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今ならまだ買える!?ランゲ&ゾーネ

2022-01-25 11:00

いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます、銀座エバンスの福永です。

昨今の高級時計市場は過去に例を見ない程の過熱ぶりとなっており、2022年に入ってからはその勢いに更なる拍車がかかっています。

高級時計人気を先導するのは皆様ご存知のロレックス、そしてパテックフィリップのノーチラスや、オーデマピゲのロイヤルオークといった、スポーティなテイストを備えたモデルによるもの、というのが大方の認識となり、それらに追随し所謂ラグジュアリースポーツと呼ばれるモデルが、多くのブランドから発表され活況を呈しています。

このような加熱した状況下、ふと立ち止まって周りを見回してみると、時計本来の価値に対してまだまだ手にしやすく、魅力的なモデルに出会える可能性が広がっていることに気づかされます。

そこで今回は加熱する高級時計市場において、流通量と価格面双方でおすすめ出来るブランドとして、ランゲ&ゾーネに注目してみたいと思います。

記事中で記載される価格は並行輸入価格、または中古価格を示すものであり、国内希望小売価格とは異なります。

ランゲ&ゾーネとは

ランゲ&ゾーネを一言で表すならば、スイス製時計が優勢な高級時計市場においても、高い知名度と卓越した技術力を持つドイツ最高峰の量産メーカーと言える存在です。

世界最高峰と呼ばれるパテックフィリップや、ヴァシュロンコンスタンタンにも比肩するブランドであるランゲ&ゾーネですが、繊細さが際立つスイス勢に対して、がっしりと構えたケースに肉厚の針やインデックス、そして洋銀を用いたムーブメントなど、スイス勢のそれらとは明らかに異なるテイストの時計を生み出し愛好家を魅了しています。

またランゲ&ゾーネの歴史は古く1868年まで遡りますが、1948年に東ドイツ政府に接収され、一度ブランドが消滅してしまうという過去を持ちます。

その後、1989年に東西ドイツ統一により歴史は再び動き出し、1994年にはランゲ1、サクソニア、アーケード、そしてプール・ル・メリットと4つのコレクションを携え見事に復活を遂げました。

スイスの時計ブランドもクォーツショックにより大打撃を受けた過去を持ちますが、ランゲ&ゾーネに関しては戦禍により翻弄されながらも、見事に復活を遂げた伝説を持つブランドであると言えます。

ランゲ1

ランゲ1は同社復活のシンボルであり、現在でも最も人気があるコレクションと言えます。

オフセンターにレイアウトされた時分針と秒針、ドレスデンのゼンパー歌劇場に設置されている時計から着想を得たと言われるアウトサイズデイト、そしてダイアル外周に沿うように示されるパワーリザーブ表示と、これだけの情報量を高い視認性を保ちつつ40㎜弱のケースに収められたパッケージは他社では見られず、機能と美しさが高い次元で両立された姿はドイツ時計のお手本のような存在と言えるのではないでしょうか。

ランゲ1には様々なバリエーションがありますが、一般的なゴールドを用いたベーシックなモデルであれば、2022年1月現在の目安として300万円台で選ぶことが出来ます。

例えば300万円台で購入できるモデルをロレックスから探すとなると、GMTマスターⅡのスチールやコンビあたりが思う浮かびますが、それらと変わらない価格でドイツ最高峰のランゲ&ゾーネ、その象徴的なモデルを手にすることが出来るのが高級時計市場の現在であり、そのもの価値を見るならば十分にお買い得なタイミングとも言えます。

1815

1815はランゲ&ゾーネの創業者、フェルディナント・アドルフ・ランゲ生誕の年から命名されたコレクションであり、アラビア数字のインデックスやブルースチールの針、そしてダイアル外周のレイルウェイなど、どこかヴィンテージウォッチのような雰囲気を漂わせるデザインが特徴です。

また、ランゲ1と比較してシンプルな機械設計を持つため、価格は抑え気味で200万円台が中心となっています。

ランゲ1同様、同価格帯のロレックスであればサブマリーナーのスチールやコンビ、あるいはヨットマスターなどが該当し、製品のテイストは異なるものの、シンプルなドレスウォッチに興味を持つ方であれば、1815も試してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

高級時計に対する需要の変化

今回はランゲ&ゾーネのランゲ1と1815の価格帯と、人気絶頂ともいえるロレックスと比較してみましたが、ランゲ&ゾーネが現在のような価格で手に入れられる時間は、実はそう長くないのかも知れません。


高級時計は実用品としての側面に加え趣味性が高い製品として、あるいは物価上昇による長期保有のメリットに加え、新型コロナウィルスが猛威を振るう中での世界的な金融緩和により、現金よりも実物資産として時計が買われるようになりました。

それは投機的な側面も含めて確実に拡大、それも従来の比ではない速度をもって現在も成長を続けています。

また、時計のトレンドの変化も目まぐるしく、ロレックスという極めて高い安定性を持ったブランドを軸としながらも、ここ数年では各社ラグジュアリースポーツが急拡大し、かなりのシェアを獲得するに至りました。

今回、ご紹介したランゲ&ゾーネでさえ、スチール製のブレスレットを備えたオデュッセウスというコレクションを投入することからも、無視できないカテゴリーであることは窺い知れます。

また、高級商材になればなるほど、そこに希少性や他とは違う何かを求めれることが多く、ラグジュアリースポーツモデルが拡大を続ける一方で、次なるトレンドを求める動きも加速しています。

そもそも時計メーカー各社は大きな資本傘下にあったとして、その生産規模は年間で数千〜数万本といったメーカーも多く、急激な需要増加には他の工業製品のように即座に対応することは出来ません。

そのような状況で、規模の小さなメーカーが注目を浴びれば、新品はおろか中古品を含めた市場在庫も、急速に姿を消し相場は上昇し続ける流れになります。

2022年、更なる希少性を求める動きが加速するのならば、ランゲ&ゾーネは知名度や製品のクオリティティを持って、その筆頭となり得るブランドではないでしょうか。

時計の価値をどこに置くかは使用者自身が決めることではありますが、加熱する高級時計市場において、相対的に見るとランゲ&ゾーネの価格帯はお買い得な状況であると言えます。

このブログは投機的な時計購入をオススメするものではありませんが、ランゲ&ゾーネに興味をお持ち頂けたならば、早めのご決断をお勧めいたします。

ランゲ&ゾーネのストックはこちらよりご確認いただけます。


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