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「個性光るエイジングウォッチ” PAM00671” パネライ サブマーシブル1950」2019年5月28日

2019-05-28 11:00

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。少しずつ夏に近付いてきましたね。
紫外線が強い日が多くなりますので、お出掛けの際にはご注意下さいね。



さて、本日はパネライから世界限定1000本の稀少モデルのご紹介です。

はじめに

パネライは、1860年の創業から1916年にはラジウムベースのラジオミール塗料の開発、1936年にはイタリア海軍特殊工作員のために同社初の腕時計”ラジオミール”を製作しました。1949年にはラジウムの代わりにトリチウムをベースとしたルミノール塗料を開発、翌1950年にラジオミールと同じクッション型ケースに、ワイヤーループではなく強度を上げた幅広のラグを採用した”ルミノール”ケースを製作、これは今回ご紹介する”ルミノール1950”の原型となったモデルです。

1993年、遂に80年以上に渡り門外不出だったコレクションを民間向けに発表、1997年にはリシュモングループの傘下に入ります。その翌年、1998年にパネライ初のダイバーズウォッチとしてサブマーシブルコレクションは発表され、瞬く間に時計愛好家たちの心を掴みました。(下写真が最初期作品です)

パネライで唯一、逆回転防止ベゼルを備えたダイバーズウォッチ、”サブマーシブル”。一目でそれと判るシンプルなデザインは、深く潜ったときの視認性を保つためで、今もなお変わっていません。

現行モデルは後に紹介しますが、象徴的なルミノール1950のケースデザイン(下写真がパネライ初出のもの)と、現代的な素材の組み合わせは、パネライならでは。現行ブロンゾだけでなく、今年発表したミリターレというモデルに採用されている” カーボテック ”という素材もまた、一際異彩を放つまさにコンテンポラリーウォッチです。
今も昔も変わらないサブマーシブルという腕時計は、他のブランドには作れない個性が光るコレクションなのです。

今回ご紹介する特別なモデル”ブロンゾ”の初出は2011年のPAM00382(下写真左)です。2011年は他に、ラジオミール47mmのオロビアンコ、これはロレックスで言う所のユニークと呼ばれるローマ数字とアラビア数字を組み合わせた文字盤のモデルで、パネライでは”カリフォルニア”という愛称で親しまれています。

他に目を惹いたのは、ルミノールの47mmコンポジット(アルミニウムに特殊な加工を施し、セラミックの層を生成させたモデル)などでした。その中で、生まれて初めて目にした”ブロンゾ”は正に衝撃的で、銅とグリーンカラーの組み合わせは一目見たら忘れられない、私にとって一度は手に取ってみたいモデルのひとつでした。

2013年にはパワーリザーブ付きブロンゾPAM00507を発表(上写真右)、そして今回ご紹介するブロンゾPAM00671は2017年発表の第三作目です。PAM00382との違いはキャリバーで、PAM00382は自社製Cal.P.9000を搭載しており、3日間のパワーリザーブを持つこのキャリバーは、ルミノール1950シリーズのために開発されたそうです。

PAM00671は自社製Cal.P.9010へと変更となり、同じく3DAYSですが新たに短針が単独で動く機能を搭載しました。これにより、日付の調整の操作が容易になり、現行の1950やルミノール、ラジオミールにもこの優れたキャリバーが搭載されています。

特筆すべきはブロンズの持つ特徴です。
ブロンズとは青銅のことで、青銅は銅と錫(スズ)の合金であり、錫の含有量が多いほど黄金色に近くなります。 ブロンズは時と共にいい風合いに変化して来るものであり、同じモデルでもひとつといって同じ風にはなりません。持ち主のライフスタイルによってその色合いはそれぞれなのです。

パネライでは、 ” 古艶 ”という表現をしており、この用語は主にアンティーク家具で表現され、パティナ(直訳すると緑青)と呼ばれています。緑青とは銅が酸化することで生成される錆で、素材内部の腐食を防ぐ力や抗菌効果があります。
パネライがブロンズを採用するのは、海水による腐食に強いだけでなく、海に深い繋がりを持つブランドだから、このモデルを見て海を思い出して欲しいからなのです。


現行のブロンゾPAM00968(上写真)は、今年2019年に限定ではなく レギュラーモデルとして発表されました。ベゼルにブラウンセラミックを採用、現在のトレンドであるポイントをしっかり押さえたモデルです。カラーとベゼル以外はPAM00671と同じで、肌に直接触れる裏蓋と尾錠にはアレルギーが起こりにくいチタンを採用しており、ここは初出のPAM00382から製法は変わっていません。

PAM00382に関わらず、どのモデルも発売当初から進化はしているものの、ケースの形を大きく変えてはいません。パネライというブランドはユーザーにとって一番いい方法を今も模索している進化し続けているブランドなのですね。
今回のブログ写真の一部はPHPより引用させて頂きました。

おわりに

ダイバーズウォッチというものは、いつの時代も男性たちの憧れであり、ステイタスです。パネライのダイバーズは、伝説的なラジオミールやレギュラーのルミノールマリーナなどに埋もれてしまっていて、そのよさを知らない人達がまだまだたくさんいるのが現状です。私は発売当初からサブマーシブルに注目していて、顧客様には必ずおすすめするモデルのひとつなんですよ。

今回ご紹介するブロンゾは、普通の時計に飽きた愛好家のためのモデルです。
写真で見るよりも実際にお手に取って質感や重み、手に触れるとひんやりとする感触を是非一度、お試しいただきたいです。
こちらは顧客様からのご委託品です。気になられた方はお早めにお越しください。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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