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「マスタバンカー再考:フランクミュラー 2852MB」9月11日2018年

2018-09-11 17:01

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ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
いまや絶大な知名度を誇り、人気ブランドの一つに数えられるようになったフランクミュラーですが、その躍進の鍵となったユニークなモデルであるマスターバンカー、今回はその魅力に改めて迫ってみたいと思います。
フランクミュラー マスターバンカー Ref.2852MB (ユーズド)

そもそもフランクミュラーが人気を博すキッカケは何であったのか。それは高級時計に新たな世界観をもたらした事に他ならず、時を知るだけの時計では無く、時を詩的に演出する時計、それがフランクミュラーのある姿といえます。
時計学校に在学中から、その並外れた技術力とセンスの片鱗を見せ、卒業後は多くのメーカーからの誘いを断り、独立時計師としての道を歩み出しました。その後、若干28歳にして、当時では量産されていないトゥールビヨン搭載の腕時計を作り上げるなど、ブレゲの再来との呼び声に相応しい活躍を見せました。

1986年にデビュー、1992年からは自身の名を冠したブランドで時計製作に邁進し、95年に発表されたのがマスターバンカーです。約2年に渡る開発期間を経て発表されたマスターバンカーは、銀行家の友人から「世界の金融市場の時刻を一目で知りたい」という要望を受けて、製作したと言われるトラベルウォッチです。

一つのリューズで3地点の時刻調整が可能な設計は過去に類がなく、フランクミュラーの独創性を物語る上で重要なタイムピースです。操作方法は極めてシンプルで、リューズを一段階引いた状態で上へ回すと12時位置に時刻設定、同じく下に回すことで6時位置の時刻設定が行えます。一方で、メインの時刻を設定する際には上下の時刻が連動しない、日付のクイックチェンジが行えないなど若干の不便さが残る設計でもありますが、フランクミュラーの描き出す時の中では些細な事なのかも知れません。

また、フランクミュラーを語る上で忘れてはいけないのが、独自のケースフォルムであるトノーカーベックスではないでしょうか。古典的なトノーケースにふくよかな曲面を与えたそれは、ラウンドケースが多くを占める現代において、斬新なフォルムに映ると同時に、根底にある古典的なトノーという要素がどこか安心感を与え、多くの熱狂的なファンを生み出しました。現代を生きるフランクミュラーが、見事に蘇らせてみせたトノーカーベックス。それはまさに、ブランドを象徴するフォルムとなっています。

数多あるフランクミュラーのラインナップですが、独創的な機構をトノーカーベックスに収めたマスターバンカーは、常用できる時計としてもオススメできるモデルです。ぜひ、その魅力を店頭でお確かめくださいませ。

フランクミュラー マスターバンカー Ref.2852MB (ユーズド)

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