければベースを、時計が動いていることをしっかりと確認したい場合はマリーナを、という風に好みで選べるのも楽しいですね。

現在では「ルミノール」を含め、「ラジオミール」「ルミノールドゥエ」「サブマーシブル」といった4つのシリーズからなるコレクションがラインナップされており、様々な好みに合わせた商品展開となっています。

②ルミノール マリーナ 1950

今回こちらのブログでご紹介するのは、パネライのハイエンドモデルとして位置づけられている「ルミノール 1950」ケース仕様モデルです。

ルミノール1950ケースとは、その名の通り1950年代に製造された時計をモチーフとしており、ラジオミールの丸みを継承したモデルとなります。

ここで「ルミノール」と「ルミノール1950」の違いを見ていきましょう。

左ルミノール1950 右ルミノール

ルミノール1950は9時側から見るとすり鉢型のカーブを描く形状の立体感のあるケースが印象的です。一方で通常のルミノールはというと、一つのステンレスの塊をくり抜いたようなシンプルなケース加工です。クッションケースの名にふさわしいような形状をしています。

また、リューズガードにも違いが見られます。ルミノール1950はやや丸みを帯びたデザインで、ルミノールは直線的な印象が強いです。

下の画像で見てみると、リューズがルミノールの方が大きく縦長なのに対して、ルミノール1950の方が若干小振りかつ、少し膨らみのある円盤形であることが確認できます。

左ルミノール1950 右ルミノール

リューズガードのReg.T.M.の刻印はパネライのリューズガードが特許を取得していることを意味しており、特別な刻印となります。

こうして比べてみると、どちらも屈強な時計という印象ですが、より高級感を持たせた作りと言えるのが「ルミノール1950」でしょう。

共に良さがありますので、ぜひ見比べて違いを確かめてみていただきたいですね。

③不動のNO.1~PAM01312~

パネライの中でもフラッグシップモデルであるRef.PAM01312はなぜ大人気モデルにまで上り詰めたのでしょうか。それはパネライの腕時計ならではの要素を盛り込んだモデルだからではないかと考えます。

パネライの定番サイズである44mmのクッションケース。これに大ぶりなリューズガードを備え、文字盤はサンドイッチ文字盤の二重構造です。

Ref.PAM01312

視認性抜群の文字盤に高い防水性を兼ね備え、カレンダー機能も持ち合わせている為、実用性抜群です。

9時位置には鮮やかなパネライブルーのスモールセコンドが配されます。夏にはラバーベルトを装着しアクティブに動き回るのも良いでしょう。それ以外の季節にはお好みの革ストラップを着用してみるのも楽しいですね。

ストラップ交換は工具が付いている為、ご自身でのお取替えが可能な点も便利です。

パネライならではのデザインが凝縮されたモデルであり、魅力が沢山詰まっていますね。まさに定番モデルと言えるでしょう。

④PAM01312 仕様違い

それではPAM01312のマイナーチェンジ前後の2点を見ていきたいと思います。2016年にPAM00312の後継機として登場した型番で、2020年に現在の仕様となりました。

もちろん共に形状は言うまでもなく同じです。搭載するキャリバーも同じ。違うのはインデックスの夜光部分ですね。

マイナーチェンジ前のPAM01312は夜光がベージュ色をしており、クラシックな印象です。現行のモデルですと、夜光はグリーンとなっておりスポーティーな印象でしょうか。

左マイナーチェンジ前 右マイナーチェンジ後

同じフェイスでも、夜光の色が違うだけで印象は違うものになりますね。横に並べてみると雰囲気が分かります。

また、マイナーチェンジ前はシースルーバック仕様で大きめのローターが顔を覗かせます。対して現行はソリッドバック仕様となります。


パネライのシースルーバック仕様は機械の美しさというよりはダイナミックさで勝負しているような印象でしょうか。

前型モデルのPAM00312からムーブメント変更(P.9000→P.9010)をしたことで、ケースの厚みも薄くなり着用感が増しております。

人気モデルの為、入荷してきてすぐに販売済みとなってしまうことも多いモデルです。気になる方は、ぜひ店頭にてご覧ください。

⑤まとめ

いかがでしたでしょうか。型番号の同じモデルでも違いが見られ面白いですね。皆様はどちらがお好みでしたでしょうか。ヴィンテージ調でクラシックなモデルか、または現行のスポーティーな見た目の一本か、選ぶのも楽しいですね。

パネライの特徴を詰め込んだモデルですので初めてパネライを選ぶ方も、これまで検討してきた方にも共に満足いただけるモデルではないでしょうか。

ブログ掲載時の現在では2本共に販売済みとなってしまいましたが、今後の時計選びのご参考になれば幸いです。

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