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シードゥエラー徹底比較!②

2021-04-13 11:30

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
本日は前回記事「シードゥエラー徹底比較!①」に続く第二弾です。
今回は6桁のモデルにスポットを当ててお話させていただきます。

Ref.116660とは

2008年、ロレックス最強のモデルが満を持して登場しました。
なぜ最強なのかと申しますと、特殊な内部構造により3,900mまでもの深海の水圧に耐えられる防水性を備え、どのモデルよりも分厚く、どのステンレスモデルよりも重く、その存在感が半端ない究極のダイバーズウォッチだからです。

特殊な内部構造とは、ロレックス社が開発した”リングロックシステム”と呼ばれる特許も取得している製法で、5.5mmもの分厚いドーム型のサファイアクリスタル(通常は2~3mm)に窒素合金ステンレススチール製のセンターリング内臓のミドルケース、裏蓋には3.28mmのグレード5チタン製の部品を採用、このモデルのためだけの特別にプログラムされた設計構造です。(下写真)

このシステムは水圧が高くなるにつれ、ケース内部の異なる素材が互いの部品を締め付け合うことで気密性が増し、3,900mはもちろん、それより更に25%も高い4,875mまでの水圧に耐えられることをテストで証明しています。

このテストとは、数あるロレックスのモデルの中でも最も過酷なテストで、ディープシーだけのために開発した高性能タンク(下写真)でひとつひとつテストを行います。この時、時計本体に掛かる水圧はなんと4トン、 すなわち軽自動車約4台分もの重さに耐えられる腕時計なんですよ、ディープシーは!

2014年には映画監督であり、探険家であるジェームズ・キャメロン氏が世界で一番深い”マリアナ海溝”への11,000m潜水を記念して、ディープシー「Dブルー」ダイヤルを発表。鮮やかな青から漆黒へグラデーションとなっているこの文字盤には、特別色のライトグリーンの「DEEPSEA」のロゴが入ることで一際目を惹きます。

発表当初大変な話題となり、入荷して来たら一目見てみたいというお客様がたくさんいらっしゃったのを今でも覚えています。他のモデルとは一線を画するモデル、それがロレックス・ディープシー・Dブルーなのです。(下写真)

ブラックとDブルーに共通する所は、真っ暗な暗闇でも視認性を確保できるよう、大きな○△□の組み合わせのインデックスに、太いベンツ針、同社特許のクロマライトの夜光仕様になっており、これらは長時間青い光を灯してくれます。

デイト表示を拡大するサイクロップレンズを廃し、本格的なプロフェッショナル達のために一切のムダがない、完成された仕上げであるこのモデルは、一般のユーザー達にも愛されています。
私自身も男だったら一度は所有してみたい腕時計のひとつなんですよ。

Ref.126660とは

前作からちょうど10年後の2018年、新キャリバー搭載の新生ディープシーが誕生しました。カラーリングは変わらず、オールブラックとブルーとブラックのグラデーションの二種類、グラデーションロゴ色も前作と同じ仕様です。

Cal.3135からCal.3235へと進化したキャリバーは、パワーリザーブが48時間から約三日間の70時間となり、この仕組みは私の前記事「サブマリーナ徹底比較!②」で詳しくご説明していますので、お時間がございます時にご覧になってみてください。そして新型サブマリーナデイトと同じく、時間帯を気にすることなく日付を変更できる画期的な機構も搭載されています。

ここで注目したいのは、ディープシーはサブマリーナデイトと同じキャリバーだということです。キャリバーは同じでも、外装が変わればこんなにも違うモデルになるんですね。

前作からの変更点は他にもあり、サブマリーナと同じく文字盤の6時位置にある”SWISS MADE”の間にロレックス社のロゴである王冠のマークが印字され、更に新型はブレスレットの幅が少し広くなり、ラグがシャープになりました。そしてディープシーを語る上で欠かせないのは、特殊なクラスプについてです。

これは前作Ref.116660の時から変わらないポイントですが、ディープシーは特別なプロフェッショナル用のダイバーズウォッチなので、実際に潜水をする時に着用するウェットスーツの上から装着できるよう、簡単にブレスレットの長さを2mmずつ変えられる仕様になっており、このクラスプは新型にも採用されています。(上写真)
この特別なつくりのクラスプは、数あるロレックスのモデルの中で唯一ディープシーにのみ採用されており、いかに同社が計算をして設計をし、意匠を凝らして製作をしたのかが伝わって来ます。さすがロレックス最強の究極ダイバーズウォッチと言われる所以ですね。

Ref.116600とは

2014年、突如として発表されたのが前作Ref.16600の後継機、Ref.116600です。まさに新しく生まれ変わったシードゥエラーで、サイズも前作と同じ40mm、防水性も同じ1,220m、サイクロップレンズのないデイト表示と一見の見た目は変わらないのですが、変更点はアルミニウムだったベゼル素材が、セラミックへと変更になり、中が空洞だったブレスレットがステンレス無垢を繋いだ仕様となり、クラスプは頑丈な作りになった所です。

よく尋ねられるサブマリーナとの違いですが、防水性やサイクロップレンズの有無はもちろん、まず最初に”色”ですと私は答えます。サブマリーナは艶のある仕上げのブラック文字盤ですが、Ref.116600は艶なしのマットブラック仕上げで、私を含めロレックス愛好家には一目で見分けられるポイントだと思います。

”シードゥエラー”に”4000”という数字を付けて呼ばれているこのモデルは、我々は防水の単位をm(メートル)で考えるため聞きなれない数字なので、私もはじめ何の数字なんだろうと戸惑いましたが、1,220mは4,000ft(フィート)であり、海外では一般的なんですよ。

2008年に前作が生産終了して以来、なかなか新作のシードゥエラーが発表されないのでこのモデルにはとても驚きました。そしてこのモデルがまさか三年という短命で終了するとは夢にも思いませんでした。 個人的に40mmのシードゥエラーはすごく好きなモデルなので、生産終了には胸を痛めましたが、生産本数が限りなく少ないのでこれからの価格の動向を楽しみにすることにしています。

Ref.126600とは

2017年、ロレックス愛好家待望のロゴに赤が採用された”赤シード”が復活しました。しかもディープシーより1mm小さい、43mmという迫力のシードゥエラーは、ディープシーと同じく一度見たら忘れられない印象的なモデルです。デイトナもそうですが、黒文字盤に赤い差色のロゴはズルいです。かっこよさしか感じません。

特筆すべきは、最初期生産の文字盤についてです。Ref.126600は2017年に誕生し、2019年に新キャリバーへ変更されたのですが、この最初の約三年間に採用されていた文字盤には”SWISS MADE”の間の王冠マークがなく、通称「ノークラウン」と呼ばれており、2017年生産のものは少しブラウンチェンジしている個体も発見されているのです!(下写真)もうすでにプレミアムが付いているなんて、本当にロレックス恐るべしです。。

防水は変わらず1220m、キャリバーは前作Ref.116600のCal.3135からCal.3235へと変更となり、通して見るとすべてサブマリーナデイトと同じキャリバーなんです。Cal.3235はロレックス社渾身キャリバーであり、いかに優秀かがわかりますよね。

そして43mmへのサイズアップについての考察ですが、ここはサブマリーナデイトとの違いを明確にするためでしょうね。前回の記事でもお話しましたが、どうしても昔はサブマリーナデイトのほうが優位にありました。そういうマーケットの動向も考えて作られたモデル、それが新生赤シードなのだと私は考えます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。ひとえにシードゥエラーと言っても、第二弾に及ぶほど、種類があるんですよ。シードゥエラーのことをあまり知らなかった人達も、このブログ記事で少しでも興味を持っていただけていれば幸いです。

現在、今回ご紹介したモデルすべてが比較してご覧いただけます。是非一度お手に取ってみていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。


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