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「古典と独創の融合:フランクミュラー トランスアメリカ TACCMB」2017年10月17日

2017-10-17 16:34

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ブログをご覧の皆様こんにちは、銀座エバンスの福永です。
本日はフランクミュラーのトランスアメリカ、そのなかでもユニークな機構を搭載した稀少なモデルをご紹介いたします。


トランスアメリカはその名が表す通り、アメリカ大陸横断から着想を得ています。古くは20世紀初頭、人の足で大陸横断に挑戦するレースから始まり、自動車レースへと発展、時にはクラシックカーを用いた趣あるレースも開催されました。また、今日においてはレースではなくとも、自らのペースで大陸横断の旅を楽しむ人々は後を絶たず、いつの時代もロマンを求める渇望はそこにあるのでしょう。

トランスアメリカ マスターバンカークロノ
Ref.TACCMB


トランスアメリカは2001年から数年間だけ製造され、現在では生産終了となっているシリーズです。本来、トランスアメリカと言えばトノーケースに丸いベゼルを取り付けたユニークなデザインが特徴ですが、こちらのモデルに関してはオーソドックスなラウンドケースを採用しています。
搭載される機能はフランクミュラーの独創性を物語るマスターバンカー機構(任意の3つの時刻を表示可能)に加え、クロノグラフ、そしてポインターデイトが組み合わされています。ダイヤルは快活な透明感あるホワイトをベースに躍動的なアラビアインデックスが並び、シンメトリーに配されたインダイヤルが多機能を内包するモデルのあるべき姿を物語っているようです。

ケースサイドの表情はクリーンなフォルムに存在感のあるリューズ、そしてねじ込み式のクロノグラフプッシュボタンが印象的です。どこかクラシカルなスポーツウォッチを想起させるデザインは普遍的であり、流行に左右されない安定感の感じられるフォルムは長きに渡って愛用できる重要な要素ではないでしょうか。
美しく磨き上げられた裏蓋にはフランクミュラーの銘と共に、限定本数500本を示す刻印が見て取れます。また、裏蓋の膨らみからは、そこに搭載される多機能を端的に感じることが出来、良い意味で無骨な様はトランスアメリカのキャラクターを際立たせているようです。

ベルトの留め金は観音開きのフォールディングバックルが取り付けられ、通常ピンタイプの尾錠が一般的なフランクミュラーとして珍しい仕様です。尾錠に比べ、その厚みなどから装着感の好みは分かれますが、着脱のしやすさとベルトへのダメージを抑えてくれる点においては大変優れたフォールディングバックルです。
様々なシリーズを展開するフランクミュラーにおいて、トランスアメリカは決してメジャーな存在ではないですが、そこには多くの方が思い描くトノーやロングアイランド、最近ではヴァンガードなどとも異なる、トランスアメリカでしか味わえない魅力が詰まっています。
ぜひ、若かりしフランクミュラーのクリエーションの一端に触れて見て下さい、いい時計ですよ。

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