エレガントでスポーティ!? 「ブレゲ マリーンⅡ」
2021-08-24 11:30
ブログをご覧の皆様こんにちは、厳しい暑さが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。今月もあと1週間で9月とになります。例年でしたら「スポーツの秋」や「行楽の秋」にちなんだ多数のイベントを楽しみにするところですが、残念ながら去年に続き今年も「我慢の秋」となりそうです。フラストレーションを溜めずに頑張っていただけたらと思います。
さて、本日ご案内する腕時計はユーズドのマリーンⅡです。ブレゲの誇る代表的なスポーツモデルですが、そのカジュアルな装いに含まれた優雅な雰囲気が人々を惹き付けます。
ブレゲ
創業者は「アブラアン=ルイ・ブレゲ」。 腕時計の製造や販売に携わる方であれば一度は耳にする名前だと思いますが、「アブラアン=ルイ・ブレゲ」は『永久カレンダー』を始め、ゼンマイが重力の影響を受けにくい『トゥールビヨン』や、音で時刻を確認出来る『ミニッツリピーター』などの超複雑機構の開発を行って、時計の歴史を200年早めたと云われています。
「ブレゲ」はその伝説の時計職人が、1775年にパリに工房を設立した老舗時計メーカーですね。現在ブレゲ社は、世界最大の時計グループである「スウォッチ・グループ」の傘下となっていますが、その高い技術力によって供給される腕時計は世界中の時計ファンに愛用されています。
マリーンⅡ
「マリーン」は、フランス海軍のマリーンクロノメーター(航海用精密時計)からインスパイアされて製造されました。発表は1990年、スポーツシリーズの先駆けとして、リューズガード付ケースに防水性を高める為のネジ込み式リューズを備えたことが大きな特徴です。
2021年8月現在、現行シリーズは第3世代(2018年~)となっていますが、本日ご案内するモデルは第2世代(2004年~2018年)です。 第1世代と比較しますと、ケースサイズは39mmとより大きくなって存在感が増し、防水性能も100mとなって実用性が増しました。従来の雰囲気を引き継ぎながら、スポーツモデルへと更なる進化を遂げていますね。
伝統的な装飾
また、マリーンⅡはスポーティなスペックを備えながらも、ブレゲらしさを損なわない伝統的な装飾が施されています。
①ギョーシェ彫り
「ギョシェ彫り」とは、18世紀にブレゲで開発されたシルバーやゴールドの文字盤に規則的なパターンを彫り込んだ、高級感溢れるブレゲの伝統的な装飾です。現在でも、100年以上前に設計製造されたギヨシェ彫り機を使用し、熟練の技によって波模様や石畳、鋲うちなどの様々な模様が施されています。
②コインエッジ
ブレゲの「コインエッジ」とは、細かい溝を連続して施す装飾のことを指します。フルート模様と呼ばれるこちらの上品な装飾は、ギョーシェ彫り同様にブレゲの伝統的な装飾となっています。
どちらもブレゲらしい独創的で上品な装飾ですね。スポーティな雰囲気が上手く調和しており、ヒット作となって定番スポーツモデルとしての地位を確立したのも納得です。
まとめ
基本的にスポーツシリーズは開発コンセプトの関係上、デザインなどはカジュアルなものが多いのですが、こちらのモデルはエレガントを兼ね備えた珍しいモデルですね。スポーツモデルの中でも上品な雰囲気をお探しの方には大変お勧めです。また機会がございましたら、第1世代や第3世代などのご案内もさせて頂きたいと思います。