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「再定義:IWC ポルトギーゼ ハンドワインド」2016年8月16日

2016-08-16 18:23

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ブログをご覧の皆さまこんにちは、銀座エバンスの福永です。

IWCを象徴するアイコニックピース、そしてビッグウォッチの祖として語られるポルトギーゼ。

多くの愛好家を魅了し続けるこの時計の本質は、マリンクロノメーター級の高精度と、優れた視認性にあります、それを今一度、再定義するかのような ポルトギーゼ・ハンドワインド・エイトデイズ をご紹介いたします。

Ref.IW51020


ポルトギーゼは1939年に高精度を求めるべく、懐中時計用のムーブメントを採用し生み出されました。当時、懐中時計用のムーブメントを用いた腕時計はロンジンなどからも発表されていましたが、それらが一様に軍用時計であった中、ポルトギーゼは民生用として開発された経緯を持ちます。しかしながら30mm前後の小ぶりな時計が主流であった当時、40mmを超えるケースを持つポルトギーゼは時代に迎合されたとは言えませんでした。

その、ポルトギーゼが世に広く認知されるきっかけとなったのが、同社125周年記念として発表されたポルトギーゼジュビリーではないでしょうか。オールドストックのムーブメントを搭載し、当時の面影を1993年という時代に蘇らせたジュビリーの功績は大きく、やがてIWCの基幹コレクションへと発展を遂げることになります。

デザインについてはオリジナルの要素を脈々と受け継ぎながら、時代に応じたアップデートが施されています。

無駄の無い静かな佇まいながら、立体的な時分針と文字盤とのクリアランス、スモールセコンドの彫りの深さ、インデックスのアプライド、どれもがポルトギーゼらしい鷹揚な魅力を感じさせ、造形の美しさが際立ちます。

また、ケースの厚みが増した事を受けてラグの湾曲は強まり、低い重心位置とあわせて装着感も快適さを保っています。

搭載するキャリバー59215は、ポートフィノに積まれた59210の改良版となっていますが、大きな違いは文字盤から裏蓋に移植されたパワーリザーブ表示。それ以外の特徴である、緩急針のないフリースプラングや、巻き上げヒゲといった要素は59210に同じです。

振動数を28,800に高め、緩急針のないフリースプラングを載せる事で、本来ポルトギーゼが担っていた高精度の実現を目指しています。

あらゆる高級時計ブランドのモデルが、華やかにあるいはアバンギャルドに変貌を遂げそのデザインを主張して行く中、時代の流れに沿って進化しつつも、決して奇をてらうことなくコレクションの意匠をプライドとしたポルトギーゼの真髄をぜひお楽しみください。

皆様のご来店、心よりお待ちいたしております。

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