エバンスブログ

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リシャールミル「RM61-01 ヨハン・ブレイク」

2022-03-29 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日はリシャールミルから、伝説のスプリンター「ヨハン・ブレイク」のご紹介です。

リシャールミルとは

今や業界を問わず、知らない人はいないと言っても過言ではないほど、知名度が高まっているリシャールミル。2001年に僅か17本という限定トゥールビヨンモデルRM001を発表、そしてこれまで世界的に有名な俳優・女優・スポーツ選手などとパートナーシップを結び、彼らのための限定モデルを数々製作してきました。

まさかの1000万円以上の値付けがされた第一作目を見て、時計業界に大激震が起こったというのは言うまでもありません。しかし、一切の妥協のない今までに類を見ないデザインと設計の腕時計、そしてリシャールミルという人物の情熱に強く惹かれた時計愛好家たちが瞬く間に顧客となったのです。

2022年現在、レディースにも力を入れていて80種類ものモデルを製作、そのどれもが少数生産です。億単位の金額が付くモデルを、それでも欲しいと願う熱心な愛好家もいる、そんなブランドは世界中どこを探してもみつかりません。

創業当初から変わらないリシャールミル氏の理念、それは、革新的な最先端テクノロジー・強烈でアーティスティクで建設的な世界観・堅牢かつ使いやすく極めて洗練された時計、これらを大切に、ひとつひとつをいろいろなサプライヤーや技術者による緻密な手作業による時計づくりを創業当初から現在もなお、行っています。
いろいろな人達の想いが詰まった腕時計、それがリシャールミルなのです。

ヨハン・ブレイクとは

”ウサイン・ボルト”。この名前を聞いただけで、どんな人物かが分かる世界のスーパースター。なんと身長196cm、ジャマイカ出身の現在は36歳。彼がなぜこんなにも有名なのかというと、2009年のベルリン男子陸上世界選手権でまさかの「100mを9.58秒」で駆け抜けたという世界新記録を樹立、“人類史上最速のスプリンター”として未だこの驚異的な記録を破った者は現れておりません。その稲妻のような走りから、“ライトニング・ボルト”という愛称で呼ばれるようになり、天に向かって弓矢を射るライトニング・ボルトポーズを、当時、世界中の大人・子供が真似をしたものです。

そして人類史上二番目に速い男、彼こそが今回ご紹介するリシャール・ミルが惚れ込んだ、ボルトと同じジャマイカ出身の”ヨハン・ブレイク”、その人です。ジャマイカ出身、現在33歳の彼は、2011年韓国で行われた世界陸上競技選手権大会で「100mを9.92秒」という記録を残し、ウサイン・ボルトに次ぐ「地球上で2番目に速い男」として一躍有名になりました。

翌2012年のロンドンオリンピック代表選考会である、ジャマイカ選手権の男子100m・200m共にボルトを抑えて優勝、決勝では惜しくも銀メダルでしたが、その後の男子4×100mリレーでは、「36秒84」という世界新記録で歴史を塗り替えました。 

10代で「100m10秒の壁」を突破、そして史上最年少の21歳の時に金メダルを獲得、人類史上二番目の最速の男であることを受け入れ、糧にしている彼の言動には心動かされます。ボルトのトレーニングパートナー、そしてライバルであり友人であるとかつて語っていたブレイクは、常人の何倍、何十倍もの鍛錬を長年重ね、成功を手にしました。2017年に引退したボルトの後継者と目されているブレイク。怪我などのため金メダルはその後手に入れていませんが、私自身、リシャール・ミルのおかげでこの選手を知ることができましたし、今後も応援したい選手の一人です。

ヨハン・ブレイク氏は、大変心の広い人物で「YBアフレイド」というジャマイカの恵まれない子供たちへの支援をする慈善団体を持っており、自身の収入のほとんどを、財団への寄付に費やしているそうです。こんなスポーツ選手を他に知らないと、リシャールミル氏は大変感銘を受け、彼の名を冠した特別モデルを製作することに決めたのです。

2013年から2020年まで数種類のモデルが存在しており、2020年に登場した”RM61-01 アルティメッドエディション”はその名の通り、究極の一本です。カーボンTPTとホワイトクォーツカーボンTPTという特殊な素材を何層にも重ねて構成されたケースは、白と黒の模様が大変美しく、私自身実際に手に取って見たがない程、稀少なモデルです。アルティメッドには実はもうひとつ最後という意味があり、この白黒ヨハン・ブレイクがこのシリーズの締めくくりとされています。今後新作が発表されるかもという淡い期待を持ちながら、ゆっくりその時を待ちたいと思います。

RM59-01

リシャールミルとヨハン・ブレイクとのパートナーシップは、2013年にはじまりました。彼と世界中のスプリンターのために設計・製作された「RM59-01」はその数僅か50本限定で、今では歴史的モデルとして、一目見たら忘れられないコレクター垂涎激レアアイテムです。(上写真)手巻きのトゥールビヨン搭載で、なにより特筆すべきはアシンメトリー(左右非対称)のフォルムと、色使いです。このデザインは、ヨハン・ブレイク自身の個性と、予想を超えたこれまでにない革新的なもので、目の覚めるような鮮やかな黄色と緑のカラーリングはブレイクの愛してやまない国、ジャマイカの国旗へのトリビュートです。

人間工学(人間が効率的かつ自然な状態で動けるよう、設計されたもの)に基づいたデザイン、空気力学をも考慮された特別なキャリバーで、一際目を惹くのはそのカラーリングもさることながら、大胆にムーブメント上に配された四本のブリッジです。材質も特別仕様で、アルミニウム・マグネシウム・シリコン・鉛から成る合金「PB109アンチコロダルアルミニウム」を採用、ケースは”カーボンナノチューブ”という軽くて固い素材を使用しており、地板はグレード5チタン、インナーベゼルはアルミニウム製です。

この”RM59-01”がヨハン・ブレイクモデルの初代であり、このモデルから派生したのが今回ご紹介する、次のチャプターのRM61-01です。RM59-01は今現時点でどこを探しても売っていない、まさに「伝説」なのです。

RM61-01

RM59-01から派生したRM61-01は何種類か存在するのですが、今回ご紹介するのはすべてが黒で統一された、一番使いやすいヨハン・ブレイクモデルです。

パワーリザーブは前作の48時間から55時間まで延び、特筆すべきは5,000G以上の衝撃に耐えるムーブメントとケースに進化したところです・・・!(Gとは重力の加速度のこと・・・ スカイダイビングで1G、世界最速のジェットコースターが5.5G、レッドブル・エアレースで10G 。ちなみにRM35-02(ラファエル・ナダル)のケースは200Gの耐衝撃、5,000Gまで耐えることができるのは、ロレックスディープシーです)

RM61-01のベゼルと裏蓋は、イットリウムという材質で安定させたジルコニア95%の「TZPブラックセラミック」を新たに採用。この特別製のセラミックは、低密度で耐衝撃性・耐傷性に優れ、熱伝導性が極めて低く、非常に軽いカーボン製のミドルケースを挟み込んでおり、腕に乗せた瞬間、その重厚そうな見た目とは裏腹な羽のような軽さに誰もが驚きます。

RM59-01のアシンメトリーな形状はそのままに、これまで付いていなかった大きなリューズガードを備え、更に進化したヨハン・ブレイクモデル。一度お手に取っていただければ、今まで体験したことのないリシャールミルの世界を知ることができるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。ジャマイカカラーのRM61-01は見かけますが、”真っ黒ヨハン・ブレイク・RM61-01”は世界限定100本・・・!日本ではここエバンスにしか置いていません。

この記事を読んでご興味を持った方は、大変稀少なこの機会に是非、ご覧になっていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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